第20回 「道央のワインディングを走る」

           札幌市よりニセコ方面へ

今年2度目の北海道は、道央の山並みに風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。札幌市内からニセコ方面へと向かう国道230号線は定番の観光ルート。定山渓温泉や中山峠を経て、その美しい円錐形から蝦夷富士と称される羊蹄山の麓へと向かう。そして今回のクライマックス、ニセコ高原へ。高みよりの絶景を楽しみつつ、雄大なる高速ワインディングをマシンとともに堪能。掛け値無しに”走りを楽しむ”旅となった。


絶景のパノラマと高原を走る雄大なワインディング

 再び北海道。起点は札幌市内のYSP札幌中央。ルートを検討したのだが何のことはない、札幌を起点とした代表的なツーリングコースをまだ走っていないではないか。北海道を走り慣れた地元のメンバー達が、”いい”という、その南に向かう道にさっそくマシンを乗り入れることにした。
 つまり国道230号線。整備のいきとどいた、広く快適な道。交通量も思ったより少ない。やがて迎える峠の道に嫌でも期待が高まってくる。
 はやる気持ちを抑えつつ、郊外の道を20Kmほど走ったところで、ちょっと寄り道をする。定山渓の熊牧場で”エサ(200円)”を与え、羆との親睦を深めた後に、目指す中山峠へ。
 針葉樹の深い緑に、薄緑色に輝く広葉樹の若葉が美しく映える。北海道ならではの雄大な混合樹林に、遅い春のダイナミズムが溢れる。その山間の、ゆったりとしたワインディングに赤いTRX850を走らせる。”もっと速度を”と身を震わせるマシンをなだめつつ、緩やかな道の流れに、マシンを漂わせる。ツーリングならではの至福のひととき。
 やがて標高836mの中山峠に到着。”望羊中山”と名付けられた道の駅にて一服。さすがに道央の山並みを一望できる眺望は素晴らしく、名物の”揚げイモ”はおいしい。麓の喜茂別町の名産”アスパラガス”のモニュメントも面白い。なかなか充実の休憩スポットで、ついつい長居をしてしまった。”それでは”とヘルメットを取り上げ、マシンを始動。今度は下りのワインディング。車の流れが十分に途切れるのを待って、マシンをコースへと滑り込ませた。
 峠の道を下ると”蝦夷富士”と称される羊蹄山の美しい円錐形が迫ってきた。その名山の偉容に見入りつつ、麓を右に迂回し、いよいよニセコ高原へ。
 倶知安から58号線へと入り、スキー場が点在するニセコアンヌプリへと向かう。”ニセコのお花畑”が右手に現われ、休憩ポイントに決めた五色温泉にまもなく到着。道すがら”山菜取り”と思しき人々を随分見かけたが、この辺りには、まだ残雪まである。北の高原は春を迎えたばかりなのだ。
 硫黄の匂いが立ち込める温泉郷に別れを告げ、道はいよいよニセコパノラマラインへ。さすがに地元ライダーが自慢するだけあって、山裾を大きく迂曲していく道は想像以上のスケール。もちろん”パノラマ”の眺めも申し分ない。またたく間に日本海側の岩内に到着。昼食を積丹名物の”ウニ”で決めて帰途へとついた。
 帰りは毛無峠を越える小樽までの山間の道を走ったのだが、こちらも快適。これまで”北海道のワインディング”というイメージは希薄だったのだが、全く認識不足。これだけ雄大な高速ワインディングの連なりは、やはり北海道ならではのものだろう。
 今回は走りを堪能するとともに”北海道の道”の魅力を改めて認識。ツーリングライダー”垂涎の的”たる理由を確認する旅となった。

今回のツーリングコース
総距離約260Km

YSP札幌中央→国道230号線→定山渓熊牧場→道の駅「望羊中山」→喜茂別町→国道276号線→羊蹄山→倶知安駅→ニセコお花畑→五色温泉→ニセコパノラマライン→岩内→清寿司→タラ丸市場→毛無峠→小樽→札幌自動車道→YSP函館中央

参加ライダー

協力ショップ
YSP札幌中央

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