vol.45 YSP宮崎の仲間たちと


風にたなびくフェニックスと、
南国らしいまばゆい陽光が出迎えてくれる宮崎。
自然に満ちたアウトドアの王国で、
のんびりした時間と気持ちいいツーリングを楽しんだ。

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ライダー天国宮崎で南国情緒を満喫する

 
  どこを切り取っても海と空が伸びやかに広がる宮崎。「鬼の洗濯岩」で知られる青島級の眺めは、日南海岸沿いでごく普通に楽しめる。走行写真は日南市・梅ヶ浜で撮影。  

 今、一番ホットな県はどこか。連日のように熱を帯びた報道がなされ、注目を集めているのは、宮崎県である。
 言うまでもなく、昨年1月に就任した東国原英夫県知事の影響は大きい。県民からの圧倒的な支持率を追い風に、自ら積極的に宮崎県を売り込む。その姿勢がさらに県民の支持を得るという正のスパイラルのど真ん中にいる。
 では、ライダーにとって宮崎県は、いかなる真実の姿を見せてくれるのか。難波恭司さんをリーダーとする我々「今日もバイクで」取材班は、空路宮崎入りして、その実態を探った。
 しかし、敵も相当に手強い。空港からしてすでに、東国原色に染め尽くされている。知事人形を発見した難波さんも「恥ずかしいけど写真撮っちゃった」と、早くも知事のペースに巻き込まれ気味である。土産物屋の店先から自販機に至るまで、マンゴーや日向夏などの名産品がこれでもかと前面に押し出されており、思わず手に取ってしまう強力な求心力を放散している。
 最新型XJR1300を駆り、YSP宮崎の仲間たちと走り出す難波さん。市街地を抜け、ウルグアイ・ラウンド対策事業として作られたという両側3車線もある豪快な広域農道を快適に楽しむと、「宮崎って、走りやすくて気持ちいい道が多いんだね。隠れたライダー天国かもしれない」と非常に満足げ。南国ならではのちょっと強めの日差しを浴びながら、眩しそうに空を仰ぎ見る難波さんなのだった。

春の気配を全身に浴びてバイクで行こう、どこまでも

宮崎市内を抜け、快適な広域農道を駆けて、飫肥城趾へ。「四半的(しはんまと)」と呼ばれる弓矢の試射を楽しむ(10射300円)。集中力を高めて微調整すれば、結構当たる。今回は昼食が懸かっていたため、全員が真剣そのものであった。食欲に勝るものなし。

的を射抜いた人もそうでない人も、昼食は城趾の「おび天蔵」でいただく。江戸時代の藩役所の中で、独特な甘みのおび天定食や、鰹の身がたっぷり入った鰹飯、プリン風の味と食感の厚焼き卵、名前は怖いが味はこんにゃくのような海草の味噌漬け「むかでのり」などを堪能した。

1年中快適に走れる環境で自然にスキルアップ

「今日もバイクで」取材で全国を巡って気付くのは、「走る環境がライダーを育てる」という事実である。環境とは、必ずしも道路だけを指すのではない。仲間たちやショップとの良好な関係も含まれる。そしてYSP宮崎の仲間たちは、その両方に恵まれている。
 斎藤社長を筆頭に、仲間たちはほぼ全員が無線を装備。道中は道路状況を伝え合ったり、ちょっと飽きた時にはバイク談義を楽しんでいる。しかも道路は、交通量も少なく快適そのもの。実に爽やかなペースで走れる。
「こういういい環境で走っているからだろうね、みんなすごく上手だし、余裕があるんだ。危なげがないから、一緒に走っていても安心していられる」と難波さん。参加者の皆さんは、「サーフィンもできればゴルフもできる。おまけにバイクで走って爽快なルートがたくさんあるし、冬場の凍結もほとんど心配ない。1年中アウトドアで楽しめるんですよ」と口を揃える。
「ところで、いつになったら東国原知事に会えるの? タンデムしようと思って準備してるんだけど…」とたびたび繰り返した難波さん。
「タンデムといえば、2人乗りしていた方がタイヤのグリップは増すんだよ。重量が増す分、タイヤを押しつける力が高まるわけだからね。だからといって調子に乗ると危ない。FJR1300のような重量車は、いったん挙動が乱れると修復不可能になりやすいんだ。そうなることを知りながら、そうならないように操る。それが大事だ」。おび天定食を平らげながら独り言のようにつぶやく難波さん。心優しいYSP宮崎の仲間たちも、鰹飯などを食しながら深くうなづく昼下がりであった。

