ysp風道浪漫

第32回 「初夏の津軽半島、風の岬を巡る」

青森市より龍飛崎方面へ

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今回は本州の最北端、青森は津軽半島に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。まずは港街青森のYSP青森中央をスタートし、龍飛崎を目指す。心なごむ内陸部の田園風景を抜け、風光明媚な海岸線へ。岬では、濃霧がその眺望を阻んだが、やがて霧も晴れ絶好のツーリング日和に。観光スポットも多く、楽しめる盛り沢山な旅となった。


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海峡を渡る風。津軽の風。岬を走る風を追う

 昨日、函館より高速連絡船で青森入りしたばかり。今回は仕事をからめながらのロングツーリングで、本日で9泊目。今日のツーリングを終えたら小郡までマシンを走らせ1泊。明日には浜松の我が家に帰宅の予定。青森でのツーリングは、今回の旅のクライマックスといったところだ。
 さて、潮の香りが漂う青森の街を抜け、海沿いにXJR1200を走らせる。そのまま北上し、龍飛崎を目指し、龍飛崎からは太平洋側の海岸線を走り青森市に戻るという、津軽半島を一周するコース。距離も200Km程度だから、日帰りの観光ツーリングとしては、まずまずのコース設定だ。
 海岸線をしばらく走り、高野崎をパスするために内陸部の道に入る。季節柄さすがに緑が濃い。道路の両脇にまで雑木林が迫り、あるいは視界が開けると水田の景色が広がる。若い稲が背筋をのばして風にそよぐ。畦のあちこちでは野焼きの煙が棚引き、ときおり前方の視界を遮る。“それにしても”と思っていたら、いつの間にか霧が出ていた。
 ややあって、最初の休息地である青函トンネルの入口広場に到着。列車がトンネルの入口に差しかかると公園の噴水が吹き上がるということで、もの好きにも列車の通過を待つ。運良く10分ほどでガタゴトという列車の響き。噴水からは高々と水しぶき。皆で手を拍つ。たわいもなく、心楽しい公園を後に龍飛崎へと向かう。
 やがて半島の先端部に差しかかり、幾つかの漁村を通過。“鄙びた”という言い方は失礼だが、古めかしい木造家屋が並び、現役なのだろうか、浜には小振りの木造船が陸揚げされている。嫌でも最果てのイメージが膨らむが、この風情は捨てがたい。新築されたばかりの近代的な家屋も結構あるが、なんとなく目を背けてしまう。やはり磯でコンブを拾うオバサンの姿に心をひかれる。まったく旅人というのは自分勝手だ。
 ようやく龍飛崎に到着。晴れたと思った霧が、岬の高みへと上るにつれ濃くなる。展望台へと足を向けたが、北海道どころか自分の足元さえ覚束ない。結構風も強いが、売店のオバサンによると、“こんなもんじゃない”とのこと。吹雪が、冬の龍飛崎の名物だったことを思い出す。
 眺望を諦め、浜へと下りてみる。龍飛港の防波堤から海を覗くと、底の小石まで見える澄んだ水中に、コンブがユラユラ。しかもそこらじゅうワサワサ。港の食堂での食事と共に、豊かな海の幸を実感。港を後にした。
 やがて半島の太平洋側を走り、眺瞰台から龍飛崎を望むころには、霧も晴れてきた。さっきは見えなかった風力発電所の巨大な風車が10基ほど、風を受け、羽を回転させていた。まさしく“風の岬”ならでの風景。
 存分に楽しめるというワインディングはこれから。大宰の生家“斜陽館”に十三湖、吉幾三御殿と見どころも控えている。帰路も盛り沢山。今回は実に楽しめるツーリングだ。それにしても、お昼のウニとイカは旨かった。次回津軽を訪れたら、きっとあの店を訪ねよう。
 龍飛崎の“ミッキー食堂”を…。

  

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今回のツーリングコース

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参加ライダー

協力ショップ
YSP青森中央

 

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