vol.30 YSP宇部の仲間たちと


眺めてよし、食べておいしく、
走りのステージは最高と、文句なしの山口路。
ぜひ1度訪れてほしい本州西端のパラダイスです。
時を忘れて仲間たちとのツーリングを楽しみました。

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1. 今日バイ
On Tour
味覚、観光、ライディング。1日ですべてを満喫。

吉田松陰が祀られる松蔭神社(萩市椿東松本)。明治維新を思いつつ松蔭だんごを食らう。 菊屋家(萩市呉服町)は、司馬遼太郎が「長州人の品のよさ」に感じ入ったという名跡。

地球が生んだ直線バームクーヘン、ホルンフェルス大断層(萩市須佐)は意外とド迫力で必見だ。 国道490号線に沿う小野湖(宇部市)はバス釣りのポイントでもある。 大鍾乳洞・秋芳洞(美祢郡秋芳町)内部は四季を通じて17℃。厳冬ツーリングの避難所?

 三方を海に囲まれ、多彩な自然と豊富な文化財に恵まれた山口県。今回はYSP宇部をスタートしてまずは秋吉台へ。その後、日本海側に抜け、史跡が数多く残る萩を散策してから、国道191号線を北上。須佐で活きイカを食して帰途に着いた。
 視覚と味覚が満たされるゴージャスなルートだが、驚くなかれ、約300Kmの移動はすべて一般道。国道から広域農道に至るまで路面状況は非常によく、走りを存分に満喫しながら距離を稼ぐことができる。
 注目は山口名物・黄色いガードレール。その理由を県民に問えば「普通は黄色でしょ?」。聞き込みにより理由は判明したが、謎解きを楽しんでいただくため、あえて伏せておこう…。


活きた剣先イカが供される「梅乃葉」。透み切ったゲソをハサミで切って頬張れば、イカ本来の甘みと歯ごたえを堪能できる。
活イカ定食(1900円)は食事中でも一部天ぷらにすることが可能。まかない丼(990円)もリーズナブルだ。
●梅乃葉 電話:08387-6-2354、URL:http://umenoha.ume8.jp/

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2. RIDING
Q&A
Q.
ビッグバイクを習熟するには?
A.
オフロードでマシンコントロールをマスター

 いやぁ最高ですね、山口県! 一般道を30分近くノンストップで走り続けられるなんて、日本離れしています。交通量が少ない割に路面が素晴らしくいいのは、8人の総理大臣を輩出している土地柄かな(笑)。
 しかも皆さん上手! 以前、スイス人ライダー対象のライディングスクールに講師として参加したことがあるんですが、平均50歳ぐらいの方たちがバッチリとバイクを乗りこなしていて、感心したことを思い出しました。これは、日常的な平均速度が高いほどスムーズな操作が求められるから。ということで、今後は山口県を「日本のスイス」と呼ぶことにしましょう!?

平田 私は1年半ほど前、48歳の時にバイクの免許を取ったんです。
難波 ホ、ホントですか!? YSP宇部が誇るベテラン勢の中でも遜色ない安定感のある走りでしたよ! やっぱり環境によってスキルが左右されるってこともあるんだなぁ。ところで、バイクに乗るようになって、生活は何か変わりましたか?
平田 土日は家におらんようになりました(笑)。朝、家を出て無事に帰る。これがひとつの楽しみになってます。
難波 うんうん、安全に帰宅することが一番のテクニックですよ。
中尾 より安全に走るための訓練には、何が効果的ですか?
難波 中尾さんは全日本にも参戦していたそうじゃないですか。FJR1300を軽々と扱う様は、もう訓練不要の卒業レベルでしたよ。
 それでもなお修練を積むというなら、オススメはやっぱりオフロードです。特に、軽くてパワーのない小排気量車を使ってのオフロード遊びがいいんじゃないかな。
 重量が重くなればなるほど、バイクは予期せぬ挙動が起きた時のリカバリーが難しくなります。でも、限界が低い土の上で小さいバイクを操ると、低い速度域でいろいろな挙動と、そのコントロール方法を学べるんです。そうやって体で覚えたコントロール術は、オンロードでビッグマシンを操る時にも自然に発揮されるはずですよ。
松井 僕も先日、初めて林道に行ったんですが、面白かったなぁ。自分がいかに勢いだけで乗っているかが分かりました。もっと積極的にコントロールできるようになりたいですね。
難波 なんて言ってる松井さんも国際ライセンスホルダーでしょ? 今回の仲間たちはホントにすごい。やっぱり環境がライダーを育てるんだなぁ。
藤原 あのぅ、一言お詫びと質問を。今日は寝坊しちゃってごめんなさい。あわてて飛び出てきたんですが、いつもと同じに走ってるつもりなのに、どうもしっくり来なかったんです。
難波 目覚めてから体が活動態勢に入るまでに、少なくとも2時間はかかります。だからレースの時は、なるべく早起きしてますよ。「早寝早起き」は、バイクの操作にもライダーにも当てはまる大原則。今度ツーリングに行く時は、寝坊しないようにね!