第十代・崇神天皇が建てたと伝えられる鵜戸神宮。縁結、安産、育児、そして海上安全にご利益が。素焼きの玉を「亀石」のくぼみに投げ入れられると願いが叶う「運玉占い」、絶え間なく清水がしたたり落ちる「おちちいわ」など、かなりアトラクティブで見応え十分な神社だ。

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攻めろ!!
B Spot
宮崎県日南市
サンメッセ日南
B 級度
★★★☆☆
「イースター島のモアイ像が宮崎にあるらしい」という情報を聞きつけやって来た「サンメッセ日南」。世界で初めて復刻が許可されたモアイ像が確かに7体並んでいた…。地球の丸さを感じさせる水平線の彼方、1万5000km沖のイースター島に思いを馳せるのもロマンチック。

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Map & GUIDE
勢いあるぞ! 宮崎県

圧倒的なパワーで押してくる宮崎(何を?)。プロ野球オープン戦の観戦のために、宮崎便のフライトがいっぱいになるぐらい、今、宮崎は盛り上がっている。地元で生産し、地元で消費しようという「地産地消」が大書された自販機には、名産品を利用したドリンクがぎっしりと詰まっており、「おちちあめ」のノボリにすら勢いがある。地元を愛し、誇りを持つことの素晴らしさを再認識した。

  1.飫肥城 由緒施設 共通券
住所:宮崎県日南市飫肥10の1の2
開館時間:9:30〜16:30
休館日:12月29〜31日
入館料:600円

おび天蔵

住所:宮崎県日南市飫肥9の1の8
電話:0987-25-5717
営業時間:9:00〜17:00
定休日:年中無休
2.鵜戸神宮
住所:宮崎県日南市大字宮浦3232
電話:0987-29-1001
拝観時間:6:00〜19:00(10〜3月は7:00〜18:00)
拝観料:無料


3.
サンメッセ日南
住所:宮崎県日南市大字宮浦2650
電話:0987-29-1900
営業時間:9:30〜17:00
休園日:第1・第3日曜(8月除く)
入園料:700円

定休日:水曜
 

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Person in the
YSP
バイクを操る真髄はオフロードにあり!
YSP宮崎
斎藤 勝秀
社長

 YSP宮崎では、週替わりメニューでツーリングイベントを開催している。第1日曜日はオフロード、第2日曜日は若手ライダーを集めてのオンロード、第3日曜日は年配ライダーによるオンロード、第4日曜日はトリッカーやトライアルマシンでの遊び、といった具合だ。走りの環境にめぐまれているという好条件もある。しかしそれ以上に、斎藤勝秀社長が「バイクを操る」ことの真髄を理解しているのだ。
「お客さまにはね、『とにかくオフロードで練習してください』って言うんですよ。そして林道に連れていくんだ。だいたいみんないきなりフロントブレーキをロックさせて転ぶんだけどね」と笑う斎藤社長。
「オンロードの経験しかないライダーは、フロントブレーキに頼りすぎで、リヤブレーキをうまく使えないんだよね。林道は、リヤブレーキを使ういいトレーニングになるんだ。オンロードでも、いざという時にリヤブレーキを使ってコントロールする術を知っていれば、あわてなくて済むからね」
 トライアル遊びを始めたのは5、6年前から。「バイクの基本はトライアルにあるね」と斎藤社長は言う。
「バイクのステップの上で、どうバランスを取るか。そういう基本を身に付けるためにはトライアルが一番。ハンドルを目いっぱい切って、完全フルロックでの8の字走行なんて、すごく疲れるんだよ」
 バイクの操縦法から危機回避術まで、仲間に伝えたいことはたくさんある。
「でも、いくら口で言っても分からん。しょっちゅう乗って、瞬間的に体が反応するようにならないと。考えてても間に合わんからね」
 仲間たちを引き連れ、今日もトレーニングを兼ねたバイク遊びに興じる。


取材協力ショップ
YSP宮崎

宮崎県宮崎市船塚2の168の1 TEL:0985-22-8198
営業時間/9:00〜19:00 定休日/水曜日

「若者から70歳以上のシニアライダーまで、幅広い年齢層のお客さまとともにバイクライフを楽しんでいます。オンロードはもちろん、林道、トライアルと幅広いジャンルで遊びましょう!」(斎藤社長)

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