vol.33 YSP・南くるめの仲間たちと


風景、走り、食、温泉、そして仲間たちとの語り合い。
福岡県久留米市のYSP・南くるめを出発し、
佐賀の有明海沿岸を進んだツーリングは、
醍醐味たっぷりの充実の1日でした。

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1. RIDING
Q&A
Q.
バイクに乗るのがイヤになったことは?
A.
一瞬たりともありません!

 バイクに乗り始めてウン十年。仕事として乗るようになってからも、ウン十年。自分でも、もはやよく分からないほど長くバイクに乗り続けています。そんな「バイクは乗ってナンボ」の僕に、「バイクは塗ってナンボ」のカスタムペインター、阿多充博さんからの質問です。お客さんと文字通り裸と裸のお付き合いをしているYSP・南くるめの志原住弘店長を交えてのバイク談義が始まりました。久しぶりに根掘り葉掘り聞かれたぞ〜。

阿多 難波さんがレースを始めたのはいつですか?
難波 遠い昔のことだなぁ。草レースを始めたのは'81年だったかな。'95年までは全日本GP250クラスに出てたし、'98年にはケガをしたジャン-ミッシェル・バイルの代役として世界GPにもスポット参戦しましたよ。
阿多 今もレース活動を続けてるんですか?
難波 もちろん現役ですよ! レース活動は個人的なものですけどね。昨年の暮れにはモトクロッサーのYZ80にロードタイヤを履かせて、モタードのレースにエントリーしたんです。楽しかったですよ〜。
志原 バイク以外の趣味は?
難波 ない(笑)! せいぜい音楽を聴くぐらいかな。
志原 どこに行くにもバイク?
難波 ん〜、何が何でもバイクってわけじゃないけど、バイクで出かけることが多いですね。今の僕の場合は、バイクに乗って遊ぶのが仕事かな。
志原 「今日は乗りたくないな」なんてことはないの?
難波 ないですねー。「バイクに乗るのがイヤだ」と思ったことは、ただの一度もないんですよ。風邪っぴきでも頭痛でも、バイクに乗れば治るんです。自分でも理解不能なんですよ。もはや科学では証明できない領域です。
 要するに、バイクバカってことなのかな。バイクに乗れるだけで幸せなんです。ロードでもオフロードでもたいていのことはできるけど、今も「何とかうまくなりたい」「もっと上手にコントロールしたい」って思ってるんです。終わることがないんですよね。放っておいたら、何時間でもバイクに乗ってますよ。


ライディングはとっても難しくて、しかも奥が深い。だから飽きることがないんです。うまく行かなかったときの悔しさ、そしてうまく行ったときの達成感を繰り返しながら、今日もバイクを走らせています。

 
船を航行させるため、中央部が上下動する筑後川昇開橋。現存する可動橋としては最古のものと言われている。人気ドラマ「のだめカンタービレ」の舞台にもなった。歩いて渡れる橋だ。
 

佐賀県・太良町は「月の引力が見える町」として知られる。干満差が激しい有明海では、干潮時の散策が楽しい。
 
日本三大稲荷、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)にお詣りをした。交通安全、家運繁栄、商売繁盛などにご利益が。
 


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2.美食探検隊
Gourmet Expedition
食べても食べても終わらない
怒濤の焼き牡蠣アタック!

有明海に沿って進む国道209号線は、佐賀県太良町付近で「たらカキ焼き海道」と早口言葉的名称で呼ばれ、網焼きバーベキュースタイルで牡蠣焼きをいただけるカキ小屋が十数軒並ぶ。今回は質の高さ・量の多さで人気の「園」に突撃した。これがハンパじゃないボリューム! 巨大牡蠣やサザエ、ホタテ、エビが金網狭しと並び、貝汁が飛び散り灰が舞う中、アツアツの牡蠣を軍手で鷲づかみにしてガッツリ食すと、全身ワイルドになれた気がする都会育ちの取材陣であった。有明海育ちの牡蠣は身がたっぷりで実にジューシー! ぜひご賞味を。

