vol.15 YSP延岡の仲間たちと

日向灘の海原を望みながらスポーツランを楽しむ


市街地からちょっと走れば、
自然の中を行く快適なワインディングロード。
そんな恵まれた地、宮崎・延岡で、
人間味あふれる仲間たちと遊んできました!
 宮崎空港からクルマで約2時間ほど日向灘を北上し、延岡市にやってきました。YSP延岡の山本晶一代表は「陸の孤島へようこそ」なんて苦笑いしながら出迎えてくれましたが、これは確かになかなかの孤島ぶりです。
 ですが、その分豊かな自然がたっぷりと残されていて、市内から30分も行けば山あり海あり清流ありと、アウトドア派のライダーにとってはたまらない環境です。ワインディングも豊富、しかもSPA直入やHSR九州、オートポリスなどのサーキットからも意外と近い延岡。YSP延岡に集まる仲間たちも、ミニバイクレースをしていたり、ワインディングを楽しんだりと、とことん走り志向のライダーが多いようです。
 前夜に催してくれた歓迎会では、宇川徹、柳川明、そして加藤大治郎など名だたるライダーと走ったことのある人たちの昔話で盛り上がったりして、かなりの「レーシング濃度」。もちろん公道では安全運転を第一に、海と山を楽しむワンデーツーリングを楽しみました。
 今回の紅一点・新名真弓さんは、物静かな雰囲気とは裏腹に、並みいる男衆にちっとも負けない走りっぷり。完成されたフォーム、思い切りのいい倒し込み、鋭い加速など、お見事としか言いようがありません。聞けば新名さん、教習所の教官とのこと。参加者の中には、新名さんに教わって大型免許を取った人もいるんだとか。お、おみそれしました……!
 それほどの腕前なのに、一緒に走りながら僕のライディングをじっくり観察していた新名さん。バイクを止めるとさっそく質問してくれました。教官に何を言われるのか、ドキドキです。

新名 難波さんは、つま先でステップに乗っているんですね。それには何か理由があるんですか?
難波 うお〜、さすがに細かい所を見てますね。さすが教官、うかつなことができないな(笑)。
 僕がつま先でステップに乗るのは、体重移動をしやすいから。それに、つま先の方がバイクの挙動を感じやすいんです。
 スポーツライディングを楽しむには、ライダーが積極的に体重移動して、バイクをコントロールすることが大切です。そのためにはどっかりと腰を下ろしているより、少しでも体が動かしやすい方がいいんですよ。
 それにしても新名さん、教官としてバイクに接していながら、まだまだライディングを探求しているなんて、素晴らしいことですね!
新名 バイクを操ることが好きなんです。私の場合は、速く走るというより、キレイに走れるようになりたくて……。今でも自分のライディングを振り返って、「もっとどうにかできるんじゃないかな」って思ってるんです。
難波 すごい! 秘めたる闘志ですね。こんな教官に教えてもらえる生徒さんたちは幸せだろうなあ(笑)。

 


 実戦的なアドバイスを求めてきたのは、九州ミニバイクレースのトップコンテンダー(?)、佐藤允信さんです。

佐藤 レース中のバトルのコツを教えてもらえますか?
難波 よく聞くのは、「レース中、ブレーキングで追いつくけど、立ち上がりで離されてしまう」という悩み。これ実は、当たり前なんです。
 例えば、前車とコンマ2秒差で走っているとしたら、相手の方がコンマ2秒早くブレーキングを開始する。だから一瞬自分が追いついたように錯覚するんですが、前車はスローインファストアウトができている分、立ち上がりはきっちり加速できるんです。逆に自分は前車に追いつこうと無理をしてオーバースピードで突っ込み、立ち上がり加速が鈍る。
 相手がいても、どれだけ冷静に自分の走りができるか。その上で、そのコーナーに自分のアドバンテージがあるかを見極めて勝負! これですよ!

