vol.16 YSP八戸の仲間たちと

数々の名勝と、走り応え十分の ワインディングを楽しみ尽くす


ほんの少し秋の気配を感じさせる、晩夏の十和田。
爽やかな風を切って仲間たちと進む楽しさは、
バイクならではの醍醐味に溢れています。
さあ、もうひとっ走り、行ってみますか!?
 八戸という地名を聞くと、青森を代表する土地という感じがしますが、地図を見ると実は岩手県に近いことが分かります。実際、江戸時代の八戸は、今の岩手地方を治めていた南部藩に属していたそうで、津軽藩とはどちらかといえば敵対関係にあったのだとか。YSP八戸に集まってくれた仲間たちからも、「南部弁と津軽弁は違う」「南部人と津軽人では人柄も違う」などなど、微妙なライバル意識を覗かせてくれる話もきかせてもらいました。
 さて、八戸を訪れたのは8月末。気持ちいい風と心地良い涼しさに期待していたのですが、太陽がガンガン照りつけ、ヘルメットの中で汗が流れる暑さでした。でも市内を抜け、十和田湖方面を目指して西進するにつれ、道は豊かな緑の中を行く清々しいワインディングロードに。地元ライダーならではの裏道で、爽快な走りを楽しみます。
 今回YSP八戸でご用意いただいたのは、何ともレアなGTS1000。そのタンデムシートには、「後席でもいいからぜひ参加したい!」とおっしゃる田澤仁さんという、ますますレアな装備!? 暑い中、男同士のタンデムで、しかも田澤さんは気合いの入ったレーシングスーツ装備と、サウナ状態の中、ワンデーツーリングは進むのでした。まぁ、青空が気持ちよかったからよしとしますか!
 その田澤さん、僕のタンデムシートでのツーリングは、どんな印象だったのでしょうか?

難波 いかがですか? タンデムの乗り心地は。
田澤 とにかく安心! 発進など大きな挙動が発生する時は、難波さんが合図してくれるので、心の準備ができるんです。自分が後ろに人を乗せる機会があったら、ぜひ合図を送りたいな。
難波 常に動きを予測しているライダーに比べて、パッセンジャーは突然大きく体にGがかかってきますからね。ちょっとした心遣いは、良好な人間関係の基本です(笑)。
田澤 あと、加速時のリヤの沈み込みがハンパじゃない! タンデムを差し引いても、スゴかった。強引にスロットルを開けているふうでもないし、すごく不思議な挙動でした。
難波 それが、僕がよく言うGなんです。グッとGをかけて、リヤサスを沈み込ませる。そしてタイヤのグリップを最大限に引き出すんです。
田澤 なかなかマネできなくて……。
難波 そんなにすぐマネされちゃったら、明日から仕事なくなっちゃいますから(笑)。でも、Gに対する意識を持つだけでも、ずいぶんライディングが変わってくるはずです。

 


 十和田湖、奥入瀬とマイナスイオンたっぷりの名勝を巡ります。FJR1300を手足のように自在に操る塩田浩司さんの走りが目を引きました。

難波 ずいぶん走り慣れてますね。長く乗ってらっしゃるんですか?
塩田 大型二輪免許歴は20年です。
難波 さすが! バイクにただ「乗っている」んじゃなく、「操ってる」っていう感じがします。ポイントは、バイクより先に自分が動いていること。自転車のトライアルのように、乗り手が先回りして積極的に動くことで、バイクをコントロールするんです。もちろん公道ですから、先の読めないコーナーでは無理しないようにね。
塩田 自分ではあんまり意識してなかったんですけどね(笑)。
難波 無意識だったとは! これはうかうかしてられないぞ(笑)。


1日を走り終えた頃には、爽やかな夕焼けが。気持ちよく汗が引いていくのを感じました。

 
十和田湖の水深は日本第3位の約327m。透明度は……。うんちくはともかく、ヒメマスがうまかった!


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Shall We Go?
青森県三戸郡新郷村 キリストの墓
 十和田湖に向かう途中、新郷村で立ち寄った「キリストの墓」。ここにはキリストと、その弟イスキリが葬られている……のだとか。日本で最後を迎えたキリストと、キリストの身代わりとなり磔の刑に処された弟のイスキリ。太古の話ですから、真実を探るのは困難ですが、何とも歴史のロマンを感じさせてくれる壮大なお話。実際に、林の中にひっそりとそびえ立つ十字架を前にすると、どこか神妙な気分になるのでした。
  キリストの墓の脇には「キリストの里・伝承館」(青森県三戸郡新郷村大字戸来字沢口)も。歴史の謎に迫る展示品には圧倒されます。

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今月のお茶目
十和田湖畔で、突然閃いてしまった難波さん。華麗な五変化をお楽しみください。

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もっともっとバイクは楽しめる!

 尽きることのないバイクの魅力。「楽しもう」「味わおう」という気持ちさえあれば、バイクはいつでも応えてくれます。YSP八戸の三浦健至社長は、MotoGP・アメリカGPを視察して、その思いをより強くしたそうです。

三浦 アメリカGPの盛り上がり方が、ものすごかったんですよ! ラグナセカに集まるファンが、とことんバイクを、そしてレースを楽しもうという姿勢で、正直、うらやましく感じました。
難波 僕は今年、ノリックのチーフメカニックとしてスーパーバイク世界選手権を回っていますが、本場ヨーロッパでの盛り上がりはやっぱりすごいですからね! モータースポーツが文化として定着しているあたりは、三浦社長同様、うらやましいですね。
三浦 バイクでレースを見に来る人たちもすごく多い。スーパースポーツモデルにタンデムしてハイウェイを3、4時間かけて走ってくる、なんていうスタイルでね。日本人はまだまだ楽しみ方が足りないのかな。
難波 日本ではようやく高速タンデムが解禁になったばかりですから、これからに期待ですね!
三浦 ショップとしても、風を切って走るバイクの爽快感、バイクを操ることの楽しさを、どんどん積極的にアピールしていきたいと思っています。若いスタッフたちも含めて、自分たちも楽しまなくちゃね!
難波 そうそう、その心意気! 僕なんて今も毎日バイクに乗りたいし、乗れば必ず楽しんじゃってますよ。
三浦 やっぱりバイクで遊ぶのが好きですからね。少しでも多くのお客さんに、バイクのある生活の素晴らしさを知ってもらいたいと思っています。


取材協力ショップ
YSP八戸

青森県八戸市売市4-22-48 TEL:0178-22-7221
営業時間/9:00〜19:00 定休日/毎週水曜日

http://www.ysp-hachinohe.com/
「5月にリニューアルオープンし、気軽にお立ち寄りいただける店構えになりました。スタッフはバイク仲間と遊ぶのが大好き! ツーリングはもちろん、さまざまな話題の発信基地となるよう頑張っています。夏はビアパーティ、冬はクリスマスパーティで、一緒に盛り上がりましょう!」(三浦社長)

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