vol.5 YSP板橋中央の仲間たちと

寒くない、冷たくもない バイクと、仲間たちの笑顔があるから


抜けるような青空。爽やかな秋風。
そして牧場で食べるソフトクリーム。
思わずそんな幻が目の前にちらつくほど、
ハードな気象条件に見舞われた清里高原。
それでもやっぱり、今日もバイクで!
 天気の話から始めるのはもうコリゴリだ! と、思っていたのですが……。信じられないことに、またしても雨。しかも土砂降り。このコーナーも5回目になりますが、なんとそのうち3回連続で雨に降られているのです。ホントに信じられない! 僕はもともと晴れ男なので、どうも取材スタッフの中に強烈な雨男がいるようです。誰だ〜ッ!? 「今日もバイクで」というタイトルには、「どんな時でも、気軽にバイクで出かけよう!」というメッセージを込めているのですが、こうも雨が続くとさすがに寂し〜い気持ちになりますね。特に秋雨は冷たい! 体感温度はぐっと下がりますから、防水・耐寒装備が欠かせません。
 でも、集合地点の清里・道の駅こぶちざわに集まってくれたYSP板橋中央の仲間たちは、びしょ濡れになりながらもハイテンション! それならそれで、雨中走行を楽しんじゃいますか!(かなりヤケ気味ですが)
 レインギアをバシッと決めた皆さんの中で、ひとり異彩を放っていたのは、ポンチョ着用でやってきた瓶子隆弘さん。えっ? このスタイルで中央道を走ってきたの……!? パンツまでビショ濡れって、そりゃそうだ!

難波 おっとぉ、いきなりポンチョとは、これまた軽装ですね。寒いでしょう?
瓶子 いや〜、ちょっとナメてました。
難波 寒さで体が縮こまると、体中に力が入るので、バイク本来の動きを妨げてしまうんですよ。ポンチョだとバタツキも気になるはずだしね。しっかりした装備は安全運転の基本。ちゃんとしたレインスーツは、ライダーの必須アイテムですよ。
瓶子 はい、これをいい教訓にして、揃えたいと思います。
難波 ところで瓶子さん、R1をだいぶ気に入ってるみたいですね。
瓶子 もう、一目惚れだったんですよ。「スタイル勝負!」って感じで。もちろん雑誌の特集記事も参考にしたうえで選んだんですけどね。  納車されて2か月ですが、毎晩のように走りに行ってます。会社が終わった後、夜中に走り回ってみたりして。でも、まだ全然扱い切れてないですね。特に下りコーナーが怖くて。
難波 スーパースポーツは前傾がキツいポジションで、視線が近くなりがち。だから、先が見通せずに余計に怖いんですよね。雨の下りコーナーなんか、僕もできれば走りたくないし(笑)。よし、「今日のキモ」ネタはそれでいただき!


 誰だって雨の走行は苦手なはず。だから自然とスピードも抑えて走ることと思います。当たり前のようですが、実はこれって、とても大事なことだと思うんですよね。
  公道で無理をして、何かあった時の精神的・肉体的・経済的ダメージを考えれば、恐怖心に打ち克とうとせず、むしろ恐怖心に任せてペースを落とすことの方が安全です。決して無理をせず、できるだけ長くバイクライフを楽しみましょう!

 


ポンチョ着用で颯爽と登場してくれた瓶子さん。手に入れたばかりのR1に惚れ込んでいる様子に、こちらまでうれしくなるほどでした

岩満 ドライならもっと気持ち良く走れるんですけど……。
難波 それは僕も同じ! でも、岩満さんは十分スムーズにYZF-R6を走らせてましたよ。
岩満 そうですか? なんかこう、固まっちゃうんですよね。
難波 今回走ったコースは、所どころ川になってましたしね。
岩満 そういうのを見ちゃうと、やっぱり体に力が入ります。
難波 目からの情報って、ライディングに大きく影響します。しかも川なんか見ちゃった日には、ねぇ(笑)。それだけに、できるだけ先の方に視線を送って、なるべく早く情報を得て、対処することが大事なんですよ。
岩満 下りコーナーはどうしてもきっかけがつかみにくくて……。
難波 詳しくは「今日のキモ」で説明するとして(笑)、とにかく下りコーナーは曲がりにくくなる条件が揃ってるんですよ。そのことをよーく頭に入れて、早めに減速、微妙に操作。そしてしっかりバイクの向きが変わるまで待つぐらいの余裕を持つといいですよ。下りコーナーはプロライダーでも難しいんですから、パニックにならないよう、ゆとりの走りで行きましょう!
 
はるか彼方には奥秩父の山々が望める……ハズの、清里まきば公園で一休み。雨天時はこまめに休憩して、できるだけ暖を取った方が無難です。やせ我慢しても、いいことないですよ!

