第25回 「児島半島と瀬戸内の海岸線を走る」

            岡山市より瀬戸大橋方面へ

今回の舞台は岡山。内陸部より瀬戸内海へと突き出した児島半島のシーサイドコースに風道(さざみち=ツーリングルート)を追う。まずは岡山市内のYSP岡山南をスタート。金甲山へと至り、小島の点在する瀬戸内の景勝を楽しむ。さらに、瀬戸大橋では美しい海と威風堂々たる大橋の佇まいに感動。人々の営為を受け入れた、懐深い自然の有り様を”発見”することに。図らずも、その風情を心に残す旅となった。


懐深い自然と人々の営為の調和新たな発見の旅

 岡山に関しては、今ひとつ具体的なイメージが湧かなかったのだが、走ってみると、なかなかどうして。
 岡山の印象を一口で言うなら、活気あふれる都市の風情と、瀬戸内を始めとする豊かな自然の見事な融合。この発見は大きい。
 さて、今回は瀬戸大橋を頂点に瀬戸内海へと突き出した児島半島を一周するルートを選択。まずは岡山市内を南に抜け、金甲山で一服の後、海岸線の道へと入る。海岸線に沿って半島を時計回りに一周した後、倉敷を見学。再び岡山市内へと戻るという定番の観光ルートだ。
 距離にすればほんの120Kmほど。メンバーたちにとっては、”ご近所ツーリング”になってしまったが、それなりに、深まりゆく秋を堪能できたよう。
 距離の短い分、訪れた土地をのんびり楽しもうとペースは心持ち控え目に。つまり今回のロイヤルスターはベストチョイス。タンデムシートから聞こえてくる”観光案内”も楽しい。
 まずは最初の目的地、金甲山へ。山頂へと向かうワインディングは、普段ならステップを擦ってしまうところなのだが、道のあちこちに枯れ葉が散逸。”過ぎ行く秋の風情”は十分なのだが走りは慎重に慎重を重ねる。マシンの鼓動にやや不満のニュアンスも聞き取れるが、何より”安全”はツーリングの大前提。マシンと後続のメンバーたちをなだめる。
 そして山頂へ。標高こそ400m程度だが、海へと突き出した岬の頂上。その景色が悪かろうはずがない。しかも秋の空は素晴しく晴れ渡る。遠くには四国連峰に小豆島、そして大小30あまりの瀬戸内の島々。相変わらず静かな瀬戸内の海が、その島々の影を映してひっそりと佇む。ショップから10数Kmを走っただけでこの絶景。何ともうらやましい”ご近所”だ。
 その展望台から遥にかすむ瀬戸大橋を目指す。あまりないことだが、目的地が見えていると何となく楽しくなる。距離の感覚に空間的な広がりが加わり、旅のイメージが増幅されるのだろう。
 道はいよいよ海岸線へ。この波打ち際をかすめて走る、驚羽山までの道がよかった。快適に流せる道は、交通量も少なめ。白い砂浜が光を受けてまばゆく輝く。心地よいツーリングのひとときを楽しむ。
 そして、瀬戸大橋の全景が見渡せるという驚羽山へ。瀬戸大橋など、すっかり耳になじんだせいか、はっきり言って、それほどの期待はなかった。ところが実際に目にした、そのスケールは圧倒的。島々を渡り、6つの橋からなるこの大橋は、海の景色にあって、”建造物”の美しさを際立たせている。自然と人工のコントラストに、一種の感動さえ覚えてしまった。
 ”新発見”に心を躍らせつつ、中高速コーナーが連続する驚羽山スカイラインへとマシンを乗り入れる。その走りもさることながら、紅く燃え立つ山々の彩りを存分に楽しんだ。
 やがて高みを走る道から海浜に広がる工業地帯が見えてきた。煙突の煙が空へとたなびく。普段ならむしろ煩わしく思えそうな風景に、不思議と心が和む。”自然”に織りなす人々の営為に美しさを感じてしまった影響だろうか・・・。
 いずれにしても今回は”収穫”あり。またひとつ、心に残る旅を経験できたようだ。

今回のツーリングコース

参加ライダー

協力ショップ
YSP岡山南

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