YSP
風道浪漫


第100回 浜松市より富士山麓方面へ
巡りきた記念の旅
温泉につかり、酒宴に酔い
日本一の富士山へ

 

  全国各地のライダーたちと旅を重ねてきた、このツーリングの試みがついに100回を迎えた。つまり今回は記念すべき旅である。ならば、日本一の富士山を目指そう。
 寒風かえりみず集いしつわものたちと、富士山麓に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。先の湯煙と、宿の酒宴に心を馳せる、ツーリング気分満喫の旅となった。

富士に見送られ、記念の旅をいく

  やや風は強いものの、天候は晴れ。幾度となく経験してきたツーリングの朝である。

 そのいつもの気分に、今回はちょっとした趣が加わっている。この風道浪漫のツーリングが、ついに100回を迎えたのである。

 その100分の1の朝なのではあるが、また特別な記念の朝でもある。

 スタートは、ヤマハのコミュニケーションプラザとした。かつて8耐を制した我が相棒、YZF750の前で記念写真などを撮りつつ、集まってきたメンバーたちと今日のプランを打ち合わせる。

 ただし、今日のテーマは明確である。ともかく富士。記念の旅なのだから、ならば日本一おめでたい、富士山を目指そうというのだ。

 実に素朴にして実直、安易にして軽率なテーマではあるが、確かに分かりやすい。

 この寒風吹きすさぶ季節、山間部を目指すのは多少腰の引ける思いもあるのだが、その先に待つ、湖畔の湯と、打ち上げの宴。ともかくスタートの気分は上々である。

 浜松自慢の鰻で腹ごしらえの後、東名高速に乗り、清水インターを目指す。駿河湾はあくまで蒼く、風は冷たい。まずは観光を兼ねて由比の辺りで一服。やがて139号線を北上、河口湖の湖畔の宿を目指す。

 標高あ上がるにつれ、周りの景色が白く染まり始める。道路こそ雪はないものの、周りの山々は、まだまだ冬の装いである。

 風の冷たさは言うまでもないのだが、気温が低いせいだろうか大気が澄んでいる。我々の旅を見守り続ける、富士の威容もくっきりと鮮明である。山頂に僅かに雲を抱くものの、この午後の時間にしては珍しい見通し、絶景である。

 その富士と肩を並べつつ朝霧高原を通過。一気に気温が低くなる。

 誰もが“早く宿へ”という顔。ある意味、心は一つである。やがて河口湖が見えてきた。湯煙と熱めの酒は、すぐそこである。

現役引退後バイクを通じて、これほどの触れ合いができるとは思っていませんでした。この企画を支えてくれた全国の皆さんのお陰だと思っています。私は今後とも生涯走り続けるつもりです。ヤマハ、YSPともども変わらぬご声援をお願いいたします。有難うございました。

● 今回のツーリングコース

富士山の懐を行く朝霧高原の道

各地からの参加者の到着を待ってからのスタートとなったため、河口湖まで最短のルートを選択。ヤマハ・コミュニケーションプラザを出て磐田IC〜清水ICと東名高速を使い、1号線を走り由比に。その後、狭いながらも交通量の少ない県道76号線を使い富士宮市に入り、富士の西側の裾野に沿って走る139号線へ。朝霧高原付近からの富士の眺めは抜群で、景色を堪能できる道だった。


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