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今回は奈良県のYSP飛鳥をスタート。遺跡に神社仏閣など、古の建造物が点在する飛鳥の里に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。晴れ男揃いのメンバーのお陰で、当日の天候は天気予報を覆す“快晴”。その上、地元ライダー自慢のコースは田園地帯を抜け、山間のワインディングへと至る変化に富んだ楽しい道。爽やかな初夏の風を満喫。心地よいツーリングとなった。
初夏を映す川面の風。ワインディング
今回の舞台は奈良。スタートとなるショップの名前がYSP飛鳥。まさしく古都を巡る旅。古の建造物、名所旧跡が目に浮かぶようだ。ただ、不安がない訳でもない。奈良に限らず、京都にしろ大阪にしろ、由緒ある土地というのは、古くから人々の営為が重ねられてきたところ。つまりどこに行っても人がいて、その生活がある。
言ってしまえば結構、狭い。結果、道が混んでしまうのだ。“関南”と聞くと、いつのまにか道路事情を心配するようになってしまった。
ところが、今回はその“期待”が見事に裏切られた。“風道”の歴史の中でも屈指の快適コースを経験することになったのだ。
季節と天候が良かったことも大きい。いかにも初夏を思わせる晴天で、まさしく風が心地良い。マシンを降りると、肌を刺すほどの日差しだったが、走り始めると実に快適。山間にコースを取ったこともあって、時折ジェットのシールドをくぐり抜けた風が、ひやりと頬をなでる。
そして屈指の快適コース。今回はショップの高井社長に全面的にコース設定をお願いしたのだが、これが大正解。水田の広がるのどかな田舎道(いかにも頑固な造りの立派な家屋が目につく)を抜け、山間のワインディングへ。途中コースを離れ曽爾高原のタイトなワインディングに遊んだりと、コースバリエーションもなかなかのもの。
もちろん369号線を中心に、柱状節理も雄々しい、切り立った断崖が印象的な香落渓谷。名張川よりの照り返しも眩しい月ケ瀬あたりと、道、ロケーションともに申し分ない。トータル200kmほどの道程を存分に楽しんだ。
今回は全過程をタンデムで走ったのだが、マシンは先回同様ドラッグスター1100。
この見かけを欺く軽快マシンのお陰で、ワインディングではXJR1300どころか、RZV500R(自称R5)ともタメを張った走りができた。しかも“初めて乗った”というタンデムシートの彼女が、“全然怖くない”という安定ぶりでもあったのだ。
それにしても、わずかに街を抜ければ、この季節を満喫できる道。別に飛ばすつもりがなくても、ついつい制限速度を越えてしまいがちな“走れる道”がある。全く羨ましい環境だ。
立ち寄った柳生の里、いわゆる神社仏閣とは趣が異なり、新たな興味を覚えた。その自然、走り共々、思い出に残る楽しい旅を経験させてもらったようだ。
もっとも若干22歳、タンデムシートの彼女に“平さんって何の人?”と聞かれたのは、多少寂しくもあったのだが…。
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