vol.19 YSP新宿西の仲間たちと

どこまでも続くこの道を、いつまでも走っていたい


東京から行くライディングステージと言えば、
やっぱり王道は伊豆! 山あり、海あり、
そして深海魚あり? バラエティに富んだ
ワンデーツーリングになりました。
 住むには便利な東京ですが、走りのステージに向かうまでがちょっと大変!? 今回YSP新宿西にお邪魔したのは平日。朝の混雑の山手通りを抜けて池尻へ、そこから首都高速に乗り、東名高速をひた走り、沼津から西伊豆方面をめざすルートです。
 さすがにこの時期、朝の冷え込みは厳しい! 特に一定のペースで走り続ける高速道路はキツいものがあります。足柄SAで一息ついた時には、「ほんじゃま、本日はこのへんで」「近くの温泉にでもゆったり浸かって」「旨いもの食って」「飲んで」「寝て」なんて弱音もチラホラ。
 沼津から伊豆半島に入った頃には、すっかり日も昇り、気温もグングン急上昇! 僕なんかレーシングスーツでしたけど、暑くて暑くて。それでも寒がってる人もいたなぁ。根っから正直な仲間たちです。
 取材スタッフの陰謀にはめられて、深海魚に食らいつきながらのライディングトーク。大金一秀さんはレース経験者だけあって、トークにも厳しく食らいつきます。江口裕之さんも交え、XJR1300のライポジについて。

大金 最近のリッターマシンって、加減速Gがスゴイ。体はどこに置けばいいんですか?
難波 うーむ、深海魚ってヤツは……。え? ごめんなさい何でしたっけ??
大金 ラ・イ・ポ・ジ!(笑)
難波 まずはライダーの着座位置が大事です。基本は、スロットル開閉時の荷重移動を感じやすい場所。そして腕に余裕のあるハンドル位置を決めていきますが、XJRのSTDのハンドル位置は僕には遠い。アップハンは簡単に調整できるから近づけちゃいます。
江口 僕は着座位置からあまり体を動かさないタイプなんですが……。
難波 あまり極端に体をずらすと、かえってグリップを引き出しにくくなりますよ。ライディングがハードになるほどタイヤのグリップを最大限に引き出す必要があるわけですが、そんな時こそ、ライダーが荷重移動を感じやすい位置にいることが大事。サーキットでは横Gとの兼ね合いで体をオフセットしていきますが、ロッシだってそんなに極端に体をずらしてないでしょ? あれこそタイヤのグリップを引き出すライディングなんです。
大金・江口 なるほど〜!
難波 ところでこっちの深海魚は……。

 


 今回はXJR1300を始め、FZS1000、MT-01、TMAXと、バラエティに富んだ車種が集まりました。'05YZF-R1で颯爽と走るのは岩切勇樹さん。TMAXの針金浩さんとのバイク談義です。

難波 せっかくのR1だったらやっぱりレーシングスーツが欲しいね!
岩切 いやぁ、まだまだそんな。正直、見た目で「スーパースポーツがいいな」と思ったんですけど、R1に乗ってるイメージしか持てなかったんです。
難波 一目惚れってヤツですね。乗ってみてどうですか?
岩切 すごいっす!
難波 お、シンプルなインプレ。でも岩切さんが感じてるスゴさは、たぶんR1のポテンシャルの2割ぐらい。サーキットで全力走行したら、いかにすごいマシンかが分かりますよ。だからまずはレーシングスーツね(笑)。針金さん、TMAXはいかがですか?
針金 いろんなスクーターに乗ったけど、コイツは別物ですね!
難波 タイヤが小径のスクーターは、どうしてもフロントが切れ込んで曲がる感覚がある。でも、TMAXは普通のバイクに近いんです。舵角をつけすぎないようにしながらバンクさせるのが、うまく旋回するコツですよ。