DATA
かき焼 園(その)
電話:0954-68-2277
営業時間:9時〜20時

たらカキ焼海道についての問い合わせ先
太良町企画商工課
 電話:0954-67-0312
太良町観光協会
 電話:0954-67-0065
カキ小屋の魅力をパーフェクトなホクホク顔で表現してくれた大安光彦さん。もう言葉はいらない。あえて補足するならば、彼が食べているのはサザエ。何を食ってもうまいのだ。

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3. プハッと温泉
 つかり旅
絶景を楽しめる極楽露天風呂
蟹御殿・有明海の湯
〜佐賀県藤津郡太良町〜

「牡蠣→温泉」が有明海ツーリングの王道コース。YSP・南くるめの企画するツーリングでも食と風呂は極めて重要なアイテムとなっている。訪れたのはホテル「蟹御殿」に付帯する露天風呂。目の前に広がる有明海、彼方には雲仙普賢岳を望むという絶景の中、男どもがムサ苦しい裸体を寄せ合い温泉にドップリ浸かれば、気分はもうすっかり小中学生。写真選びに苦労するほどのワイドオープンな全裸っぷりをこれでもかと見せつけながら、シラフとは思えないバカ話の連発で盛り上がりまくる彼らの姿は、ライダーという人種がいかに若々しい精神の持ち主であるかを改めて知らしめてくれるのであった。

DATA
蟹御殿
住所:〒849-1615 佐賀県藤津郡太良町大浦乙316の3
電話:0954-68-2260
URL:http://www.kanigoten.com/
露天風呂・大浴場・貸切露天
営業時間:11時〜22時30分
料金:500〜2000円

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4. Person in the
YSP
家族のように大切な存在
―それがお客さま
YSP・南くるめ
志原 住弘
店長

 大柄な体躯。そして金髪。真剣な表情をしている時の志原住弘店長には、一瞬だけ威圧感を覚えるが、「ああ、これ? 白髪染め」と言う笑顔を見ると、それが演出だと分かる。見てくれに囚われるな、人間は中身で勝負だ――。そんなメッセージを身をもって発信しているのだ。
「バイクのよさは、古さや新しさ、スペック、それに見た目じゃ分からないんですよ。相当に傷んだバイクを、修理に持ち込むお客さまがいる。シートが破けた10万kmのバイクとかね。でもそれは、お客さまにとっては宝物。誰だって、自分の乗っているバイクが一番だって思ってるはずですよ。ただの足じゃないんです。大事にされているバイクをお預かりする以上は、こちらも真剣に取り組みます」
 カスタムにも積極的だが、ショップからの提案はなるべくしない主義だ。
「長くバイクに乗ってもらいたいから、無理をしてほしくないんですよね。お客さまが本当にしたいカスタムを、無理のない範囲で楽しんでもらいたいと思っているんです」
 カスタムのノウハウは豊富に持っている。どんなニーズに応える自信もある。でも、押しつけはしない。
「お客さまとは、家族のような感覚で一緒にバイクで遊びたいんですよ。長くお付き合いしていただくためにも、お客さまとの信頼関係を何よりも大切にしています」
 ツーリングは食べ物重視。田楽、地鶏、豊後牛、だご汁、鰹のたたき…。季節に応じた食を楽しむ。
「バイクの楽しみ方も、幅広くていいんじゃないかな。まぁ、自分が年を取ったってこともあるけどね」
 50歳という年齢をまったく感じさせない、無邪気な笑顔を見せた。


取材協力ショップ
YSP・南くるめ

福岡県久留米市野中町1168の1 TEL:0942-33-9688
営業時間/10:00〜20:00 定休日/毎週水曜日・イベント開催日

「ノーマルでも、他とは一味も二味も違う走りを楽しめる、当店ならではのノウハウがあります。予算に応じてさまざまなステージを用意していますので、お気軽にご相談ください。また、どんなコンディションのバイクでも、納得していただける修理を行う自信があります。ヤマハ車のプロとして、『できません』とは絶対に言えませんからね」(志原店長)

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