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寒風吹きすさぶ季節とあって天候が心配されたが、当日は目の覚めるような青空が広がる絶好のツーリング日和。その好天の下、九州の屋根に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。目指した久住の山々と冬枯れの草原、澄んだ空気の中、青空とのコントラストも美しく、絶景のなか快適なワインディングを巡る大満足の旅となった。
高原とそびえる山々。雄大かつ絶景の道
大分市内のYSP大分南をスタートし、程なく国道422号線へと入る。しばらくは、この道をひたすら九州の内部、つまりは屋根たる久住から阿蘇へと続く山岳地帯を目指す。市街地を抜けるとすぐに刈田の景色が広がり、その冬枯れの風情に、覆いかぶさるように久住の山々が迫り始める。霞む山並みに目を奪われていると、早くも道はワインディングのそれへと変化していく。
まだ午前ということもあって、行き交う車も少ない道は、右に左にと身をくねらせながら、その標高を一気に上げていく。小さく区切られた棚田の端にうっすらと白い霞が見えている。
ふと気がつくと先程まで霞んでいた山並みが、いつの間にか目前に迫っている。見事な晴天のおかげで、あくまでも色濃い冬の青空に、くっきりとその輪郭を現す久住の山々。あたかも映画のセットのような現実感に乏しい出来過ぎの風景が、圧倒的な迫力で目前に広がっていたのだ。
』 高原の中を真直ぐな道が貫いていく。その枯れ草色の広がりが遠くの山々へと綿々と連なる。草原と取り巻く山々、そして青い空とが一体となった九州の草原ならではの見事な風景。
高原の道に調子を上げ始めたXJR1300を止めて、暫し絶景に見入ってみる。
日溜まりの中、幾分風の冷たさも和らいで、雄大な自然の中に身を置く心地よさも存分に味わう。一服の後、その絶景の中に再びマシンを乗り入れたのだが、草原の窪みの所々に白いものが吹き黙っている。正月に降ったという雪が残っているのだ。やはりというか、楽しみにしていた久住高原ロードパークは凍結のため通行止め。このワインディングを諦めて、瀬の本あたりで、やまなみハイウェイへと入り、阿蘇とは反対の方向となる湯布院方面を目指す。
帰りのコースは、その名だたる温泉地である湯布院、そしてかの別府の町を通ることになっている。山を下っていくにつれ、盆地の中にこじんまりと佇む湯布院の町が見えてくる。ただし、冬のツーリングだから、温泉を楽しむ訳にはいかない。
冷たい風のなか、たちのぼる湯煙は、むしろ目の毒ではあるのだが…。
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