vol.14 YSP帯広の仲間たちと

爽快な風を受けながら ライディングを満喫しよう!!


地平線目がけて突き進む5キロ以上の直線路。
夢のような風景を独占できるのですから、
道東が多くのライダーを引きつけるのも頷けます。
ようこそ、パスポートのないヨーロッパへ!
 ついにやりました! チェコで行われたスーパーバイク世界選手権第7戦で、YZF-R1を駆る芳賀紀行選手が第2レース優勝! ヤマハと紀行選手にとって、今季SBK初勝利です。
 僕がチーフメカニックを務めているノリックこと阿部典史選手も表彰台争いを展開しましたが、惜しくも4位。それでも2人の日本人ライダーがR1のポテンシャルを世界に見せつけてくれました。ノリック選手と紀行選手のさらなる飛躍に大いに期待! 僕たちスタッフも全力投球していますので、ぜひ応援よろしくお願いします。
 さて、チェコ大会の興奮も冷めやらぬまま、僕は道東へ。さすが北海道、空港に着いた瞬間に爽快な空気に包まれます。YSP帯広に向かう短い道中でさえ、「あれ? またヨーロッパに戻っちゃったのかな?」と勘違いしそうな、自然豊かで雄大な風景が広がっていました。まさに「パスポートのいらないヨーロッパ」、仲間たちとのツーリングが楽しみです。
 YSP帯広に集まってくれた仲間たちは9人。みんなピカピカのバイクで颯爽とやって来て、見ている僕でさえ気分がよくなってくるほどです。そんな中でも、角口薫さんはズバ抜けてキレイなXJR1300に乗っていました。

難波 さすがに新車、磨き上げてますねぇ! …あれ? 最新XJRのカラーバリエーションに、シルバーってあったかな?
角口 これ、`00モデルなんですよ。
難波 うそッ!? どう見ても新車でしょう。だってエンジンの空冷フィンの隙間にもホコリひとつないですよ!? ここまでキレイだと、綿棒も使ってるでしょう?
角口 さすがにそこまでは(笑)。北海道のライダーは、雪で乗れない期間が長い分、バイクをすごく大事にするんですよ。宝物のような存在なんです。ホコリのひとつぐらいは付いてると思いますけど(笑)、ツーリングに行くたびに洗車はしてますよ。
難波 素晴らしい心構えですね! レースでも、マシンをキレイに保つのは基本中の基本。トラブルを未然に防いだり、すぐに発見できますからね。

 バイクをキレイにしている以外にも、ほとんどの人が無線を装備していたり、ウェットティッシュなどシールドを拭けるアイテムを常備していたり…。道内ライダーはひと味違います。
 そういえば本州からのツーリングライダーを見かけましたが、タイヤの空気圧が低いバイクが多い! 空気圧はバイクの運動性能や燃費に大きく影響します。安全のためにも、旅の途中でのエアチェックをお忘れなく。

 
タンデムシートを体験してくれた皆さんは、口を揃えて「すごくスムーズ!」。滑らかにGをつなげる走りに感動してくれました。

なるべく先のコーナーのRを読んで走行。サーキットより早めに認知・判断しています。

十勝平野を見渡す上士幌の見晴台で記念撮影。内地から来た僕は、どこで撮影しても絵になる道東に圧倒されるばかりでした。

 さて、ショップから小1時間も走れば、牧場を縫うワインディングが続きます。今回は、日本一の面積を誇るナイタイ高原牧場に足を運びました。爽やかな高原の風が心地いい〜! 絶好のロケーションに加え平日で交通量がほとんどなかったこともあり、皆さんにはタンデムシートで僕のライディングを経験してもらうことにしました。

難波 いかがでしたか? 僕の後席は。
楠茂 2人乗りなのに全然ギクシャクしないんですね! ピッチングが少なくてスムーズ。素晴らしいです!
鈴木 ブレーキングもすごく滑らか。
上野 S字の切り返しがものすごく素早い。「今広げた風呂敷を、もう畳むんかい!」って感じ(笑)。
角口 ライン取りもブレーキングポイントも、何から何まで違う。これは言い尽くせないスゴさだなぁ…。
一同 どうやったらあんなにスムーズな走りができるんですか!?

