第12回「玄海灘の海岸線を走る」
◎福岡市より唐津方面へ◎

YSP友泉を出発し、とりあえず北上、博多湾の方向を目指したが、さすがに市内は混んでいる。2車線の道路を3車線に使って、先を急ぐ車が交錯する。のんびり走っているとクラクションを鳴らされかねない。今回のマシンはXJR1200。車の前に出るのは簡単だが、何しろツーリング。安全第一で車の流れに乗って市内を通過。このまま海に向かえば福岡タワーや福岡ドームといった最近、臨海都市として急速に整備が進んでいる数々の観光スポットに行き着くのだが今回はパス。一路海岸線を西へと向かう。しばらくの渋滞は覚悟していたのだが、意外にあっけなく郊外に脱出。見渡す海の景色も美しい快適なシーサイドコースへと入っていった。それにしても大都市博多を抜けてまだ数十分。この海の美しさは感動ものだ。海はコバルトブルーに輝き、水の透明度も高い。どこか南のリゾートというなら話も分かるが、つい今しがたまでビルの谷間にいたのに・・・・。海岸線の走りを楽しんでいると道が松林へと吸い込まれていった。両脇から道を覆うように松が連なり、降り注ぐ木漏れ日が緑色に染まる。まだら模様の松葉の影がタンクの上を次々に走り抜けていく。ここはかつての唐津街道、虹の松原。日本三大松林のひとつで、美しい海岸線に約5Kmにわたって幅500mもの松林が続く。
この全景を確認しようと松林を左にそれ、標高284mの鏡山へと上ってみる。山頂までの約5Kmの道はくねくねとしたタイトなワインディング。やや荒れているので、走りを楽しむといった道ではないが、アスファルトには幾重にもブラックマークが残り、タイヤくずまで落ちている。苦笑いでコーナーを通過。山頂へと至る。展望台からの遠く壱岐の島々までを見渡す大パノラマに満足。誰が何と言おうと高みから下界を見渡す開放感は、ツーリングの醍醐味の一つ。いつでも心地いい。山を下り唐津市内へ。唐津城を仰ぎ、町並にいにしえの情緒を残す市内を通過。目的地は朝市と魚の旨さで名だたる港町、呼子。
いよいよ険しさを増し、ダイナミックに展開する海岸線の景色もそこそこに、江戸以前からの賑わいをその面影に残す呼子の街へと入る。ひっそりと佇む昼下がりの港街に、心持ち遠慮気味にビックマシンを入り込ませる。街の風情とは裏腹にそびえる巨大な呼子大橋を目印に、付近のレストランにて昼食。
名物イカの活造りを堪能。透き通ったイカの身の旨さにまたまた感動。大満足の後、帰途へと着いた。今回は片道80Km。走りを楽しむというより、訪れた土地土地の風情を楽しむ旅。その場所にしかない「風道」に心を和ませるツーリングとなった。

YSP友泉→国道263号線→国道202号線→前原市→佐賀県浜玉町→虹の松原→鏡山→国道204号線→立神岩→呼子港→萬坊→七つ釜→国道204号線→国道202号線→国道263号線→YSP友泉

総距離約160km

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YSP友泉

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