vol.24 YSPメンバーズクラブ 東京支部の仲間たちと


サーキットは、タイムを競うだけの場所ではありません。
そこは安全に、楽しく、そして思いっ切り走りを 楽しめるステージ。
バイク本来の運動性能を知った
YSPの仲間たちは、充実の1日を過ごしたようです。

限界域での挙動を知って一般道での走りに余裕を
 ことあるごとに「サーキットに行こう〜」「サーキットで走ろう〜」と念仏のように唱え続けていた僕ですが、ついにYSPの仲間たちとサーキットで楽しむ機会がやって来ました。
 YSPメンバーズクラブ東京支部のイベントとして、4月26日に行われた「スーパースポーツライディングスクール2006」。場所は富士スピードウェイ・ショートサーキットです。イベント名こそ「スーパースポーツ」と銘打たれていますが、ネイキッドからYZFシリーズの最新鋭'06モデルまで、色とりどりのヤマハ車でピットが埋まりました。
 ショートサーキットを走るのは僕も初めて。4輪でのトレーニングを主目的に作られたということもあって、テクニカルなうえに意図的に難しいコーナーが作られていて、なかなか手強いコースです。でもこの手強さ、実は一般道ほどではありません。何しろ一般道では先が読めないブラインドコーナーが連続していたり、いきなり路面状況が変わっていたりと、整備されたクローズドコースとはまた違った難易度の高さがあるのです。
 その一方で、サーキットではルールとマナーさえ守っていれば、一般道以上の好条件でバイクの限界に近づくことができます。今回のスクールの目的はまさにそこ。サーキット走行は、速く走ることがすべてではありません。より安全に、限界域の挙動を知ることで、一般道でのライディングに余裕ができ、それが自信にもつながり、より安全に走れる、という好循環がうまれるんです。……もちろん、純粋に「操る」楽しさも味わえますしね!

 


笑い合える仲間とともにサーキットを楽しもう!
 午前中の講習で今回のスクールイベントの趣旨を理解してもらいながら、午後にはいよいよ走行開始です。講習でもバイクの挙動についていろいろ説明しましたが、やっぱり自分で体験するのがベストです!
 レザースーツを着てピットに並ぶ参加者の皆さんの姿を見た時には、「やっぱりコレだよなぁ」と感慨深いものがありました。ヨーロッパでは、多くのライダーが当たり前のようにレザースーツを着用しています。サーキット走行をすすめると「ツナギがないから」と諦める人も多いのが日本の現実。安い買い物ではないのは確かですが、大事に使えば一生モノですし、何よりも安全性が高いギア。ぜひレザースーツを揃えてもらいたいものです。
 さて、さまざまなカリキュラムを盛り込みながら、1人あたり3回の走行枠を楽しんでもらいました。走行後の皆さんの笑顔を見ると、それぞれに収穫があったことがうかがえます。サーキットというと「目を三角にしてタイムを競う場所」というイメージが強いのですが、決してそんなことはありません。年に2、3回、こういうスクールイベントに参加するだけでも、十分な充実感が得られるはずです。
 素晴らしかったのは、各YSPのショップに集まる仲間同士の交流が、ピットのあちこちで見られたこと。仲間がいると互いの走りをチェックし合ったり、それをネタに(?)わいわい盛り上がったり、楽しさの幅がぐっと広がります。ぜひ皆さんも、バイク仲間たちと一緒に楽しむ遊びのひとつに、サーキット走行も加えてくださいね。新しい世界が待ってますよ!

