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第57回 高原の涼風を抜け、古の湯治の里に遊ぶ 長野市より野沢温泉方面へ
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今回は長野市のYSP長野中央をスタート、飯網、黒姫といった高原の道に風道浪漫(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。曇り空のお陰で、濃い緑の中、予想以上に風は涼やか。訪れた野沢温泉では、古の温泉場を思わせる外湯の湯煙に、心を和ませた。小雨にこそ降られはしたが、山里を抜け湯治の里を訪ねる、どこか懐かしさの漂う旅となった。
山里の風情と高原の風、たなびく湯煙 いつものように、前日に長野入り。前夜の酒席にイナゴの佃煮。幼少時代を思い出し、懐かしい気分を楽しんだ。明けて翌朝。天候は曇り。暑さの厳しい季節だから、多少の雨は許すことにして、ショップをスタートした。 長野市内を抜けるとすぐ、ループ橋なるものがある。最近では、すっかり相棒然としてきたXJR1300を止め、暫し見学。むしろ山腹の寺のほうが気になる。 前回、山形の山寺で1000段余りの階段を上ったことを思い出し、登ってみようなどと言いだす物好きがいないことを祈った。祈りが通 じ、無事出発。飯綱高原の道に入る。 薄日とはいえ夏の強い光に、両脇の緑が光る。その高原、というよりは山中の道が、緩やかなアップダウンを繰り返しながら、右へ左へと揺らいでいく。 夏の日にあって、なお涼しい風がシールドを越えて顔を撫でていく。昨夜のイナゴを思い出す懐かしい風、安らぐ道だ。 高原を抜け、小林一茶の生家近くで休息の後、今度は黒姫高原の道へと入っていく。メンバーの勧めるソバ屋へと向かったのだ。 いかにも田舎道の風情なのだが、土曜日とあって行き交う車は結構多い。ときおりペンションの集落が現れ、ソバ屋の看板が幾度となく目に入ってくる。山村の風情と、リゾートのそれが入り交じる、なかなか面 白い道ではある。 先導のバイクに導かれ、木立に囲まれた薄暗い一車線の道へと入っていく。こんな所に、という森の中に、地ビールののぼりがはためく。ビアレストランがあるらしいが、こちらは断念。 間もなくポツンと一軒、別荘風の建物。目指すソバ屋に到着。到着したのだが、その小さいソバ屋の広めの駐車場が車で一杯である。聞けば1時間半待ちとのこと。止むなく第2候補の店へと赴く。とにかくこの辺はソバ屋だらけで、こういう場所は便利である。 ソバ屋を出るとポツリポツリと水滴が落ちてきた。 まだこれから野沢温泉を回る予定である。涼しくなっていいや、と口にしたものの、幾分負け惜しみなのだ。もう少し、高原の風を楽しみたかったのだが…。
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● 今回のツーリングコース
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