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今回は山口県徳山市のYSP徳山をスタート。日本列島西端あたりに風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。まずは景勝のカルスト台地で知られた秋吉台国定公園へ。そのむしろ“奇観”ともいえる高原の景色を楽しみ、日本海側の古都、萩へと入る。帰りにこそ雨に祟られたが、交通量は少なく道も上々。充実のツーリングとなった。
奇観の台地と、海岸線の島々。明媚な旅
愛車と共に、8時に自宅を出発。今回の目的地は山口県徳山。ほとんど本州の西端だ。“安全速度”を遵守しつつ約760kmを走破。4時には到着できた。
気になる天候は晴れ。ただし“前日は晴れる” というのが私の定番になりつつある。現地の天気予報にて確認すると“明日の降水確率90%”。我ながらの雨男ぶりに感心する。
そして迎えた当日。最初の挨拶で“カッパ持ってきてますよ” とメンバーたち。最近は、私と走ると“腕が良くなる”というより、“準備がよくなる”と好評なのだ。予報に反し、晴れ間ものぞく上々の天候だというのに……。
さて、今回は瀬戸内側の徳山から、日本海側の萩を目指す日本列島横断のコース。ひとまず徳山東インターから三陽自動車道へと入り、中国自動車道を経て美弥インターで降りた。
高速を降りると、すでに一帯は、あの鍾乳洞で有名な秋吉台国定公園だ。町並みを外れ、高原の道路へと入る。
秋吉台を訪れるのは始めてなのだが、カルスト台地と呼ばれる風変わりな景色はなかなかのもの。草原の丘陵に灰色がかった石灰岩が、にょきりにょきりと顔を出す。幸いまだ緑の残る季節だったお陰で、草色の地面に突き出た石灰岩というコントラストを楽しめた。
その後、展望所にて休憩したのだが、高速道路から気にかかっていた遠方の黒雲が、少し近づいていた。先を急ごうということで、秋芳洞巡りを後回しにして、次の目的地である日本海沿岸の千畳敷きを目指す。
またその“千畳敷き” の眺めが見事だった。そそり立つ岸壁の、そのすぐ上に草原が広がり、草の青と海の青。そこに遠方に佇む島々の風情が加わる。何とも美しく、立ち去りがたくさえある。
何より、この高みへと到る道が良かったのだ。どちらかと言えば雄大なスケールのワインディングで、XJR1300のパワーと優れた操安性を存分に楽しめた。
この道を走れただけでも、今日のツーリングは十分に満足、と言っていい。
やがて国道191号線を東へと向かい、観光地としても知られた萩へと入る。その松並木の風情もゆかしい城下町は、白壁や黒板塀などが残されており、まさしく“史跡”
の情緒。季節柄、修学旅行だろうか、学生服の一行を幾度か見かけた。
その古の町で名物の“蕎麦寿司” を頂き、帰途へとつく。帰りに寄った秋芳洞は予想以上の美しさで、感動的ですらあったが、そこに予想どおりの電話が入る。ショップから“こっちは土砂降り”との報告。“エッ”と見上げた顔に、大粒の雨が落ちてきた。
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