vol.9 YSP豊橋南の仲間たちと

春の息吹を感じながら、スポーツライディングを満喫


気温的にはライダーにとって若干ハードだった1日。
でも、教習所をスタートしてワインディングを駆け、
締めは浜名湖名産のうな重と、充実のひとときでした。
「寒さで笑顔が引きつってる」って? あり得ません!
 皆さん、教官ですよ、教官! YSP豊橋南の仲間たちの中には、なんと教習所の教官がいたんです。しかも2人も!
 別に悪いことをしてるわけじゃないし、お巡りさんというわけでもないのに、何かちょっと緊張するなぁ〜。少なくとも「正しくバイクに乗らないと」って気分にはなりますね。
 何しろ教官と言えば、やがて公道に羽ばたくライダー予備軍たちを育ててくれる「先生」。ってことは、多少緊張して気持ちを引き締めるぐらいでちょうどいいのかもしれません。
 でも、それはこちらの勝手な想像で、実は心優しい「普通のバイク好き」でもある教官たち。彼らのイキな計らいもあって、今回は特別に開校前の教習所の2輪コースをお借りすることができました。
 参加人数が多かったことと、お借りできたのが1時間ということもあり、それほど多くのプログラムをこなすことはできませんでしたが、ツーリング前に「対向車のこない」専用コースでちょっと思い切ったライディング。ちょっとした体慣らしをするにはちょうど良かったかな。
 しかーし! 体は慣れても温まらず…。走れば走るほど冷え込むという絶好のコンディションの中、我々はさらに高所をめざすのでした。もうこうなればヤケクソ、行ける所まで行ってやるぞ〜!?

難波 教習所で教えてくれることって、結構あなどれないんです。例えばライディングポジション。教習所では、ステップの上に立って、そのまま座って着座位置を決めるように言われますよね? 実はそれって、すごく理に適ってるんですよ。
 ステップに体重をかけるってことは、バイクを操る上での基本。バイクを思いのままにコントロールするには、上半身の自由度を高める必要があるんですが、そのためには下半身でしっかりバイクをホールドしなくちゃいけない。
 で、ステップに立ってそのまま座れば、自然と一番ステップに荷重がかけられる位置に座ってることになる。だからすごく大事なんですよ。
一同 へぇ…。
難波 あ、反応薄い! 実はあのロッシもポジションにはすごくこだわるんです。あの正確なマシンコントロールは、そのおかげなんですよ。
一同 そうなんだ! じゃあさっそく。
難波 現金なんだからもう…。

 
教習所での走行は「クローズドコース」だけあって楽しめました。ユタカ自動車学校豊橋校(フリーダイヤル 0120-266-778)は2輪車専用コースを完備。すんごいスラロームを見せてくれる教官たちが待ってます。

 早朝の教習所を後にして、本宮山スカイラインを目指します。ぐんぐん高度を上げるにつれて、鼻水度合いも高まります。本宮山スカイラインは走り好きのライダーたちのメッカらしく、日曜日なのでたくさんのライダーが…全然いない〜! それもそのはず、路肩に見える白い物体は、まさか雪!? いや、まさかね。気にしない気にしない。スカイラインでは、すぐ後ろに教官の1人、前田昌良さんがいるので、ちょっと緊張したりして。

前田 いやぁ、さすがですね!
難波 いえいえそれほどでも…。って、何が? (笑)
前田 後ろから難波さんのライン取りを見させてもらって、すごく勉強になりましたよ。
難波 いやぁ、教官にそんなこと言われると、照れちゃいますね。
前田 でもそれよりも素晴らしいテクニックだと思ったのは、難波さんの話術ですね。明るくて笑いもあり、なおかつ分かりやすい。
難波 本当ですか? うう、不評に負けずダジャレを言い続けてきた甲斐があった…。
前田 ダジャレはアレですけど(笑)、難波さんの手法は今後の教習の参考にさせていただきたいと思います。
難波 僕がいつも心がけているのは、バイクの楽しさを伝えようということ。すごくマジメにバイクと付き合おうとする方が多いんですけど、僕はちょっとだけ肩の力を抜いてもらいたいなって思うんです。目を三角にして走ったり、「こうじゃなきゃいけない」って決めつけたりしないで、とにかく楽しんでほしいんですよ。きっとその方が、長〜くバイクと付き合えるでしょ?
前田 その通りですね。
難波 よし、さらに新しいダジャレを仕入れなきゃ。頑張るぞ!

