|
YSP京都西に到着すると、空から白いものが…。「まさか雪じゃないよねえ」と触ってみると何やら冷たい物質だったので、念のため出発時間を遅らせ、店内でポジションチェック。その熱気からか、白く冷たい物質の落下量も減ってきたタイミングを見計らって出発です! バイクを楽しむ皆さんの心の温かさから、春の日差しも戻ってきました。質問も、「レースと街乗りで走り方を変えるのか」という問いを皮切りに、サーキットを意識したホットな内容の連発でした。
難波 サーキットと公道で決定的に違うのは、公道では絶対にオーバースピードでコーナーに進入しないようにすることです。走っているバイクの運動エネルギーは実は非常に大きくて、これを曲げるのは大変なこと。オーバースピードで進入し『アッ』と思った時にはもう手遅れなんです。特に重量のあるビッグバイクを、ライダーの技量でとっさにコントロールするのは非常に難しい。だからこそ、万一の事態に陥らないように余裕を持って、いち早く目から情報収集して先読みしながら走ることが大切です。
一方で、レースの時はギリギリの走りをしますから、どうしてもオーバースピードになることがある。でもサーキットはコース幅が広いから何とかリカバーできるし、飛び出してもランオフエリアが用意されている。もちろん対向車も来ないしね(笑)。速度域は圧倒的にサーキットの方が高いけど、リスクは公道の方が高い。だから公道を走る時には、オーバースピードにならないよう一番気を付けています。
公道では、「走っている自分を見ている自分がいる」というぐらいの冷静さを持って、スピードよりも的確な操作でスムーズに走るカッコよさを追求してほしいですね。それが末永くバイクライフを楽しむことにもつながると思います。
YSP京都西に戻り、無事終了のあいさつを終え、ショップを出た後の夜道に、アヤシイ人影が…。「あのう、ツーリング中にどうしても聞けなかったことが」と切り出したのは、FZ1に乗る西川義徳さんでした。
西川 どうしても膝が擦りたいんです。
難波 おおっと〜、背後から来ましたね(笑)。膝ねぇ。無理して擦らなくてもいいんじゃない?
西川 そこを何とか(笑)。岡山国際サーキットを走ってるんですが、全然擦れないんですよ…。
難波 サーキット前提で話をすると、まずはしっかりとしたラインを走ること。膝が擦れない人の多くが、体をずらすことばかり考えてライン取りを忘れているんです。それから、コーナーによって膝を擦りやすい、擦りにくいがある。岡山だったら、1コーナー、2コーナー、最終手前のマイクナイトコーナーも擦りやすいかな。スピードが乗るロングコーナーほど、しっかりと荷重がかかってバイクを寝かせやすいんです。でも、膝擦りって結果的にそうなるだけで、目的じゃないと思うんだけど…。
西川 でも擦りたいんです!
難波 ちゃんとしたライン取りやサーキットスピードに慣れれば絶対に擦るんだから、大丈夫だってば(笑)。あわてない、あわてない。
バイクの楽しみ方は十人十色。でも、くれぐれも無理をせず、長〜くバイクと付き合ってくださいね!
|