vol.29 YSP成増の仲間たちと


今回の「今日バイ」は、
いつもとちょっと趣向を変えてミニバイクでのトレーニング。
YSP成増の熱い仲間たちとともに貸し切りの
トミンモーターランドを走り込み、
マシンコントロールの醍醐味を楽しみました。

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1.RIDING
Q&A
ミニサーキット貸し切り特訓!

ミニバイクで身に付く自信とポジティブ思考
 今回は「貸し切りのミニサーキットで特訓する」というYSP成増のイベントにスーパーバイザーとして参加しました。僕自身、タンデム体験も含めてかなり周回し、久々に走り疲れた…。でも、走りを磨くならやはりクローズドコースが一番ですね!
 YSP成増が貸し切ったのは、茨城県にあるトミンモーターランド。午後1時から3時間の走行ですが、都内のショップを出発したのは朝8時! 「何でこんなに早いの!?」なんて声も聞かれましたが、サーキット走行では精神的なゆとりを持つことが大切。早めの出発も意味があるんですよ。
 さて、走行テーマは「ミニバイクで練習しよう!」。TZM50Rを持ち込み、めいっぱい走り込みます。みんなミニバイクを降りると「面白いね!」と笑顔だったのが印象的でした。
 ビッグマシンは重くてパワーがあるので、いつも「限界を超えたらどうにもならない」という恐怖心があり、なかなか新しいトライができないもの。一方のミニバイクは小さくて軽く、ライダーの操作に機敏に反応しますから、「これなら何とでもなりそうだ」「もっとやってみよう」と、ポジティブな気分でライディングに集中でき、達成感も味わいやすいのです。
 そうは言っても、ミニバイクを速く走らせるテクニックは、ビッグマシンのものとは別。でもミニバイクで得た自信、そしてうまく走れた時のイメージは、ビッグマシンのライディングにも間違いなく生きるはずです。その証拠に、ミニバイクで1日を走り終えた皆さんのライディングは、見違えるほど進化していました。


加納 浩さん
初めてミニバイクに乗った加納さん、「好きなラインを取れて遊べるけど、奥は深い。ハマりつつあります」と積極的に走り込み。難波さんからは「インに付くライン取りを意識しすぎて、アウト側が余っている。スムーズにはらんでキレイに立ち上がるといいですね。せっかくの機会だから、ミニバイクっぽく、旋回スピードを乗せた走りにも挑戦してみてくださいね」とアドバイス。XJRタンデム体験では「旋回中のGがいかにタイヤグリップを引き出すかを体感できた!」とエキサイト。

京藤 毅さん
「楽しい〜! 恐ろしくハイレベルだけど、安定している。いつも真下に向かって力がかかっている感じ。…うーん、やっぱり次元が全然違うんですね…」とXJRタンデム体験で感動のコメント。そんな京藤さんのミニバイクでの走りを見て、難波さんは「うまい!」と一言。「出口でワイドになりすぎないように気を付けているのが分かります」。走り終えた京藤さんは「ミニバイクに比べると、自分のR6は動きがゆっくり。考えながら走る余裕が身に付きました」と笑顔を見せた。


原元 直樹さん
バリバリのレーサー・TZ250を所有し筑波サーキットを走り込む原元さん。今回もショップ店長という立場を忘れ(?)、ガンガン攻め込んだが、「体がイン側に入っていてアグレッシブだけど、その分バイクが寝ていないね」と難波さんに指摘された。ミニバイクとビッグマシン、走らせ方は違えど寝かせなければ曲がらないのは一緒。本人も「気合いが空回りしちゃったよ」と頭をかく。リベンジのため、このイベント後に再びトミンでミニバイクを走らせた、まさに「炎の店長」。

秋元 辰夫さん
「最終コーナーではリヤが滑ってたような…(笑)。メリハリがあるし、バンク角は深い。あまりにレベルが高いのですぐにはできないけど、いい勉強になりました」と、初サーキット走行にして難波さんのXJRタンデム体験をした秋元さん。ミニバイクの走りについて難波さんは「目線をもっと遠くに。たまにハンドルを切って曲げようとしていましたが、R1で同じことをしたらフロントからすくわれますよ。まずはスムーズに寝かせる練習を」


中川 喜周さん
シャープな走りの中川さん。難波さんも「うん、大丈夫」としかコメントしないほどの腕前だ。ミニバイクでは「旋回速度を稼ぎすぎてはらみ気味だったね。ミニバイクならOKだけど、ビッグマシンでは御法度だよ」と指摘。ちなみに中川さん、「難波さんは『バイクを起こしてからスロットルを開けろ』と言うけど、タンデムしてみたら僕からするとめちゃくちゃ寝てるうちから全開だった。バンク角に対する感覚が違いすぎますよ」と苦笑い。

福嶋 守治さん
初めてのサーキット走行にちょっと緊張気味…であるかのように見えた福嶋さんだったが、自らのXJR1300でこの日もっとも多く周回を重ねていた。ミニバイクではちょっと気合いが入りすぎたか、「ちょっとエンジンを回しすぎかな」と難波さん。「回しすぎると加速が鈍ってしまうので、早めにシフトアップした方がスムーズかつ速く走れますよ。それにしても福嶋さん、周回するごとに自信を付けているのが分かる。この自信が大事なんです」