難波 ブレーキング、旋回、立ち上がり加速というすべての場面で、とにかくGを滑らかにつなげていくことがポイントです。制動により発生した縦Gを、荷重としてフロントタイヤに残したまま滑らかに旋回の横Gにつなげ、その横Gを滑らかに加速の縦Gにつなげる…。常にそんな意識でラインディングしてみてくださいね。

1日でも十分に楽しめた道東の魅力。いつかMT-01のようなビッグツインで、道内を巡る「大陸的ツーリング」を楽しんでみたいものです!

 
国道を外れると、すぐにこんな風景が広がる帯広。参加者の皆さんには見慣れたものなんだとか。うらやましいなぁ!

道の駅「ぴあ21しほろ」のソフトクリームは、地元の皆さんにも大好評。イチゴが人気でした。

ルルルー、と鼻歌まじりに歩く十勝牧場の白樺並木。イメージはもちろん「Gメン75」! なのですが、みんな笑いすぎ?

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装備で決めよう!
真夏の快適ライディング

頭も体も、クールに夏を乗り切ろう
 いよいよ夏本番! 快晴続きの日々はうれしいのですが、万全な暑さ対策が必要です。まず重要なのは、体温を上げないこと。風通しがよく、熱がこもらないメッシュジャケットは今や夏の必需品。丈夫な素材で、プロテクターが装備できるものがいいでしょう。グローブもメッシュタイプがオススメです。
 また、最近のヘルメットはエアダクトが装備されているものが主流。内装も冷感・即乾性の高い夏用が用意されていますので、ぜひ活用してみてください。
 それでも頭には熱がこもりやすいもの。こまめに休憩してヘルメットを脱ぎましょう。暑い夏はとにかく「頭を冷やす」ことが大切ですよ!
 
メッシュながら肩・肘・脊髄プロテクターを追加装着できるクシタニ・プロジェクションジャケット。 必ず飲み物を携帯しよう。道内ライダーはシールドなどに付着した虫を取る濡れタオルを常備していた。


大人も子供も楽しめる店作り

 ライダーの聖地・道東にあるYSP帯広。このショップに集まる仲間たちは、さぞかしパラダイスのようなバイクライフを送っているんでしょうね。尾藤真誠店長にお話を聞いてみました。

難波 道内のライダーにとって、この季節は最高ですね! 走り応え十分、景色はいいし、食べ物はおいしいし。
尾藤 月1回ほど行っているツーリングでは、目的地で食事を楽しんだり、遊んだり、記念に残るような企画を考えています。…でも、結局一番多いのはグルメ系ツーリングかな(笑)。
難波 楽しそうでヨダレが出そう。ツーリングも盛り上がるでしょうね。
尾藤 ええ! バイクって、人間同士のコミュニケーションをすごく深めてくれる道具だと思うんです。バイク好き同士なら初対面でも気軽に話せるし、年齢層も関係ないし、家族の会話のきっかけにもなるし…。
 それに、何と言ってもライダーはみんないつまでも若い! 精神的に年を取らないからだと思うんですけど、みんな若々しいんです。いろんな意味で素晴らしい乗り物であるバイクの魅力を、少しでも多くの方たちに知ってもらいたいな、と思ってるんです。

難波 僕がこうして北海道にまで来られるのも、バイクのおかげです(笑)。
尾藤 老若男女どんな方がお見えになっても、飽きずに楽しい時間を過ごせるように、店作りも工夫しているんですよ。若者のデートコースになったり、子供がちょっと遊びに寄ってくれたりしたら最高ですね!
難波 「YSP帯広に来たカップルは結ばれる」なんて伝説ができて人気スポットになったりして。北海道らしくていいかもしれないね!


取材協力ショップ
YSP帯広

北海道帯広市南町南7線25 TEL:0155-48-1417
営業時間/9:00〜19:00 定休日/毎週月曜日

http://ysp-obihiro.web.infoseek.co.jp/
「お客さまの安全を第一に考え、安心して楽しめるバイクライフをご提案しています。また、バイクはお客さまの大切な宝物。サービスも万全の体制で対応します。道内の方はもちろん、北海道ツーリングの途中の方も、どうぞお気軽にお立ち寄りください」(尾藤店長)

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