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今回香川県高松市のYSP五色台を起点に、夏の讃岐路に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。当日の天候は雨。ならばと決まった“うどん巡り”。1000軒弱とも言われる香川のうどん屋の中から、聞こえた名店をピックアップ。コースへと加え、本場のうどんを堪能。山里を走り、土地のうどんを食す。まさしく、土地の風情を“味わう”旅となった。
讃岐の山里。夏の風情と、うどんの旅
前日にショップに顔を出すと、嬉しい申し出。YSP五色台とは先代とのつきあいという、うどん屋に案内してくれるという。5分も走ると、その田井うどん。これからうどんを打つということで、早速弟子入り。初めてのうどん作り。親父さんの手を借り何とか完成を見たが、その味は絶品。たかがうどんに、これほどの味わいがあるとは。少なくとも、この讃岐の地では、“たかがうどん”と侮ってはいけないのだ。
明けて当日。天候は雨。空を見上げながら暫し待機。やむなく、足を延ばす計画は断念。第2案の“うどん” 巡りを実行するとのこと。マシンは初のGTS。のんびり行こうではないか。
まずは名店の誉れ高い“山越” へ。高松市街を僅かに過ぎると、山が迫り、あるは田が広がり、点々と民家。水を張った田に青い若穂が揺らぐ。畦にすくすくと、小ぶりのひまわり。どこか懐かしい山里にマシンを走らせる。
ややあって、山越に到着。店構え、と言うのだろうか。外観はせいぜい小さい街の製麺屋。とまどいつつも持たされたどんぶりを手に列に並ぶ。うどん玉を入れてもらい、見よう見まねでポットのダシをかける。130円。普通のかけは90円。“人気が出て値上げした”
と不満げなメンバー。前は、いくらだったんだろう……。
本場名店の実力にうなずきつつ、次なる“なかむら” へ。やがて右手に、きれいな円錐形を描く飯野山が見えてきた。地元で言う“讃岐富士”。なるほど平野にすくりとそびえ立つ山の風情は正に“富士”。400mほどの小山ではあるが、讃岐のシンボルといった面持ちだ。
そうこうするうち、道は民家や畑が入り組む集落内えと、紛れ込んで行く。もはや地理の把握はない。メンバーたちがマシンを止め始める。何事かと思っていたら、到着とのこと。見回すと農家の納屋というか小屋といいうか、その入り口と思しきところに何やら暖簾のようなもの。“まさかこんなところが”
、うどん屋だった。
自分で大根をおろして、うどんにタレをかけて頂く。うどんに様々の味と食感のあることは、昨日よりの経験で承知だが、不覚にも“旨い” とうなずいてしまう。ここは100円。値上げをしたかは知らないが、文句はない。
本物の讃岐うどんを十分に堪能しつつ“なかむら” を後にする。やっと雨も上がり、遠くに青空すら見え始めた。道を戻る形で、富士を丸く取り囲むように走ったが、山は微妙に形を変えつつも、その凛とした面持ちに変化はない。瀬戸内の絶景を楽しめるという五色台での走りも楽しみだ。
たた一抹の不安。“まさかお昼まで” 。“うどん屋を予約……”とう、メンバーの声が気にかかっていた……。
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