第18回「新緑の根尾川沿いを走る」
◎各務原市より根尾村方面へ◎

例によって、午前8時30分を回ったころYSP各務原を出発。ショップのある各務原市は、”空に一番近い街”がキャッチフレーズ。つまり航空自衛隊岐阜基地を抱え、近年航空産業が盛んだという。なるほど街にいかにも”新興都市”といった活気がある。ということで朝の道は当然混む。しかも今日のマシンは”ロイヤルスター”。車格があるだけに”上達した”とはいえすり抜けには気を遣う。ただし分厚い低速トルクはありがたい。車でごった返す渋滞の道路を、トロトロト走っているだけでけでも、心地いい。このロイヤルスターの優雅な乗り味が、今回のコースの状況に実によくマッチした。川沿いを上流へと向かうプランだから、どんどん厳しくなる道を想像したのだが、市街地を抜け山深くなるほどに走りやすくなる。根尾川に沿い、緩やかに蛇行する157号線は心地よいワインディング。
景色を見ながら、のんびり走る楽しさを十分に味わえる道だ。平日とあって交通量も少ない。加えて景色もいい。ちょうど暖かくなってきた季節の変わり目とあって、山肌の、ところどころに芽生え始めた輝く緑が目に眩しい。何気ない農村の風景にしても、いかにも”緑が濃くなった”まさしく日本ならではの季節感を実感できた。また、ときおりのぞき込む川面にしても、驚くほど透明感があって美しい。特に絶景というわけではないが、まったく見ていて飽きない風景。偶然なのだが、今回はロイヤルスターのためにあえて”ゆったりと走れるルート”を選んだといった印象さえある。マシンとコースのマッチングに満足しつつ、山間の道を流していく。もっともOW01の彼にとっては少し眠たいペースではあると思うのだが・・・。やがて今回の折り返し点となる樽見鉄道の終着駅”樽見駅”に到着。
旅人の勝手を言えば、ちょっときれいに整備されすぎだが、山村の終着駅だけにさすがに風情がある。駅前の花壇もきれい。ただし、何もこの駅前の花々を見に来たわけではない。目指すは根尾谷の薄墨桜。樹齢1500年という。その桜の大木を見に来たのだ。メンバーの”確かな”情報では”今が満開”のはず。
その桜へと続く坂道を歩いていく。道の両脇にはお土産屋が延々と続いている。この尾根谷一帯は公園として整備されているのだが、それにしても混んでいる。聞けば、御当地きっての観光名所ということで、先々月に訪れた浅草の仲店通りを思い出させる。
その薄墨桜だが、実は予想より早く満開を迎えたようで、花はほとんど残っていなかった。残念ではあるが、”この散り際の風情が”などと負け惜しみを言い合う。それにしても大木。”その威風堂々たる姿を見るだけでも十分に価値がある”と、あくまで未練を残しつつ帰途へとついた。
今回は道も気に入ったが、行き交うツーリング・ライダーが増えてきたのが、さすがに嬉しい。”それドラッグ・スター?”などという質問に”よく聞きなさい”と答えてあげるのも楽しいものだ。孤独な旅も魅力的なのだが、ライダー同士の触れ合いもまた、ツーリングの楽しみだと思うのだ。

今月のツーリングコース 総距離 160km

YSP各務原→国道21号線→長良川→国道157号線→谷汲村→根尾村→樽見駅→薄墨桜→岩魚の店→地震断層観察館→国道157号線→国道21号線→YSP各務原

協力ショップ
YSP各務原

参加ライダー