 時おり雨は弱まりますが、清里名物・牧場のソフトクリームを食べる気分にはなれません。うう、残念。そもそも「牧場? どこにあるの?」と思わず探してしまうほど、雲が低〜く下りてきていました。 過酷な天候を吹き飛ばすような元気な走りを見せてくれたのは、プロのバイク便ライダー、太尾 聡さんです。

難波 いやもう、参りました。リズミカルな加減速は、さすがプロ!
太尾 でも、今日はイマイチですね。
難波 え? あの走りで?
太尾 いつもは後ろにボックスを積んでるんです。でも今日はボックスがないから、走りもイマイチ(笑)。
難波 なるほど! ボックス装着で人が変わるんだ。なんかそういう白バイ隊員が出てくるマンガがあったなぁ。
太尾 人は変わんないと思うんですが(笑)、挙動は本当に変わるんです。
難波 今まで、どれぐらいの距離を走ってるの?
太尾 FZ-Sになってからは3万kmぐらいですか。まあ、納車されたのは3月ですけど。
難波 うっひゃあ、さすがに乗りますね〜! 今までの累積では?
太尾 30〜40万kmぐらいかな。
難波 ままま、参りました……!

 とにかく走ることが上達への近道、と常々思っていましたが、ここまで行くともはや異次元ですね。
 僕など、つい「雨はイヤだな〜」と思ってしまいますが、太尾さんは雨が降ろうがヤリが降ろうがガンガン走りそう。「まだまだ修行が足りん」と反省しつつ、頼む、やっぱり次こそ晴れてくれ〜!

 

まきばレストランでランチ。ツーリング先の食事も楽しみのひとつですよね。すでに頬張っちゃってるのは八木直紀さん。YSP板橋中央で食事といえばこの人。
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元気に行こう 下りヘアピン

十分な減速と倒し込みが必要だ

 多くの人が苦手意識を抱えている下りヘアピン。それもそのはず、実際に下りコーナーは曲がりにくいものなんです。
 その最大の理由は、スピード。コーナーに進入し、ブレーキングをして、倒し込むという一連の動作を、いつも通りにしていても、下りでは予想以上にスピードが乗っています。だから、十分な減速ができていない状態で、倒し込みに入ってしまう。この段階でオーバースピードに気付くと、体が硬直し、本来できるはずの十分な倒し込みができない。バンクしなければバイクは曲がらないから、予想ラインよりも大回りになる。余計に苦手意識が強まる……。こんな悪循環に陥りやすいんです。
 解決はカンタン、単純にさかのぼって原因を突き止めればいい。つまり、十分な減速、リラックス、そして十分な倒し込み。これで問題ないはず。減速は意識的にきっちりして、あとは元気な走りで苦手意識を吹き飛ばそう! ……と言いつつ、これがまた難しいんですよね。まあ、プロライダーにとっても永遠の課題です。皆さんも気負わず、のんびり取り組みましょう!

下りヘアピンは、予想以上の速度、Rのキツさ、さらに右ヘアピンでは路面の傾斜(カント)が逆バンクになることなど、曲がらない条件が重なっている。
  下りヘアピン攻略は、十分な減速から始まる。路面にタイヤを押しつけるイメージで、しっかりとブレーキング。減速しすぎたかな、と思うぐらいで構わない。

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減速が足りず、バンク角も浅い例。これではタイヤのグリップは引き出せず、バイクは曲がらない、かえって怖い思いをする。   バンクさせればバイクは曲がる。しっかり減速できていれば恐怖心も薄らいでいるはず。元気よくバンクさせれば素直に曲がってくれる。


笑顔いっぱいの「歌って踊れる」店

 とにかくノリがいい。でも、ある意味みんな好き勝手!? 牧野雅幸店長は、そんな楽しい仲間たちのリーダー的存在です。

牧野 みんなバラバラで言いたい放題だから、最後は「オレの言うことを聞いてくれ〜!」ってね(笑)。
難波 それだけ、お客さんに信頼されてるってことなんでしょうね。
牧野 どうでしょうか(笑)。でもウチは「歌って踊れる店」ですから。
難波 じゃ今度僕も歌いに……。
牧野 いえいえ、お客さまに喜んでいただけるなら、歌いましょう、踊りましょう、という意味なんです。プロとして、お客さまの要望にはできるだけお応えしたい、と考えています。
難波 これだけ元気な皆さんだと、ホントに歌や踊りも好きそうだなぁ!
牧野 ま、そういう集まりだと収拾がつきませんね、はっきり言って(笑)。


取材協力ショップ
YSP板橋中央

東京都板橋区大山西町2の6 プリンスビル TEL:03-5917-8255
営業時間/10:00〜20:00 定休日/毎週月曜日

http://www.ysp-prince.com/
「『一緒に楽しく盛り上がりたい』という気持ちはそのままに、大型店舗のメリットを生かした総合的な2輪ディーラーを目指していきます。バイクをお預かりするレンタルスペースも用意しておりますので、何でもお気軽にご相談ください」(牧野店長)

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