 
西伊豆スカイラインを駆け抜け、仁科峠へ。ひとしきり走った頃には、夕暮れの黄金色の光に満たされていました。

 深海魚を食べながら、微妙〜なテンションの仲間たち。1人しっとりと過ごしているのは、今回は唯一のパニアケース付きFZS1000で参加してくれた、吉田浩三さんです。

難波 なんというかこう、落ち着いていらっしゃいますね(笑)。
吉田 昔は2スト好きで、TZR250のYUZO号に乗ってたんですけどね。最近はFZSでもっぱらソロツーリング。マイペースで信州を巡る、温泉日帰りツーリングです。
難波 温泉に入って日帰りって、ちょっとツラくないです? そのまま泊まりたくなっちゃいそう。
吉田 いやぁ、家族に悪くてね(笑)。平日に半休を取っての日帰りが、一番精神的に負担がかからなくて。
難波 いい楽しみ方ですね〜。
吉田 私にとって、バイクに乗って1人になれる時間は、すごく大事。家族の時間とうまく両立したいんです。

 バイクの楽しみ方は、人それぞれ。でも無理をせず安全に、細く長くバイクと付き合ってもらいたい……。そんな思いを新たにした1日でした。

 

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Shall We Go?
静岡県沼津市戸田
見て食らう深海魚
 ドーンと深い駿河湾は深海魚の宝庫。だから西伊豆と言えば深海魚なのッ!! というわけで、今回は伊豆半島入りと同時に駿河湾深海生物館(沼津市戸田2710の1 電話:0558-94-2384)へ強制連行。キモグロ? 深海生物を目で堪能した後は、舌で味わうしかないでしょう。戸田漁港周辺には深海魚料理屋さんが軒を並べています。生物館で見た中でも比較的控えめルックスで、おいしい深海魚を食べられますよ。これで高水圧に耐えられる頑丈ボディをゲット!?

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今月の
正装
レーシングスーツでツーリングする
 今回はレーシングスーツで参加。ライダーの「正装」に気持ちが引き締まります。
 前傾姿勢が前提の裁断で乗車中はかなり楽。降車後もファスナーを少し下ろせばOK。暑さ対策でメッシュ穴が開いていたり、防風インナーもあって、フルシーズン着用も可能です。デザインもカラフル系から単色系まで豊富。レーシングスーツ=サーキットと決めつけず、公道ランにも活用してみては? 安全性は高いし、高速道路の巡航も疲れにくくてオススメですよ!

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プロならではの高品位なカスタム

 山手通りと早稲田通りの交差点に位置するYSP新宿西。交通の要だけあって、車がひっきりなしに通ります。ライダーたちは趣味と実用、その両面からバイクを利用しているそう。「ショップとしても両方のニーズに応えたい」と菊地聡店長は言います。

難波 かなり激しい光り具合ですね、そのR1は!
菊地 ええ、光ってます(笑)。メッキをオーダーされたので、こちらとしてもやりがいのある仕事でした。
難波 お客さんのニーズに応えるカスタムですね。
菊地 もちろん! でも、ただリクエストに応じるだけじゃなくて、プロとしてのアドバイスも欠かさないようにしています。ルックスはカスタムの大切な要素ですが、やはり安全性を含めて、実の伴ったカスタムをオススメしたいですからね。
難波 しかし車通りが多い場所ですね。
菊地 都心なので、バイクを通勤に使う方もいらっしゃるんです。そういう方にとってのバイクは、とにかく「ないと困る」足としての存在。迅速かつ確実な整備を心がけています。
難波 菊地店長にとって、バイクはどんな存在ですか?
菊地 いやぁ、ホビーとして楽しみたいんですが、なかなか時間が取れなくて(笑)。今はまさに足代わりですね。でも、ショップとしてはやはりバイクの楽しさを共有したいですから、特に今後、ツーリングに力を入れていきたいと思っているところなんです。
難波 店長が率先してバイクを楽しまなくちゃね!
菊地 伊豆に奥多摩、僕だって走りに行きたいですよ〜(笑)。


取材協力ショップ
YSP新宿西

東京都新宿区上落合2の29の1 TEL:03-5337-7363
営業時間/10:00〜20:00 定休日/年中無休(臨時休業あり)

http://www.din.or.jp/~concept/
「小さなものから大きなものまですべてのヤマハ車に対応し、セールスとサービス、そしてカスタムでもお客さまのバイクライフを全力サポート。昨年10月15日にリニューアルし、店舗面積が倍の広さになりました。ゆっくりくつろげるスペースもありますので、ぜひ足をお運びください」(菊地店長)

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