vol.7 YSP東淀川の仲間たちと

都会の喧騒を抜け出して 気持ちよくアクセルを開けよう


これがいわゆる「関西ノリ」なのか、
はたまた、YSP東淀川がユニークなのか。
いずれにしても楽しい仲間たちと一緒に、
こってりと濃い1日を堪能しました!
 実は、大阪の街中を走るのがちょっと苦手。道路のすぐそばまで建物が迫っているせいか、圧迫感があるんです。ローカルルールも分かりづらいし、何だかみんなせわしなくって。
 そんな話を、今回一緒に走ったYSP東淀川の仲間たちにしてみたところ、「いや東京の方が走りにくい」「いやどこそこの方が」と、いろんな意見が飛び交いました。受け止め方っていろいろあるからこそ、楽しいですよね!
 でも、「今まで走ったことのない土地を走る時は、スピードを控えめにして周りの交通の様子を観察することが大事だな」と改めて思いました。
 そんな大阪の市街地を高速道路で爽快に抜けて、郊外の山をめざします。ほんの1時間も高速道路を走ったら、あっという間に気持ちいいワインディングに辿り着くんですから、大阪あなどれず! 「休日ショートツーリング」を楽しむには、意外なほど恵まれたロケーションだということを知りました。
 ここのところ「今日バイ」は晴天に恵まれていますが、この日は朝の冷え込みが厳しい! ちょっと寒そうにしていたのは尾島優さんです。

難波 だ、大丈夫ですか?
尾島 いやぁ、ちょっと油断してましたね。意外と寒かったぁ!
難波 寒い時はコタツでみかんが一番ですよ。っていうのは冗談ですが、体が冷えると強ばってしまい、ライディングにも支障が出てきますからねぇ。ウインターライディングは防寒から始めましょう!
尾島 ハイ、おっしゃる通りです。
難波 意外と知られていないのは、首まわりの防寒が効果的ってこと。携帯カイロを貼るなら、首まわりがすごく効くんですよ。
尾島 なんで首まわりなんですかね?
難波 難しいことは僕にもよく分からないんですが(笑)、神経とか血管が集中してるからじゃないですかね。ネックウォーマーやバンダナを活用するのもオススメです。

 
街を離れて、爽快なワインディングへ。「走り大好き」なYSP東淀川・三谷社長のもとに集まるだけあって、皆さんの走りは見ていて安心でした。ちなみに社長は先行していてこの写真には写っていません(笑)。

 最初の目的地は、妙見山。杉林の中を走るタイトなワインディングを一気に上り詰めます。 今回の参加者は、04YZF-R1に乗る尾島さんと大田昌宏さん、それに懐かしのFZ750に乗る蔵元勝也さんと崎田浩一さん。僕のKYBスペシャルフロントサス付き04R1も含めて、乗り比べをしながらのツーリングになりました。R1とFZでは、デビューが20年近くも違い、その間バイクはものすごく進化しています。皆さんも乗り比べてみて、その違いを体感したようです。妙見山頂上の駐車場では、スペシャルカスタムを施した初期型R1に乗る、ちょっとヤンチャな(?)YSP東淀川の三谷謙治社長も交えて、バイク談義に花が咲きました。

難波 久しぶりにFZ750に乗りましたが、R1との比較ではさすがに時の流れを感じますねぇ。
三谷 どんな所に一番の違いを感じるものなんですか?
難波 R1は軽い! バイクの運動性能を考えると、とにかく軽い方がいいですからね。FZも乾燥重量209kgと当時としては頑張ってましたし、フロント16インチで軽快感を出しているんですが、R1は172kg。これはもう領域が違います。
三谷 つまりバイクは新しい方がええ、と。皆さん分かりましたか?(笑)
蔵元 僕は最初、軽すぎてR1が怖かったんですよ。スピード出すのは好きじゃないし、これからもFZに乗り続けるつもりです。
難波 自分のスタイルに合ったバイクに乗るのが一番ですしね。ただ、古いバイクはゴム類が劣化しています。ホースやパッキン類はマメにチェックしてくださいね。それと、この時代のバイクはフロントサスの減衰力をオイルに頼ってるんです。フォークオイルにも気を使って、末永くかわいがってあげてください。

 
尽きることのないバイク談義もツーリングの楽しみのひとつ。走っては止まり、止まっては語り、と、のんびりしたペースで楽しみました。

 妙見山を後にして、国道173号線を進みます。途中、ログハウスのカフェ「氣遊」でこだわりのカレーをいただき、樹齢700〜800年という安田の大杉で一休み。さらに足を延ばして、丹波篠山の河原町妻入商家群を散策しました。散策とはいっても、黒豆にこだわりのある土産物屋さんで黒豆をぽりぽり食べながら、黒豆コーヒーを飲んだり黒豆茶を試飲と、黒豆づくしだったというのが本当のところ。
 こんなふうに気軽にあちこち立ち寄れるのも、バイクならでは。ちょっとした冒険心を満たしてくれる乗り物だなあ、とその魅力を再発見しました。
 忘れちゃいけないのは、こうして休日にのんびりバイクを楽しめるのも、家族の理解があってこそ。さて、崎田さんの場合は……?


