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第58回 熊谷市より太平山方面へ
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今回は埼玉県熊谷市のYSP熊谷をスタート。利根川沿いを走り、渡良瀬の遊水池を通
過、栃木県の巴波川へと至る、水辺のコースに風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。天候は快晴。歴史の香る巴波川の風情は懐かしく、太平山の木陰に心地良い風が吹く。強い日差しを浴びつつも、訪れた各地に涼を求める晩夏のツーリングとなった。
歴史のまち巡り、木立の涼風に安らぐ 8時にショップに集合したのだが、すでに日差しが肌をさす。とりあえず少しでも涼しいルートを取ろうといいうことで、利根川沿いを走り、渡良瀬の遊水池を目指すことにした。 そして、利根川。川幅も広く、河川敷などの整備も行き届いている。実に開放的な風景なのだが、残念なことに期待したほど川風が涼しくない。川辺での休憩もそこそこに、遊水池を目指す。 以後、何ということもない郊外の景色が続くのだが、実りの季節を迎え、黄金色に輝く稲穂の広がりが美しい。道脇の田んぼの中に、ぽつりと小さな神社が見える。その狭い境内を埋めつくす、あらんかぎりのセミの声。田んぼに揺れるカカシの麦わら帽子。名残を惜しむ晩夏の風情だ。 やがて道は羽生の市街へと入っていく。道脇に「田舎教師の街」という看板。なるほど、この辺がかの小説の舞台なのか。 その羽生の街を抜け、しばらく走ると背丈ほどもある葦の茂みが見えてきた。ようやく遊水池に到着。さすがにボートを浮かべる人々は涼しそう。その涼しげな人々を横目に次の目的地、栃木市へと向かう。日差しが強いせいか、ついつい先を急ぎたくなってしまうのだ。 その栃木の町中を流れる巴波川の風情が良かった。川べりに黒壁、あるいは白壁の土蔵などが立ち並び、江戸との船運で栄えたという当時の町並みが今も残されている。川沿いには遊歩道が整備され、川には10万匹の鯉が泳ぐという。なるほど川面 を覗き込むと、40〜50cm級の鯉がそれこそウジャウジャと泳いでいる。こえはちょっとやりすぎではないか……。 その歴史の町を離れ、このあたり一番の景勝を誇る太平山へと白のXJR1300を向ける。山腹のお店で昼食の予定なのだ。木立に囲まれたタイトな山道を抜け、山の茶屋へたどり着く。茶屋のオバサンが、“暑かったでしょう”とクーラーの出力を目一杯に上げてくれる。冷たい風とオバサンの心遣いが心地良い。トリ、そして卵の料理にも満足。 食事の後、外の木立の中に休憩用のゴザがあることに気がつく。体を横たえたが、ヒンヤリとした山の空気が思いの外、心地良い。思わず目をつぶり、今日はこのまま眠ってしまおうか……。 |
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● 今回のツーリングコース
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