 

浜名湖畔でおいしいうな重をいただく。春先なのになぜか冷え切った体も、パワー復活! 気合いを入れ直し帰途につきました。

 ニュー・ギャグ導入の意気込みも新たになったところで、先に進みます。まだまだ春はちょっと遠いようで、防寒対策は欠かせませんが、ところどころ菜の花が咲いていたりして、少しだけ季節が変わりつつあることを感じました。
 意外だったのは、ふだんはあまりバイクに乗らないという方が多いこと。荻野全央さんと、今回お邪魔したYSP豊橋南の加藤静利社長のお2人は、いずれも40代半ば超級!? こんな会話をしみじみと交わしました。

加藤 こうやって1日バイクに乗ったのって、去年の11月以来かな。やっぱり乗らんといかんねえ。でも、今日はやたら寒いやん! (笑)
荻野 年取ったせいか、休みのたびに乗るってこともなくなっちゃってねぇ。もっと乗らないかんな。
難波 お2人とも、何をしんみりしちゃってるんですか! バイクに年齢なんて関係ありませんよ、あんまり (笑)。
加藤 スラロームなんて、頭の中ではちゃんとできてるつもりなんだけどね。体が動かんよ (笑)。
難波 そりゃあ、確かに若い頃とまったく同じというわけにはいかないかもしれません。けど、逆に豊富な経験があるわけですから。肩の力を抜いたライディングが楽しめるはずですよ。働き盛りでいろいろお忙しいとは思いますけど、うまいことやって (笑)、何とかバイクに乗る機会を増やしましょうよ!

 僕自身、今年はノリックこと阿部典史選手のチーフメカニックとして、ワールドスーパーバイク参戦が決定。一気に忙しくなるのですが、何とか機会を作ってバイクに乗ろうと画策しています。どれだけ仕事でバイクに携わっていても、やっぱりプライベートでもバイクを楽しみたいですから!

 

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ブレーキを残した

スムーズな旋回

一連の動作をスムーズにつなごう!
 直線でしっかり加速、コーナー手前でしっかり減速、そして減速を終えてから旋回し、旋回が終わり次第、再びしっかりと加速…。教習所ではこういった走り方を教わるかと思います。
 メリハリのある走りはライディングの基本。とても大事なことですが、一連の動作をスムーズにすることで、よりスマートに公道を走ることができます。
 具体的には、ほんのわずかフロントブレーキを残したまま、コーナーに進入するだけ。指先でなめるようにブレーキを残しておくことで、無駄なピッチングモーション(前後方向の動き)が減り、フロントタイヤを路面に押しつける力が増して、コーナリングが安定します。
 ただし、あまり強くフロントブレーキをかけたまま旋回に入るのは危険ですので、あくまでも「ほんのわずか」ですよ!

フロントブレーキを残すことで、サスが縮んでいる。これによってタイヤが路面に押しつけられ、バイクの挙動が安定する。スムーズにレバーを操作し、余計な挙動を起こさないように。   メリハリを意識しすぎると、それだけピッチングモーションが激しくなってしまう。サスが伸びた状態では、タイヤが路面から離れる方向に力が作用するので、当然旋回力も弱い。


速くてカッコいいバイクが好きだね

 YSP豊橋南では、なんとYZF-R7を発見! 聞けば、00年に自らR7を購入した加藤静利社長が、その潜在能力を解き放つために試行錯誤を繰り返し、今では全国のR7オーナーから頼られる存在になったのだとか。全国各地からR7が送られてくるそうです。
 何だか「裏技」や「裏情報」もたくさん知っているようですが、いずれにしても「近代の名車」R7への愛情をひしひしと感じます。

難波 めったにお目にかかる機会のないR7に出会えるなんて! ちょっとビックリしちゃいました。
加藤 欲しかったんですよね〜。リリースされてから1年ぐらいは、実車を見たことすらなかった。でも、こういう気合いの入ったバイクが好きでね。たまらず買っちゃいました。
難波 筋金入りのマニアですね (笑)。自作のパーツもあるんですって?
加藤 マフラーなんかは共同開発してね。まぁ他にもいろいろありますよ。
難波 アヤシイなぁ (笑)。お店としてもレース活動をなさっているそうで、僕なんか親近感持っちゃいます。
加藤 「レーシングチームフルバンクYSP豊橋南」っていうんですけど、もう17年目になります。鈴鹿4耐は6年間参戦したけど、予選通過は1回だけだったねえ。
難波 お客さんも巻き込んで、盛り上がってるってわけですね。
加藤 まあ、基本は自分が好きってだけなんですけどね。今48歳なんですけど、43歳から鈴鹿を走り始めましたよ。「やっぱり自分で走ってみないと分かんないじゃないか」ってね。
難波 素晴らしい心意気! ライダーに年齢は関係ありませんよ!


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「ツーリング、峠、サーキット…。公道は安全に、サーキットは全力で。とにかくカッコよく乗って、走って、思いっきり楽しみましょう! 私たちYSP豊橋南は、いつも『発展途上の店』。いつも何か面白いことを探し続け、皆さんにご提供していきます」(加藤静利社長)

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