第23回 「九重連山の山並みを走る」

          福岡市より湯布院方面へ

今回はいつもにも増して充実したコースを設定。人気の観光地、湯布院を巡り、ツーリングライダー憧れの阿蘇”やまなみハイウェイ”を走る。高速道路を使ったアクセスにも問題ない。ところがあいにくの雨。市街地の渋滞。そしてメンバーのエンジントラブル。充実のコースが、かえって負担になってしまう結果に。ただし”これも経験”、”これもツーリング”。マシンと旅する面白さを、改めて発見する貴重な旅となった。


湯の街湯布院から雨に霞む阿蘇の山並みへと

 ショップをスタートして気がついたのだが、博多の街は混む。しかも朝のラッシュ。地図上ではほんの目と鼻の先に見えた太宰府インターになかなか着かない。1人の走りではないので、そうそうすり抜けもできず、10Kmほどの距離に1時間もかけてしまった。
 そして九州自動車道。この道は快適。地方の高速道路というのは、どんなに下が混んでいても、渋滞するということがない。途中で大分自動車道に乗り換えて湯布院インターには1時間弱で到着。料金所前にメンバーを集め、一括して料金を払う。
 そして1人少ないことに気がついた。そういえば出発前に”ちょっと調子が・・・”とこぼしていたXS650に乗るメンバーがいたことを思い出す。高速を引き返すこともできず、しばし料金所付近で待機。すると料金所から”電話ですよ”の声。件のメンバーが、エンジントラブルで引き返したことを伝えてきた。料金所で待っているだろうという”読み”が当たったわけだ。自力で帰れるとのことで、残りのメンバーで湯布院を目指すことにした。
 そして湯の街、湯布院。近年、若い女性に人気の観光地と聞いてはいたが、なるほど”温泉地”の印象はない。どちらかといえば”高原のオシャレなリゾート”(盆地なのだが)といった感じ。観光客にしても若い女性の2〜3人連れが目立つ。
 街の風情はともかく、湯布岳を登る”いい道”があるということで、さっそく走ってみる。実際、山裾になだらかに連なるワインディングはなかなか快適。しかも湯布院の街を一望できる展望所からの眺めが素晴しい。ところが”さあ阿蘇だ”と思ったところでポツリポツリと来てしまった。
 ”何とかもつのでは”という期待は見事に裏切られ、いよいよ本降りの中を阿蘇へと向かう。期待のやまなみハイウェイも立ちこめたガスの中に霞んで見える。初秋の九州だというのに指先が冷たい。こうなると、走りを楽しもうと長めにコースを取ったことが恨めしい。昼食で暖をとることだけを楽しみにマシンを走らせる。
 そして予約のお店に。地元の素材を存分に使った料理は素晴しいのだが、何ぶん時間がない。なんだかんだで3時間以上も予定をオーバーしており、帰りの飛行機が心配になってきた。食事もそこそこ、メンバーたちにはゆっくりしてもらい、一足早く帰途に着かせてもらうことにした。
 雨の中、あたふたと帰り支度。カッパを着込み、1人マシンにまたがる。メンバーたちが笑顔で見送ってくれる。決して楽しい状況だとは思えないのだが、なぜか笑みが浮かぶ。この切迫した状況を、結構楽しんでいる自分に気がつく。いろいろあったが思い返すと既に楽しい。これならば”たまには雨のツーリングもいい”と今回を締め括ることもできそうだ。

  

今月のツーリングコース
総距離約350Km

YSP福大東→太宰府IC→九州自動車道→大分自動車道→湯布院IC→湯布院町→湯布岳→やまなみハイウェイ→九重町→国道442号線→小国町→上津江村→小竹庵→日田IC→大分自動車道→九州自動車道→太宰府IC→YSP福大東

参加ライダー

協力ショップ
YSP福大東

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