熱いバイク談義はもちろん、焼酎の蔵元に務める甲斐裕一さん、お豆腐屋さんの戸田新一郎さん、郵便局員の佐藤允信さんと佐藤綾彦さん、そして教習所教官の新名さんと、バラエティに富んだ職種の「お仕事秘話」でも楽しませてもらった1日でした。

 
走りのステージに事欠かない延岡。今回は馬ヶ背やクルスの海など景観を楽しめる細島と、山中の広域農道をWで楽しみました。細島の「願いが叶う鐘」によじ登ってるのは誰!?

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ビッグマシンを満喫
サーキットへ行こう!

楽しみ方は人それぞれだ!
 カッコ良さに魅力を感じてスーパースポーツモデルを買ってみたものの、その性能を楽しめずにいる人も多いのでは? 峠ではSSモデルのポテンシャルを半分も引き出せないし、非常にリスキー。だからオススメは何と言ってもサーキットです。「サーキットは敷居が高くて」と思っているあなた。ビッグマシンに乗っているなら、最大の障害となる「サーキット走行にふさわしいマシン」をすでに手にしているんです。革ツナギなどの装具は必要ですが、ツナギを借りられる走行会もあります。
 それに、サーキット=タイムではなく、楽しみ方はそれぞれ。最近はビギナー向けの走行枠や走行会も多く開催されています。ぜひサーキットで究極の「バイク遊び」を楽しみましょう!
 
走りに集中した後の爽快感こそ、モータースポーツのスポーツたるゆえん。僕自身、今でも楽しくてしかたない! 「YZFサーキットラン」はレンタルのR6を用意した走行会。タンデム体験もできる。来年も開催する予定だ。


レース体験を生かした店作り

 16歳の時から本格的なレース活動をしていた、YSP延岡の山本晶文店長。お父さんの晶一社長がメカニックを務め、2人タッグを組んでのレース活動はまさに父子鷹。晶一社長自身、かつてモトクロスのレースをしていたそうですから、血は争えないものです。

難波 かなりの本気モードでレースに取り組んでいたようですね。
山本 九州選手権ではランキング3位になったこともあるんですよ。国際A級まで昇格したんですが、全日本ロードレース選手権GP125クラスの予選に1回出場して終わっちゃいました。やっぱり資金が続かなくて。でも、もし無理してレースを続けてたら、お店自体なくなっちゃってたかも(笑)。
難波 そうしたら今日の出会いもなかったかもしれませんよね。よかったよかった(笑)。山本店長のレース経験は、その後のバイクライフにどう影響していますか?
山本 峠で全開走行したところで、たかが知れてますからね。公道で無理をしなくなりました。あとは「バイクに頼るな、腕を磨け。とにかく練習だ」と父に言われてたので、多少はバイクを操る術を身に付けられたと思います。
 それと、全国各地にレースをやってた頃の仲間たちがいるんですよ。彼らとは今も特別なつながりを感じますね。
難波 これぞサーキット走行の醍醐味総集編、という感じですね!
山本 真剣に勝利をめざすレース活動は、正直厳しいことばかりで、面白がってる余裕はなかった。その反省も踏まえて、今はなるべく多くのお客さんに、気軽に楽しめる遊び方のひとつとしてサーキットを満喫してもらえたらいいな、と思ってるんです。


取材協力ショップ
YSP延岡

宮崎県延岡市旭ヶ丘6の1の1 TEL:0982-37-5161
営業時間/9:00〜19:00 定休日/毎週月曜日

http://www.wainet.ne.jp/~ysp/
「買った後のアフターサポートを重視して、売りっぱなしを決してしない地域密着型の経営を心がけています。レース活動で学んだ整備の大切さを生かし、サービスにも力を入れていますので、メンテナンスは安心してお任せください。ぜひ私たちと一緒に、末永くバイクライフを楽しみましょう!」(山本店長)

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