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第69回
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夏の南国宮崎を走る。期待も高いこのツーリングだったが、当日はあいにくの雨。スタートよりカッパを着込み雨の日向路に走り出た。コースは最近観光地として整備が進む山沿いの道。水しぶきを上げての走りになったが、後半はようやく雨も上がり、むしろ河からの風も爽やか。清流に沿い、緑濃い宮崎の田舎道を走るのどかなツーリングを楽しめた。 緑の迫る田舎道、霞たなびく雨の道 朝からの雨である。季節は夏。凍えることもあるまいと、予定通りにショップをスタートした。いつものことながら、むしろメンバー達が明るく励ましてくれるのがありがたい。 延岡市の郊外、海にも近いショップをスタートすると、すぐに松林が広がり、左手に海岸が見えてくる。しばらく走ると漁船に交じり貨物船なども行き交う、比較的大きな漁港へと至る。バス停の標識で地名を確認すると“土々呂”とある。アニメの映画を思い出してしまった。何の関係もないらしいのだが… 15分ほども走ると、細島港が見えてきた。関東方面のツーリングライダーにはお馴染みの港で、川崎からのフェリーが就航している、九州ツーリングの玄関口といった趣の港だ。 その港を過ぎ、日向の市街地に入ってすぐに左折。今回のメインルートでもある、327号線へと入る。市街を抜け、ほとんど交通量もない静かな川沿いの道をのんびりと走る。やがて両脇に山が迫り、視界の多くを緑が占めるようになる。山肌というか、木立がほんの近くまで迫り、まさしく道路脇からの緑の山々がそびえ立つ。 林道ファンに人気の、“九州の秘境”椎葉村へと続く道だけのことはある。 相変わらず雨が降り続く。深い緑の山肌に途切れ途切れに霞が棚引き、眼前の道に水しぶきが上がる。そろそろ休憩したい気分になって来た頃、ようやく最初の目的地である若山牧水記念館が見えてきた。生家を見学し「飲むなと言いつつ母がつぐ…」などの酒にまつわる歌を詠み、しばし物思いにふける。 一服の後、どうせやみそうもないのだからと、早々に出発。安定感の強いXJR1300だから雨道も苦にはならないのだが、もはや土砂降りの様を呈してきた。早めの昼食をとることにして、食事処の軒下に逃げ込んだ。 平日とあって客も疎らな食事処に長居し、小降りをついてやっと出発。そぼ降る雨に、予定の峠の道を途中で諦めて、南郷村の誇る「西の正倉院」へと引き返す。 あとは帰るばかりとなった頃、ようやく雨もやみ、部分的に青空さえ見えて来た。雲間から強い光が降り注ぐ。いかにも南国の夏の風情は歓迎なのだが、やや暑い。天候はまだ不安定。カッパを脱いでいいものやら…。 |
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● 今回のツーリングコース
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