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実の田園地帯を抜け、高原のコーナーに遊ぶ XJR1200Rを駆り、YSP南京都を出発。当面の目的地は三重県の青山高原。出発直後、朝のラッシュに巻き込まれるが、混雑はすぐに解消され、30分程で気持ちのいい郊外の道に至る。
いかにも日本の田舎といった田園風景が広がり、黄金色に波打つ稲穂の波間に、鮮やかな朱色が見え隠れする。刈り入れを目前に控え、実りに実った田園の岬に、群生した彼岸花が咲き誇る。豊穰な秋の恵みが、何て事の無い田舎の風景を、見とれるほど美しいものにしているのだ。
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心地良い秋の風に吹かれつつ田園地帯を通過。服部川に平行して上流へと延びる163号線を走る。景色が徐々に山間の風情を強め、川原はやがて大岩の転がる渓谷の眺めへと変化していった。 |
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それにしても澄んだきれいな水。思わずステップに立ち上がって覗き込んでしまう。キャンプ場だろうか、何組ものグループがバーベキューの煙を上げている。街中から1時間ほどで、この豊かな自然の広がり。北海道もそうだったが、アクセスの良さがうらやましい。 やがて風の温度が少し下がり、標高の高さに気がつく。”青山高原入り口”の標識を右折。今回のメインルートである、本格的なワインディング・ロードを迎えた。頂上の展望台を目指しコーナーの連続にマシンを踊らせる。走りを楽しみつつも、マージンを十分に取って、突発的な状況変化に対応。一般道でトラブルに巻き込まれた場合のリスクは計り知れず、サーキットのような100%の走りはとてもできない、というよりしてはいけない。路面状況は千差万別だし、対向車もある。”ヒザを擦るな”とは言わないが、自分の力を試してみたければサーキットを走ることが基本だろう。
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ツナギのヒザをボロボロにした、走り屋風の若者と幾度かすれ違ったおかげで、ついつい説教めいたことを考えてしまった。せっかくの高原の景色と走りを楽しもうと思い直したときには、すでに展望台に到着。見渡す伊勢平野の広がりに気を取り直して一服。そこからさらに最も標高の高い笠取山辺りを通過しワインディングを北へ向かったが、あえなく通行止め。引き返すことになったが、いずれにしても丘陵地帯の楽しい道。不満はない。 |
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高原を下り、”グリーンロード”と名付けられた農道に入ってみる。入ってみるものだ。今度はストレート主体の快適ルートが続く。しかも途中の集落で面白い風景を発見。川の上流に古めかしい橋がかかり、そのまた上流に同じく風情のある小さな橋。当然、入ってみる。軽トラぐらいは何とか入れそうな道に、ビッグマシンが連なる。他に通る人もなさそうなのでゆっくりと橋を通過。”農村の秋”を楽しみ、帰途に着いた。 |
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今回は最高の季節に、素晴しいロケーションが重なり、実に心地良い走りが楽しめた。連休明けとあって道も空いていた。もっとも昼食にと考えていたお店がことごとく臨時休業だったのには少し参ったが。伊賀上野の旨いソバも、名物の紀伊牛のすき焼きも今回は無し。だがそれも、いずれ楽しく思い起こされることだろう。おそらくは・・・・。 |