vol.10 YSP袋井の仲間たちと

ビギナーもベテランも関係ない、バイクを楽しむ気持ちはみんな同じ


いい景色を眺めて、おいしい料理を食べて、
とことこと走るのも、バイクの楽しさのひとつ。
今日もバイクで一緒に出かけた仲間たちは、
そのことをよ〜く知っているようでした。
 のんびりと茶畑の中を進む、袋井周辺のショートツーリング。僕にとってはちょっと新鮮です。というのも、袋井という地名を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ヤマハのテストコースだから! 市販レーサーTZシリーズの開発のために、雨だろうが雪だろうが、ずいぶんと走ったものです。うう、思い出すだけでも指先がかじかんでくるぞ〜!
 さんざん走り込んだ袋井テストコースについてはよく分かっているつもりですが、実はそれ以外の袋井周辺情報についてはあまり知りません。浜松に住む僕にとってはほとんど地元。まさに「灯台もと暗し」で、あまりにも身近すぎるようです。
 今回お邪魔したYSP袋井が企画するツーリングは、おいしい食べ物目当ての「グルメ系ツーリング」が多いとのこと。御前崎方面を目指すツーリングで、どんな「味」と出会えるか、ちょっと楽しみです。
 ところで、YSP袋井に集まってくれた仲間たちは、バイクビギナーの方がほとんど。バイクにまたがる姿も、どこか初々しくて、微笑ましい! しかも自分ではまだビッグマシンを所有していなくて、ショップの試乗車で参加したライダーが6名中3名と、ちょっと珍しいスタイルでのショートツーリングになりました。
 鳥居智枝さんと飯田弘子さんの「紅二点」は、2人ともショップのXJR1300をライディング。普段、鳥居さんはドラッグスター250、飯田さんはSR400に乗っているのですが、1300ccならではの力感に圧倒されてしまうかと思いきや、これがなかなかどうして…。
 ドラッグスター400を所有し、今日はショップのVMAXで走った石川原和清さん、そして昨年2月にXJR1300を買ったという吉竹唯之さんを交えてのトークです。

難波 どうですか? XJR1300に乗ってみての感想は。ちょっと大柄な車体を持て余しちゃうかな?
鳥居 楽しいですよ! 1300は力があって反応もいいので、すごく気に入っちゃいました。もう中型には戻れないかも。
難波 おっ、いいですね〜。ビッグバイクの魅力に取り憑かれましたね?
鳥居 大型の免許を取っておいて、ホントに良かったです!
難波 免許さえあれば、こうして試乗車に乗ることもできるしね。飯田さんは、最初はおっかなびっくりだった?
飯田 そうなんですよ〜、走るまではすっごく不安だったんです。でも、力があるから走り出しがスムーズで、思い通りに走れる感じですね! まぁ、自分なりにはうまく乗れてたんじゃないかな〜、なんて(笑)。
難波 バッチリ! 実は僕も最初は心配でしたが、さすがに2人とも普段からバイクに乗っているだけあって、すごくスムーズに走らせてましたよ。
 それに、XJR1300の良さをしっかりと感じたみたいですね。ビッグバイクはパワーがある分、余裕のある走りができます。それに車重も重いから、どっしりと安定してるんです。
吉竹 ポジションもラクだし、本当に乗りやすいバイクですよね。動いてしまえば車重を感じない。ただ、Uターンでバランスを崩して、コケちゃったことがありますけど(笑)。
難波 あらら、それは残念! でも皆さんが言っているように、ビッグバイクと言えども普通に乗っていれば、パワーも車重もほとんど気にならず、むしろ乗りやすいはずです。
 ただし「諸刃の剣」という面もあるのも確か。不用意にスロットルを開ければ思った以上に速度が乗ってしまうし、重い車体をしっかり止めるためには、きちんとブレーキングする必要があるんです。
 でも、ていねいな操作を心がけていれば大丈夫! だってみんな免許を持ってるんですから(笑)。ビッグバイクを必要以上に怖がらずに、気軽にチャレンジしてみてほしいですね。
 石川原さんは首をかしげながら走ってましたね。何か気になったのかな。
石川原 そうなんですよ。VMAXにはバックステップが入ってたんですが、そのポジションが僕には合わなくて。楽しい経験にはなったんですけど…。
難波 ポジションの大切さを知ったという意味では、すごく貴重な経験だったのかもしれませんよ。操作系は本当に大切なんです。ネイキッド系はハンドル位置も変えられるし、ショップのスタッフと相談しながら、いろいろトライしてみてください。

 
約370年もの歴史があるという御前崎灯台。今の灯台が完成したのは1874年だとか。以上、寄り道ツーリングで見つけた「トリビア」でした。


御前崎灯台そばの「磯亭」で昼ご飯。一同が静まりかえったのは、カニをほじくっている時だけ。あとはバイク談義で盛り上がりました。

 茶畑で一息入れて、御前崎灯台に上ってみたり、海を眺めては語り合ったり…。こまめに休憩を取りながら、いつもよりスローペースで進みます。でも、やっぱり楽しい! 「バイクの魅力って、幅広いなぁ」ということに、僕も改めて気付かされました。
 そういえば佐藤佑也さんや木全裕一さんも「幅広い」楽しみ方をしているライダーたちでした。