崎田 ウチはもう、諦められてますから(笑)。僕にとってバイクが元気の源だってことを、カミさんはよく知ってるんですよ。
難波 それはものすごく理解されてるってことじゃないですか!(笑)
崎田 バイクを取り上げたらダメになるって、分かってるみたいで。
難波 ははは、「バイク病」を理解してもらえてるってことは、ある意味、幸せ……?(笑)

 残念ながらショップへの帰途、雨に降られてしまいましたが、仲間たちとの語らいに「今日もバイクで出かけてよかった!」と思えた1日でした。

 
河原町妻入商家群の路地を進みます。歴史の重みを感じさせる街並みに、もちろんアクセルはいつも以上に控えめですが、細い路地に気軽に入っていけるのも、バイクならではですよね。
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操る楽しさが バイクライフの原点

「よく動くサス」がグリップ力を高める

 04R1に乗る尾島さんと大田さんからは、サスセッティングについての熱〜い質問が。そこでまずは、KYBスペシャルフロントサス付きの僕のR1に試乗してもらうことにしました。 さてその感想はというと、2人とも「こんなによく動くなんて!」「柔らかいけど腰が砕けない。ノーマルとは別モノですね」と驚いた様子でした。
 僕にとってバイクの最大の楽しさは「自分の思い通りに操る」こと。これはバイクに乗り始めた頃から今に至るまでまったく変わらない、僕のバイクライフの原点とも言えるものです。
 思い通りに操るには、タイヤのグリップを十分に引き出すことが基本です。そのためには、積極的にサスを利用して、より強くタイヤを路面に押しつけたい。だから僕のR1は、よく動くサスを装着し、セッティングも柔らかめにしています。 スポーティな走り=硬いサスと考える方も多いようですが、もう一度見直してみては?

 
スーパースポーツのサスはSTDでもサーキットを許容するセッティング。公道では減衰力を弱く設定することで、バネの反発力を有効活用しタイヤのグリップを引き出す。  

思い通りに操ることが、僕にとって最大の楽しみ。カテゴリーは問いません。
  トライアル車で遊ぶ時も、どれだけタイヤを路面に押しつけられるかがキモだ。


遊びは真剣に。だから面白い!

 この人は、心の底からバイクが大好きなんだなぁ、という情熱がビシビシと伝わってくる、YSP東淀川の三谷謙治社長。店舗2階の工房には、旋盤はもちろん、アルゴン溶接機やサンドブラスター、コンターマシンなどの工作機械が所狭しと並んでいました。

難波 これはまた、すっごい設備ですねえ!
三谷 カスタムにしろレースにしろ修理にしろ、お客さん1人1人のニーズに応えようと思ったら、何でもできた方がいいじゃないですか。「ここなら、バイク1台作れるんちゃうんか」と思ってもらえればいいな、と(笑)。
難波 確かに「何とかしてくれる」ショップは、お客さんにとっては頼もしい存在ですよね。レースで苦労した三谷社長ならではの設備なのかな。
三谷 そうですね、何とか走らせてあげたいって思いはある。それに、「あなただけのバイク」、つまりONLY ONEにしてあげたいって気持ちがあるんですよ。ま、僕自身機械いじりが好きやしね。変わった発想で面白いリクエストをぶつけてくるお客さんほど、こっちは燃えるんやけど、最近はそういう方が減って寂しい限りですわ。
難波 でも、社長のバイタリティは十分お客さんにも伝わってるみたいですよ。みんな「信用してます!」って口を揃えてましたし。
三谷 ホンマですかぁ? それはありがたい話ですわ。
難波 「気さくだし、一緒に遊んでくれる」って方もいましたが、むしろ社長が率先して楽しんでましたよね(笑) 三谷 いじるのも好きやけど、乗るのも好きですからねぇ。いつでもバイクには乗っていたいんです。
難波 バイク遊びが大好きな社長を、スタッフがしっかり支えていますよね。って、普通と逆では!?
三谷 バレたか!(笑)


取材協力ショップ
YSP東淀川

大阪市東淀川区大桐2の5の9 TEL:06-6379-8190
営業時間/10:00〜19:00 定休日/水曜日・年末年始など

http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Erlmitani/
「いじるのも乗るのも、とにかくバイクが好き。だからライダーの皆さんの気持ちもよく分かるつもりです。特に修理は自信アリ。『何でもできる店』と自負していますので、どんなことでも気軽に相談してください。一緒にバイクを楽しみましょう!」(三谷社長)

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