vol.35 YSP富山中央の仲間たちと


のんびり、ゆったりとした時が流れる富山。
エメラルドグリーンの海を眺め、
ホタルイカを味わい、
快適なワインディングを流しているうちに、
すっかり心が洗われました。

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1. RIDING
Q&A
Q.
600でリッターマシンに着いていきたい
A.
置いていかれてもいいじゃない

 YSP富山中央の仲間たちとのツーリングを楽しんでいて気が付いたのは、みんなの倒し込みの早さ! 交差点をスッと曲がるだけでも「攻めてるな〜」と感じさせるそのライディング、秘密は路面に隠されていました。

難波 みんな勢いよくバイクを倒し込むのでちょっとビックリしたんですが、今日、初めて富山の道を走ってその理由が分かりました。路面の真ん中あたりがかなり高くなってるんですね。散水融雪をしているからだと思うんですが、これが倒し込みの早さにつながってるんです。
一同 どういうことですか?
難波 路面の真ん中が高いと、左旋回でバンクがつく形になるので、タイヤがグリップしやすいんですよ。しっかりとGがかかる分、タイヤが踏ん張ってくれるんです。みんな、左折は特に元気よく見えました。周囲の交通には十分に気を付けてほしいんですが、すっごく楽しそうでしたよ(笑)。
 逆に、右折は逆バンクになるので曲がりにくく感じることが多いはずです。「左右で得手不得手がある」なんて話をよく耳にしますが、実はこういう路面状況の影響も大きいんです。

 さて、今回の仲間たちのなかには年式違いのYZF-R6乗りが2人。'03モデルの五十嵐真理子さんと'06モデルの大野康秀さんは、それぞれに悩みを持っているようです。

五十嵐 難波さんのようなバランス感覚を持って、サッとUターンができたらいいなって…。
難波 バランス感覚を養うには練習が必要だけど、スーパースポーツで練習するのはリスクが高いんですよ。何度も言うようだけど、小排気量のオフロード車を使って、いろいろやってみるのが一番! バイクでバランスの取れる位置って、カテゴリーに関わらずある程度共通しているもの。オフロード車でバランスの取れる場所が分かってくれば、そのまま自然とスーパースポーツにも応用できますよ。
 Uターンはね、無理しない(笑)。ポジションもハンドルの切れ角も、Uターンに向いてる作りじゃないから、「アッ!」と思った時には手遅れってことが多い。「アッ!」とならないためには、あきらめて降りて押す。これが一番安全確実です。

五十嵐 そっか。ちょっと気が楽になりました。
大野 僕はR1からの乗り換えなんですが、R6のような高回転型エンジンは、どこまで回して走ればいいのかよく分からないんです。
難波 回るまで回していいと思うよ、サーキットなら(笑)。R1は低回転域からトルクで走ることができて、街乗りでも結構ラクできるんですが、R6の場合はやはり回し切る楽しさを味わってほしいな。
大野 R1の時は、ツーリングでも軽くスロットルを開けるだけで着いていけたんですが、R6だとそうは行かないんですよね〜。
難波 いいじゃない、おいてかれたって。それだけゆっくり景色も楽しめるんだし(笑)。だってツーリングでしょう? 速く走りたいならサーキットに行かないと、免許証が何枚あっても足りませんよ。
 バイクの楽しみ方って、人それぞれ自由だと思うんです。例えば速さを求めるのではなく、カッコよさでR1やR6を選ぶのもアリだと思う。僕はよくサーキット走行をすすめるけど、サーキットでも速く走るだけが能じゃないしね。自分のペースで、自分のライフスタイルに溶け込ませながら、バイクを長〜く楽しんでね。

大野 そうですよね! ちょっと気が楽になりました(笑)。

 





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2. 攻めろ!!
B Spot
知ってから食うホタルイカ
富山県滑川市
ほたるいかミュージアム
B 級度
★★★★☆