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ライディングポジション
RIDING POSITION
両手を離しても体を支えられる?
200kg以上の車体が高速で動く時に発生する大きな運動エネルギー。それを腕力だけで操るのは無理。旋回のきっかけ作りにハンドル操作は行いますが、それだけで正確なコントロールはできません。大事なのは下半身でバイクをホールドし、上体をフリーにすること。外足ステップ&内もも、おしりを使い、バイクと体を一体化させます。旋回中のフォームを作った時、両手がハンドルから離せるぐらいのホールド感があればベストです。

高速レーンチェンジ
HIGH SPEED LANE CHANGE
高荷重時の挙動を安全に体験する
バイクが持っている運動性能を再確認してもらうために、高速レーンチェンジを体験してもらいました。ここで問題。とっさに左にレーンチェンジする時、ステアリングはどちらに切りますか? 正解は右。瞬間的に逆操舵を切ることで、バイクは一気に左にバンクします。また、自分がステアリングに入力した時のバイクの反応速度も分かり、自分が操作してからバイクがどれぐらい進んでしまうかも分かります。一般道でのとっさの危険回避に役立つ項目です。

サーキットタンデム体験
CIRCUIT RUN TANDEM EXPERIENCE
後席で感じてほしいのは滑らかなGの受け渡し
サーキットタンデム体験者の多くの方が、「挙動が滑らか」という感想を持ってくれたようです。バイクを安定させるには、常にGを意識することが大切。ブレーキングで発生したフロントタイヤへのGを逃さないよう、ブレーキを軽く残しながらのコーナリングが有効です。フロントタイヤを路面に押しつけるイメージですね。そして滑らかなスロットル操作で、そのGを徐々にリヤタイヤに移してあげる。こうすれば、減速、旋回、立ち上がりの各パートで、タイヤのグリップを最大限に引き出せて、安全かつスムーズなライディングが可能になります。ブレーキもスロットルも、タイヤのグリップを引き出すための道具。決してラフに扱わず、常にGを感じながら滑らかな操作を!

タンデム体験者の
驚きの声!!
◎XJR1300って、こんなに面白いバイクなんですね! 【塩原英明さん】
◎あり得ない! これは異次元すぎマネできないかも 【塩入正隆さん】
◎突っ込みがスゴイ! スカイダイビングの2倍怖かった 【遠藤龍太さん】
◎ブレーキを引きずりながらの旋回がスゴかった! 【中川喜周さん】
◎あんなに速いのにあんなにスムーズとは、驚きです! 【加納浩さん】
◎感じたことのないGとバンク角。でも安心感があった 【塩入隆広さん】
◎やっぱりスロットルを開けるポイントが早い! 【仲沢忠臣さん】


Shall We Go?
FUJI SPEEDWAY SHORT CIRCUIT
山椒は小粒でもピリリと辛い!?テクニカルな難コース
 
コーナー途中からの上り下りなど常にアップダウンがあり、回り込みながらRがきつくなるコーナーなど、難易度が高いショートサーキットです。多数のコース設定が可能で、今回は赤いラインで示したコースを使用しました。特に難しいのはコース中盤の大きなS字。左コーナーを上りながら進入し、右複合コーナーを抜けるのですが、アップダウンによりブラインドで、しかもRが途中で変化します。こういうコーナーでは、まずマージンを大きく取ること。そして出口のライン取りを決めてから、逆算して進入ラインを決めることです。進入ラインから決めてしまうと、それが間違えていた場合に累積赤字が膨らみ、最終的に曲がりきれなくなる可能性がありますよ!

◎全長  810〜920m(コースレイアウトによる)
◎全幅  12〜10m
◎勾配  最大下り5%/最大上り8%
◎住所  〒410-1308 静岡県駿東郡小山町中日向694
◎電話  0550-78-1234(代)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


テクニックの習得はサーキットで安全に
YSPメンバーズクラブ
東京支部長
古田哲郎さん
「大型二輪免許が教習所で容易に取得できるようになり、多くの人がスポーツバイクの魅力に触れられる喜ばしい世の中になりました。でもそこにはリスクもあります。そこで一般道を走るためのテクニックを習得できるステージとして、このスクールを企画しました。速く走らなくても、サーキットでしか感じ得ない挙動を知り、皆さん大きな満足感・達成感があったようです。いずれは富士の本コースを大勢で楽しみ、みんなで語り合いたいですね!」

戻る
Copyright(C) YSP Members Club. All rights reserved.