 







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3. 攻めろ!!
B Spot
「世界最小の火山」は真実…か?
山口県萩市
笠山
B 級度
★★★★★

 取材スタッフが観光ガイドを眺めていて見つけた「世界一小さい火山」の文字。「世界一! これは行くしかあるまい」と、なぜか渋い表情のYSP宇部の仲間たちを煽てに煽って強引に訪れた笠山。螺旋状の道路をグリグリと駆け上ると、何てことのない丘出現! しかしそれこそ正真正銘、立派な噴火口を持つ(元)火山、笠山なのだった。
 標高112mと小柄ながら口径30mの噴火口跡がある笠山。後日の調査で「世界一小さいかは疑問」説の存在が判明、「かなり小さい休火山」ぐらいの表現が妥当と思われる。

噴火口には周遊散策道が完備されており、じっくりと時間をかければ2分ほどで1周できる。展望台もあり、萩市外と日本海を望める。
笠山麓の明神池は、溶岩の間から海水が流通している汽水湖。磯の王者イシダイ(しかも大物)が、鯉のように食パンに群がる様子は驚愕の一言に尽きる。
DATA
■住所:山口県萩市
■ルート:国道191号線(北浦街道)萩港北部から県道294号線を西進
■問い合わせ:萩市観光協会、電話:0838-25-1750

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4. Person in the
YSP
1台のバイクを、いつまでも
YSP宇部
藤村 幸治
店長

 光に満ちたYSP宇部の店内。その一隅に、1台のSR500が置かれている。藤村幸治店長の所有車だ。
「今はまだ動かないんです。作ってる途中でね」と頭を掻く。
 藤村さんの2輪免許取得とほぼ同時期に、SRは発売された。4気筒のハイパフォーマンスモデルがもてはやされていた時代で、そのデビューはひっそりとしたものだった。藤村さん自身、免許取得後はRZV500Rに乗り、スピードの世界を楽しんでいた。
 マスツーリングをしていても、バイクを走らせている時は1人になる。ライディングは、すべて自分でコントロールし、対処しながら自己責任で楽しむスポーツだ。その前提のうえで、仲間同士の密接な連帯感も味わえる。そんなバイクに魅力を感じた藤村さんは、沖縄を除く日本全土をバイクで巡るほどの熱の入れようだった。
 25歳でバイクショップを始め、その2年後、昭和62年にYSPの看板を掲げた。
「ヤマハというメーカーは、一生懸命に物を作っている。作りの良さは、販売する側にとっても誇りです。それに、先駆者として新しいカテゴリーを切り開いていく気概もありますよね」
 SR500は、デビューから間もなく30年が経とうとしている。
「しっかり手入れすれば、長く乗れるのがヤマハ車の魅力」という藤村さん。少しずつレストアを進めながら、そのことを実証しようとしている。
「お客さまにも、1台のバイクを長く楽しんでもらいたいんです。だからかな、ウチのお客さまのバイクは古いのが多くてね」と苦笑する。かつて藤村さんが乗っていたRZVも、お客さんの手に渡り、今も乾いたエキゾーストノートを響かせている。


取材協力ショップ
YSP宇部

山口県宇部市則貞1の3の36 TEL:0836-31-6476
営業時間/9:00〜19:30 定休日/火曜日

「お客さまのためになることなら何でもお手伝いします。修理に関しては、ヤマハのプロショップとして直すことは当たり前。より確実で、迅速なサービスを心がけています。月に1度はツーリングを行っていますので、一緒にバイクライフを楽しみましょう!」(藤村店長)

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