佐藤 僕、屋久島に行ったことがあるんですよ。
難波 バイクで行けるの!?
佐藤 ええ、TMAXで大阪からフェリーで乗り継いで。島なら1周してもたかが知れてると思って。
難波 理由がよく分からないけど(笑)。
木全 僕もロングツーリングが好きなんですよ。
難波 おっ、またしても強者の登場かな!? 木全さんは、一番遠くてどの辺まで行ったことがあります?
木全 えっと、もてぎです。
難波 それは遠い…のかなあ(笑)。袋井からもてぎって。
木全 仲間たちと5、6人でMotoGP観戦に行ったんです。もちろんヤマハを応援しましたよ!
難波 それなら、まぁいっか。遠出として認定!(笑)


 この日は、例によって気候に恵まれて(?)、かなりの寒さ。1人だったら大泣きしながら走るような、ちょっとツライ条件でした。
 でも、おいしい磯料理満載の豪華な定食を食べたら、すっかり元気を取り戻したグルメな仲間たち。軽やかな走りで帰途についたのでした。

 
タンデムシートでバイクの挙動を味わってもらいました。「こんなに傾けるんだ!」と皆さん。そう、バイクは傾けて曲がる乗り物なんです!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

改めて見直したい
ライディングポジション

ライディングの基本はステップ荷重だ!
 今回の参加者の中には、大型2輪免許をとったばかりという方も。教習所で習うことの中には、ないがしろにできないものがたくさんあります。
 ポジションに関してもそう。教習所では、「ステップに立ち、そのまま着座し、ハンドルに手を伸ばす」ことで、操作しやすい自然なポジションになると、誰もが習ったことでしょう。
 これは、すごく理に適ったやり方だと僕は思います。まず「ステップに立つ」ことで、しっかりとステップ荷重が得られます。ステップできちんとバイクを押さえることは、レースにも通じる基本中の基本です。
 そのままシートに腰を下ろすと、ステップ荷重を損なわない着座位置に。そしてハンドルに手を伸ばせば、どこにも無理のないライディングポジションの完成、というワケ。
 公道にすっかり慣れた皆さんも、改めて教本を見直してみては? 意外と役に立つ発見があると思いますよ!

ステップに荷重をかけることで、下半身でしっかりとバイクを押さえられる。もしハンドルが遠ければ、無理に体を合わせず、ハンドル位置の調整などで、自分の体にバイクを合わせることも大事だ。


気兼ねなく、バイクで遊んでほしい

 ツーリングって、確かに楽しい。でも、家族を待たせていると思うと、ちょっと気が引けたりもして…。「それなら家族ぐるみで出かけちゃおう!」というのがYSP袋井・本多孝店長の発想。さて、その柔軟なアイデアの源は?

難波 家族でツーリングと言っても、バイクだと最大でも2人しか乗れませんよね?
本多 そうなんです。だからバイクとクルマが一緒に出かけちゃえばいい、と思ってるんですよ。
 お父さんはバイク、家族はクルマでツーリングして、途中でバーベキューしたり、子供たちにはPW50で遊んでもらったり…。そんなツーリングを、年に何回か企画したくて。
難波 それはユニークな発想ですね!!
本多 私にも息子と娘がいましてね。でも、タンデムでは1人ずつしか乗せられない。だったらクルマも交えて、ツーリングを家族ぐるみの遊びにしちゃえばいいかなって。
難波 素晴らしい! 家族にこっそり、なんてよりは、ずっと前向きです。
本多 バイクを核にして、少しでも多くの方にわいわいと遊んでもらいたいんですよ。女性スタッフを配しているのも、女性のお客さまが気兼ねなく話せる店にしたいからなんです。
難波 とにかくバイクって、乗らないことには話が始まりませんしね。
本多 そう! 私自身、今もバイクが楽しくて仕方がないんです。この楽しさを、できるだけたくさんの方に知ってもらいたくて。
難波 まさに「バイク伝導者」って感じですね(笑)。でも自分が楽しいことを人に伝えたくなる気持ち、よく分かるなぁ。僕も頑張ろうっと!


取材協力ショップ
YSP袋井

静岡県袋井市国本2104の1 TEL:0538-43-4646
営業時間/9:30〜19:30 定休日/毎週水曜日

http://www.yspfukuroi.co.jp/
「5月中にグランドオープン予定の新店舗。より明るく、楽しく、気軽に立ち寄っていただける店作りをめざしています。『こんなこと、今さら聞いたら恥ずかしい』なんて思わず、何でもご相談ください。幅広いご提案やプランを用意し、ご来店をお待ちしています」(本多店長)

戻る
Copyright(C) YSP Members Club. All rights reserved.