vol.27 YSP茅ヶ崎の仲間たちと


海の風と陽光に満ちた湘南・茅ヶ崎を早朝に出発し、
走りのステージを求めて西伊豆に向かいました。
走る・食べる・笑う? 
3拍子揃った盛りだくさんのワンデーツーリングです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. RIDING
Q&A
Q.
カッコよく走りたい
A.
バイクの動きが分かれば「いるべき場所」が分かる

 バイクを見れば、乗り手が分かるもの。YSP茅ヶ崎の仲間たちが乗っているバイクはどれも美しく、ご機嫌もよさそう。皆さんがバイクを愛していることがひしひしと伝わってきます。ライディングに関する好奇心も旺盛! YZF-R1に乗る柳町真弥さんからは、SS乗りらしいこんな質問が。

柳町 ヒザ擦りに憧れてた時期もあったんですが、最近は「キレイに走りたいな」って思うんです。どんなところに気を使ったらいいですか?
難波 ハデなアクションを否定するわけじゃないけど、少なくとも公道では絶対に無理は禁物。「キレイにカッコよく乗りたい」という、柳町さんのような考え方には賛同できます。
 うまい人って、またがってるだけでもカッコいいんですよね。バイクの動かし方が分かると、座るべき場所、自分がいるべき場所が分かってくるんです。それは減速G、加速G、旋回Gを、一番効率よく使える場所。体格や乗り方によって異なるから一概に「ココ」とは言えないけど、経験を重ねれば自然とその場所が分かってきます。大事なのは、たくさんバイクに乗ることかな。中には動物的カンでその場所を見つけちゃう人もいるけどね(笑)。
柳町 経験も動物的カンもない場合はどうしたらいいですか(笑)?
難波 とにかく余裕を持つこと。腕や背中が伸びてるようじゃ、端から見ててもいっぱいいっぱいで、カッコ悪いですからね。
柳町 ツーリングの次の日は、すごく疲れてるんですよね〜。
難波 力が入っちゃってるんだよね。経験+余裕、これがカッコよく走るための秘訣かな。あとは、サーキット走行を経験するのもひとつの方法です。サーキットでは、日常ではあり得ない速度域で走るので、公道でのライディングに驚くほど余裕ができますよ。

 イエローもまぶしい'06YZF-R6に乗る新井希美雄さんから、ちょっとシビアな質問が飛び出しました。

新井 難波さん、今までに何回ぐらいコケてますか?
難波 はい〜(苦笑)? サーキットでは数え切れないぐらいコケてるし、オフロードには転びに行くようなもの。公道での転倒は1回もないなぁ。
 転倒ってことで言えば、今のSSモデルはとにかくポテンシャルが高いから、いい加減な乗り方でも走れてしまう。でも、やっちゃいけないことをやれば、やっぱり転ぶんです。速度域が高いから、その時のダメージはすごく大きい。バイクに乗ってる時、何をしちゃダメで、何をしたらいいかを知るには、低速域でいろいろな挙動が起こるオフロードで転びまくるのも、いい勉強になりますよ。

 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2. 今日バイ
On Tour
西伊豆を巡る走り三昧の旅

 豪快な景観が楽しめる切り立った海岸線、はるか眼下に港町を望む峠、そして旨い魚介類と温泉。伊豆半島の西海岸・西伊豆は、ツーリングスポットとして最適なエリアだ。
 交通の便がよくメジャーな観光地が勢揃いしている箱根・東伊豆に比べると、西伊豆はちょっとマイナーな雰囲気。とかく「遠いから」と敬遠されがちで、ひっそりとした穴場的な存在だ。しかしその分、交通量が少ないワインディングロードを心ゆくまで楽しめる。また、最近は伊豆半島内の有料道路も整備が進み、実は首都圏からの日帰りツーリングも十分に可能な距離だ。
 ただし西伊豆の醍醐味は、駿河湾に沈む夕陽。天気がよければ富士山、駿河湾、そして夕陽と、完璧な取り合わせを眺めつつ1日を締めくくることができる。欲を言えば夕陽を堪能した後、土肥や宇久須あたりの温泉民宿に1泊。獲れたての金目鯛の煮付けに舌鼓を打ち、翌朝、再びワインディングを満喫しながら帰途につきたいところだ。

