YSP YAMAHA SPORTS PLAZA

第40回
白い海岸線と梅の花 雨の熊野街道を行く

風道浪漫

和歌山市より日ノ御崎へ

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今回は和歌山市のYSP和歌山を起点に紀伊半島の海岸線に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。当日は、前日より降り出した雨が本格化する生憎の空模様。温暖な紀州にあって風もやや冷たさを増したが、そこは景勝白崎。雨ながら、なお独特の風情を醸し出しライダーを楽しませた。立ち寄った梅林の花もほころび、紀州の春が微かに薫るツーリングとなった。

白い岩々と、梅の花。雨に映える紀州の白。

 前夜を早めに切り上げたおかげで、当日は絶好調。頭もスッキリ、体も軽い。唯一、天気だけが機嫌が悪い。
 通りの車が轍の水を跳ねる音で目覚めた朝は、さすがにちょっと憂鬱になる。なんというか“正式”な雨。これからもまだまだ降りますよ、といった塩梅なのだ。
 ともかくYSP和歌山へ。この天候のせいか交通事情か、1〜2名ほどメンバーの欠席が報告されたよう。残念ではあるが、考えようによっては“好き者”ばかりが集まった訳だ。
 幸い、寒さのほうもそうたいしたことはない。心置きなく雨の走りを楽しもうではないか。
 と勇ましくスタートしたわりには、すぐに阪和自動車道に乗って楽をする。日ノ御崎までの30kmほどをアッというまに通り抜け、広川ICで自動車道を降り、まずは、白崎海岸を走る。
 雨は相変わらずで、雲が低く垂れ込め、海の色は鈍い。
 しかし、それでもこの海岸は美しい。さすがに聞こえた景勝地だけのことはある。海岸線にそびえる石灰質の白い岩礁が何とも印象的だ。晴天を映した海の青があれば、それは映えるだろうが、しっとり佇む岩の白さもなかなかのもの。寄せる波打ち際を覗き込むと、白い岩肌がどこまでも海の底へと続いていた。それほど透明度の高い澄んだ水。
 この吸い込まれるような景色の味わいは、厚い雲と雨の恩恵なのだと思った。
 そうこうしているうちに、最初の休憩ポイント、白崎海洋公園に到着。平日のまだ午前中だというのに、すでに観光の人々。黒塗りのハイヤーが海岸線のカーブをゆっくりと曲がってゆく。何とも正しい観光スタイル。窓際の彼らは、この白崎の海の深さに気づいただろうか。
 少なくとも、潮の匂いと、ウミネコの声と、雨に濡れ立つ白岩の醸す風情に触れられなかった、とは予想できる。
 潮まじりの雨に打たれ、ウミネコの羽音を頭上に聞いたライダーだからこそ、“であるが故の”風情だと思えるからだ。
 もっとも、施設内の自動販売機でコーヒーひとつを買うのに、カッパをバシャバシャ脱いで“滲みた、滲みない”などといちいち大騒ぎするのも、大変ではあるが…。
 やがて岬を離れ海岸沿いに熊野街道を走る。このまま南下すれば枯木灘を過ぎ太地、新宮へと至る中上健次的ディープな熊野の展開も望めるのだが、そこまで距離を欲張れない。南部あたりの梅林で5分咲きの梅の花を堪能し、今回はよしとする。
 帰途につくと、やがて晴れ間が見え始め、虹まで掛かった。と言ったら信用してくれるだろうか?出来すぎだけど本当なのだ。

 

 


● 風道ツーリングトーク

● 参加ライダー

● 今回のツーリングコース

 

 

  今回ツーリングマップはありません。

 


● 協力ショップ
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