柳沢 信二さん
ギリギリこの日に間に合ったおニューのクシタニのツナギで決めた柳沢さんは、なかなか走り慣れた様子。しかし難波さんからは「進入速度が速すぎるし、ブレーキを使っていない。惰性で曲がっているからラインがワイドになってますよ。しっかりと減速して向きを変えるポイントを作り、メリハリを付けましょう」とビシッとアドバイス。「いやぁ、勉強になりました。今まで通り事故に気を付けて、末長く乗っていきますよ」と柳沢さん。

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2. 拝見!
Special
Bike
もったいなくて寝かせられない

Owner 秋元辰夫さん
かつてRZ250に乗っていた秋元さん、20年ぶりのバイク復帰にあたり雑誌をめくって「コレだ!」と一目惚れしたR1 SPを相棒に選んだ。ライディングは「もっと寝かさなきゃいけないのは分かってるんですが、『壊したらどうしよう』となかなか思い切れなくて(笑)」と発展途上だが、「もっとサーキットを走りたい。せっかくのR1、サーキットじゃないと意味が半減しちゃいますから」と前向きだ。

YZF-R1 SP
'06YZF-R1に設定された上級モデル。スリッパークラッチ、オーリンズ製前後サス、ブラックメタリック色、マルケジーニ製アルミ鍛造ホイールを装備したスペシャルな1台。全世界で1330台が限定生産された。

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3.
Course
Guide
低速ながら基本が身に付く
トミンモーターランド

非公認自動車教習所「トミンドライビングスクール霞ヶ浦教習コース」敷地内に併設されたミニサーキット。ライセンス不要、低料金で気軽に走行できることから、関東圏のライダーに人気。ミニバイクからモタード、ビッグマシンまでバラエティに富んだ車種が集い、ライダーたちが腕を磨いている。常磐道土浦北ICから約40分。

DATA
URL:http://tomin1.hp.infoseek.co.jp/
住所:〒300-0122 茨城県かすみがうら市西成井280
電話:03-3922-6230(大泉本社事務所)

1.ブレーキングからターンインする際は、目線をコーナーの先へ。旋回速度よりも、立ち上がりのラインに乗せることに集中する。
2.クリッピングは奥に取る。
3.回り込んでいるので、インに早く付きすぎない!
4.低速からのスロットルオープンは、ハイサイドを起こしやすいので注意。
5.路面が荒れてうねっているので、ハンドルをこじらない!!
NANBA's Advice
超低速コースなので、パワーがあって重いリッタークラスだと難しい。タイムを削るというよりも正確なマシンコントロールを身に付けよう。ブレーキング→ターン→加速を、スムーズかつメリハリが付けられるよう練習するといい。リッタークラスではリカバリーの余地がないので決して無理をしないように!

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4. Person in the
YSP
この仕事には誇りがある
YSP成増
原元 直樹
店長
  愛車TRX850やTZ250でサーキット走行を楽しむ。過酷な時代を戦っていた人ならではの熱いライディングだ。

 平日の筑波サーキットに、原元直樹店長の姿があった。レーサーTZ250を軽トラックに積み、1人で走りに来ていた。「今日は定休日だからさ」と、目を輝かせながら笑う。その手は真っ黒に汚れていた。
「カッコいい」と純粋に憧れたレースの世界。'80年代半ば、バイクレースが一大ブームだった頃に、原元さんは筑波やスポーツランドSUGOを走っていた。しかし、当時は予選通過すらままならない激戦続き。消耗するだけで成果が得られないレース活動に、すっかり疲弊してしまったという。
 '91年を境にレース活動を休止していたが、最近になってサーキット走行会に参加。久々のサーキットに不安はあったが、「思ったよりも乗れるもんだな」と手応えを感じた。
 そして何よりも原元さんの心を突き動かしたのは、「走るのって面白いな」という思いだった。
「バイクは趣味性が強い乗り物だ、ということを改めて感じました。僕にとって、バイクショップでの勤めはやはり『仕事』。自分の趣味としてサーキット走行を楽しむことで、生活にメリハリがついて仕事にも気が入る」
 その一方で、サーキット走行は仕事に極めて近い趣味でもある。
「整備の作業レベルは間違いなく上がりますね。サーキットでは、チェーンの張り、ブレーキのタッチ、どんな細かいことでも走りに影響する。自分でいじって、走って、経験を重ねることで、仕事の精度が高まります」
 バイクショップの店長として、「僕の仕事は、単なる販売や修理じゃない。夢を売っているんです」と言い切る原元さん。そのまなざしは誇りに満ちて輝いていた。ちょうど、筑波サーキットで見かけた時と同じように。


取材協力ショップ
YSP成増

東京都板橋区赤塚新町3の4の9 TEL:03-3977-5025
営業時間/平日10:00〜19:30 日祝10:00〜18:30 定休日/毎週水曜日

「お客さまが一生懸命に貯めたお金が、バイクに変わった瞬間の喜びを大切にしたい。長い目で見た時に、バイクを通じてお客さまと我々がお互いに喜び合えるような関係を築きたいと考えています。バイクは大人の趣味ですから、基本的に余計な口出しはしません。でも、我々が培ったノウハウはどんどんお伝えしていきますよ」(板橋一男社長)
 

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