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タイトコーナーに舞い、直線の解放感を楽しむ YSP枚方南を出て170号線に入る。相変わらず混んでいる。
”大阪で一番混んでいる道”とさっき誰かが話していたが、納得。
XS650は無事ついて来ているだろうか。発進では随分手間取っていたようだが、ガス欠と聞いて、ひとまず安心。
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今回は手前みそながらフラット・パフォーマンスのマフラーを装着したTRX850を拝借。これもガスがないということで、出発早々皆でスタンドに寄る。しかも反対車線。素晴しきく混んだ170号線の中央に停車し、車の途切れるのを待つ。途切れない・・・。 渋滞路を高槻市方面に向かいながら、停車のたびにエンジンに手をやって暖をとる。冬場のツーリングが続いて、すっかりこのタンクを抱えるポーズが板に付いてしまった。
となりのXJR1200のエンジンに手を伸ばしていると、突然850のファンが回り始めた。なるほど温風がありがたい。渋滞にはまったおかげで、850の新機能を発見。この寒空の下、あえてバイクを持ち出さなければ、きっと知ることもなかっただろうファンの効果に、ひとりほくそ笑む。
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大阪のベットタウン、高槻市に入るにつれ道もすいてくる。意外に早く渋滞を抜けられたが、その辺は市街地の先導を任せた地元ライダーの強みで、抜け道、抜け道と来ている。2車線の真ん中を走るのが大阪のルールだと初めて知った。 今回のメインステージは妙見山を通過するワインディング。地元の走り屋なら”知る人ぞ知る”といったコースで、それほどポピュラーではないにしろ関東で言えば”箱根”といったところか。
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野間峠の道を楽しみ、妙見山の山頂を目指す。比較的タイトなワインディングで、速度こそ上がらないが、バイクを踊らせるには十分な道だ。多少ウェットな路面に気を使いながら、余裕のスピードで、コーナーを抜ける感覚を楽しむ。 走った者だけが味わえるツーリングの醍醐味
こういったタイトコーナーが続く峠道では、850の低回転での力強さが頼もしい。多少高めのギヤでも走れてしまうので、神経質にシフトしていかなくても済んでしまう。ツーリングならではの、気負わない走りが楽しめる。
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そうこうしているいちに、ようやく妙見山山頂に到着。駐車場にバイクを止めてしばし山頂からの眺めを楽しむ。目前に広がるブナを抱いた雄大な箕面の山々や、その先にひしめく北大阪の町並み。そのコントラストの妙もさることながら、なにより到着したという安堵感が、景色をより一層引き立たせる。ツーリングで見る景色はいつもひと味違う。 メンバーのマシンなのだが、マフラーにしても多種多様だ。JMCAの基準をクリアしていないものもあり、思わず笑ってしまうほど大きな排気音のものも。”職場には乗って行けない”という彼の勤め先を聞いて納得。老人ホームに勤務しているということで、さすがにお年寄りの前で、この爆音はまずい。
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”命にかかわりますから”の一言にひとしきり笑ったあと、山頂を後にする。あろうことか、ちらほらと雪が舞ってきた。いやでも”凍結注意”の看板が目に入る。路面をにらみながら、帰りの峠ルートを下り、なんとか無事に郊外の広い道に出た。少し速度を上げて、ストレートの解放感を味わわせてもらう。走ることを純粋に”楽しい”と思える瞬間。ツーリングの醍醐味がここにある。 |
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季節がよければ、今回のコースは、もっと”走り”を楽しめただろう。それでも、走り終えてしまえば、”よかった”と思えるのは、ベストとはいえない条件をマシンを駆ってクリアしていった充実感があるためだろうか。 ”寒かったけど楽しかった”なんて朗らかに言うつもりはない。それでも、走った者だけが味わえる”満足感”については、ちょっと自慢したい気分なのだ。
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