YSP富山中央を出発し、富山湾を半周した今回のツーリング。この季節、誰が何と言おうとホタルイカだ! と、鼻息荒く「ほたるいかミュージアム」に乗り込んだ我々。折良く、レプリカ漁網内のホタルイカに刺激を与えて光らせる「発光ショー」を鑑賞できた。神秘的な青い光を見たら、もう食わずにはいられない。氷見フィッシャーマンズワーフに足を運び、ホタルイカをガッツリ食したのだった。見て、知って、しまいには食うと、ホタルイカを3段フル活用した割にB級度が意外と高いのは、ホタルイカの生態に関する謎が多く残ったため。「分からないことは自分で調べろ」という親心か。
漁網内を悠然と泳ぐホタルイカ。照明を落とし網に刺激を与えると、光る光る! これ、実際に見るとかなり感動的だ。ホタルイカの獲れる春〜初夏限定で、獲れない時期はレプリカで代用するんだそうだ。善は急げ!
ひみぼうずを見ずに氷見は語れず。藤子不二雄A氏の出身地・氷見には、他にも独特な脱力感のあるキャラクターが潜んでいるという。 さかな工房「鮮」でホタルイカを始めとした海の幸を満喫。館内には海鮮市場があり賑わいを見せている。遊覧船もあり、晴れた日は富山湾越しに立山連峰を望む雄大な景色が楽しめる。
  DATA
ほたるいかミュージアム
http://www.hotaruikamuseum.com/
住所:富山県滑川市中川原410
電話:076-476-9300
氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館
http://www.kaisenkan.com/
住所:富山県氷見市中央町7の1(氷見漁港内)
電話:0766-74-7100

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3. Person in the
YSP
家族の温かさ、プロの厳しさ
YSP富山中央
酒井 克宗
店長

 ふんわりとした雰囲気に満ちたYSP富山中央。父、母、そして息子夫婦と、家族総出のスタッフは醸し出す空気が、とても柔らかい。しかし、バイクに対峙する時の表情は誰もが真剣そのものだ。家族経営ならではの温かさと、ヤマハのプロショップとしての厳格な仕事ぶりを絶妙にバランスさせ、創業以来46年に及ぶ「お客さま第一主義」を貫き続ける。
「お客さまと家族ぐるみのお付き合いができるのがうれしいんです」と酒井克宗店長。その一方で、家族経営ならではの難しさも感じている。
「毎日顔を合わせる家族だからこそ言えることもあるし、逆に言いにくいこともあるんですよね」と頭を掻く。
「今は僕が店長。立場上、どうしてもオヤジとオフクロに指示することもあるんです。でも、オヤジたちの実績やプライドも尊重したいんですよね。オヤジたちが培ってくれた昔ながらの温かさや親身さをうまく残しながら、今の時代に合ったしっかりとした接客をするように心がけています」
 主に事務や経理を担当する店長の妻・希世子さんは、東京から嫁いできた。「最初はホームシックにもなりましたが、富山はのんびりしていて過ごしやすいし、子育てにもいい土地。冬の空はグレーだけど、心はいつも青空なんです」と晴れやかだ。
 ショップの目の前の道路には、路面電車が通っている。ゆったりとしたペースで進む路面電車を見ながら、希世子さんが「あ、あの運転手さん、ウチのお客さんだ!」と手を振る。サービス工場では父にして社長の宗一さんが腕を振るい、店内では母にして現役ライダーでもある恵子さんのトークが冴える。果てしなく心地よい時間が、ここでは流れている。


取材協力ショップ
YSP富山中央

富山県富山市中野新町2の4の12 TEL:076-421-8269
営業時間/9:30〜19:30 定休日/毎週木曜日

「お客さま1人1人としっかり向き合う接客を心がけています。僕自身、ライダーとしてはまだまだ発展途上なので、バイクに乗るたびに新しい発見があって刺激的です。月1回ほどの日帰りツーリングと、年3回の1泊ツーリングを、ぜひ一緒に楽しみましょう!」(酒井店長)

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