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首都圏から放射する高速道路を走ると、いつも「脱出」という言葉が思い浮かぶ。日常、都市、業務、雑踏。さまざまなものを脱ぎ捨てていく、独特の解放感がたまらなく心地いい。
中央自動車道はその最たるものだ。YSP八王子を出発し、八王子ICから中央自動車道に乗ると、すぐに秋色深まる山々を縫い始める。都会とは、空気の透明感が違う。特に取材前日に足早な台風が駆け抜けた直後とあって、パリッと澄んだ空気の中を突き進むと、それだけで気分が高揚する。
今回は特に「非日常的雰囲気」が濃厚である。うーむなぜだろう…。と、考えるまでもなかった。YSP八王子の仲間たち6名のうち、ワンピース/セパレートを含めレザースーツ着用者が5名もいたのである。しかもただ1人レザースーツではなかった紅一点・高橋忍さんもバッチリと革パン/革ジャケットでキメている。すなわちレザーウエア着用率100%!
これには難波さんも「すごいね」と驚きつつ、「バイクに乗る=レザースーツ。僕はいいと思うな。寒さや暑さへの対応という点では厳しい面があるけど、ライディングに最適なポジションが取れるし、バタつきがないから意外と疲れにくいんだよね。手入れ次第で長持ちするし、オススメですよ。」すると田中博さんが、「ドイツ・ミュンヘンショーに行った時、ツナギで来たライダーのための着替えスペースが用意されていたのにはビックリしました」と経験談を語ってくれた。
「うらやましい話だね。そういうバイク文化を創っていくのが、僕たちの世代の役目。バイクに乗ることで得られる満足感、そして素晴らしさを伝えていきたいな」と、志を新たにした難波さん。燃え上がる情熱にお腹が空いたのか、朝一番に訪れた勝沼のぶどう園では好物のマスカット・ベリーAを食べに食べまくった。その後、国道411号線を進んで柳沢峠で休憩した時、若干青ざめつつお腹を押さえていたのは、誰あろう難波さんであった。「ちょっと…」と言い残して姿を消した約10分。いったいどこで何をしていたのか。謎である。
スッキリ顔の難波さんとともに、一行は進む。行楽シーズンの晴れた日曜日だけあって、東京奥部の山間を行く国道411号線も交通量が多い。三頭山荘で昼食を取るために奥多摩周遊道路を通過したが、サンデードライバーに混じって激しくワインディングを攻め立てるバイクの姿が目立った。「トライするならサーキット。彼らもサーキットに足を運んでくれたら」と難波さん。実際、1台のバイクがガードレールに衝突する事故が発生していた。
「公道はあくまでも公道。スポーツ走行するなら、それにふさわしいサーキットという場があるのに。」ツナギ姿の仲間たちとともに青梅市内で昭和の香り満開の博物館を巡り、バカボンのパパ像の前でほくほくのコロッケをパクつきながら、少しマジメにそう考える難波さんなのだ。
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秋色に彩られた麗しき山々
凛とした空気を全身に感じる
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| 前日は足早な台風。路面は一部、濡れた落ち葉に覆われており、注意しながらの走行となった。それでも、澄んだ空気を切り裂いてのライディングは心が躍る。 |
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| 国道411号線の塩山から柳沢峠までの間は、かつて狭く曲がりくねった難所だった。道路の改修工事が進んだ今は、ところどころで富士山を望むダイナミックな景観が楽しめる良路へと姿を変えつつある。昼食のため通過した奥多摩周遊道路は、行楽日和の日曜日とあって交通量が多かった。紅葉の季節、峠道は余裕あるペースで楽しみたい。 |
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