Today's Route
ショップのある茅ヶ崎から西湘バイパス〜箱根ターンパイク〜伊豆スカイラインを経由して西伊豆へ。首都圏から西伊豆への王道ルートだ。帰りは逆ルートで往復約300km。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3. 攻めろ!!
B Spot
見所意外と多し!! 砂金採りにハマれ
静岡県伊豆市土肥
土肥金山
B 級度
★★☆☆☆

 ツーリング先で「入ろうかな、どうしよっかな」と悩んだ挙げ句、つい通り過ぎるアヤシイ観光施設。B級でもいい。覚悟を決めて飛び込もうじゃないか! というのが「攻めろ!! Bスポット」のコーナーだ。輝ける第1回は、西伊豆・土肥金山。B級と呼ぶには若干メジャーだが、駐車場の片隅で無名オジサン歌手が子供相手に激唱し、その後自分でステージを片付ける様子など、それなりのワビサビが観察できる。圧巻は観光坑道。暗い坑内を歩くと、突如ナレーションが響き渡り、電動人形がシブい動きでビビらせてくれる。人形にはお色気バージョンも。男子は全力で探すべし。坑内を抜けると到着する黄金館も、意味不明にデカい250kgの金塊展示など見所は満載だ。とにかく金、何がなんでも金と、全面的に金尽くしの土産コーナーも見逃せない。

坑道の要所には謎の電動人形が。左端の人形はあり得ない角度でグギギと首を回転して見せた。 全員どハマリの砂金採り。あらかじめ適度に砂金がまかれており、30分間中腰で頑張れる根性さえあれば必ず砂金を入手可能。取った砂金は持ち帰れる。 食事処「葵」名物の黄金丼(1890円)。セレブ感炸裂の金箔を食べるとキーンとするかどうかは、試してみてほしい。
DATA
■住所:静岡県伊豆市土肥2726 ■電話:0120-08-2726
■金山見学/営業時間 9:00〜16:30 840円 ■砂金採り/受付時間 9:00〜16:20 600円
■定休日:無休(12月に休業日あり) ■駐車場:無料

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4. Person in the
YSP
人と同じじゃつまらない。
YSP茅ヶ崎
水沢 嘉 店長

 スプレーガンを握った瞬間、マスクから覗く目が鋭い光を帯びた。よどみなく手首が往復すると、くすんでいたパーツが鮮やかに着色されていく。滑らかな手首の動きには迷いがなく、プロらしい確信に満ちている。
「これ、最初に塗ったヘルメットなんですよ」
 嘉(よしみ)という名をモチーフにした「443」のロゴ入りヘルメットは、5年前に手がけた一作目とは思えないクオリティだ。「もともと絵を描くのが好きだったから」と笑う。
 水沢嘉さんは、YSP茅ヶ崎の店長として店舗運営を切り盛りする他に、ペインターとしての顔を持つ。塗料や色味、塗り方について語り始めると、目が輝き、話は止まらない。「人と同じじゃつまらないでしょ?」バイクは個性を楽しみたい――。そんな思いが、ペイントにかける情熱の源だ。
 FZS1000は2台、オールペイントを手がけている。好評だった1台目を見た人からオーダーが入ったが、やはり「同じものじゃ面白くないから」と、アレンジを変えた。夜ごと別棟の塗装ブースにこもり、納得がいくまで手首を動かし続ける。
 YSP茅ヶ崎社長にして父親の昇さんは、大の釣り好き。常連が集うミーティングルームには自作の釣り道具が並び、釣った魚を手慣れた様子でさばく。凝り性は、親から子へと見事に受け継がれているのだ。
「ずっとモトクロスをしてたから、バイクって滑るものだと思ってたんです」と水沢さん。最近ロードバイクに乗り始め、「滑らないバイク」に戸惑いがある。しかし「オフとオン問わず、バイクには操る面白さがありますね。ハマリそうです」と、父譲りの凝り性が首をもたげ始めている。


取材協力ショップ
YSP茅ヶ崎

神奈川県茅ヶ崎市本村1の3の5 TEL:0467-51-2983
営業時間/9:00〜19:00 定休日/毎週火曜日

「より充実したバイクライフのために、オンロード・モトクロスレースで鍛えた高い技術力でサポートいたします。バイクにかける情熱は人一倍のスタッフ一同が、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。オリジナルペイントも承りますので、お気軽にご相談を!」(水沢店長)

戻る
Copyright(C) YSP Members Club. All rights reserved.