YSP

風道浪漫

第77回
東京より勝沼方面へ
淡い花咲く桃の里を抜け、雁坂峠への山道を走る

 

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 桜前線もいよいよ北上。程よいツーリングの季節を迎えた春真っ盛りの甲州路に風道(かざみち=ツーリング・コース)を追う。先行きが心配された天候だったが、午後より回復、桃の花咲く山里に暖かな日差しが降り注ぐ。峠の道を楽しみ、旧跡を巡り、ブドウの里に遊ぶ、春の甲州の風情を満喫するツーリングとなった。

 鮮やかさを増す桃の花。春の山里を行く

 やっと風が温む頃となったのだが、惜しいことに雲行きが怪しい。“回復傾向”という天気予報をあてにして、杉並区のショップを出る。まずは中央高速の談合坂のSAにて最初の休憩。パーキングで改めて自己紹介の後、再び中央道を走り、桃の里、あるいはブドウの里として知られる、勝沼の街へと乗り入れて行く。

 ただしブドウの季節にはあまりに早く、ブドウ棚の骨組みだけが道の両側の畑に広がっている。反対に桃の花のピークは1週前。やや遅れての到来となったのだが、僅かに残った花々が、景色に淡い桃色の彩りを添えている。

 その花々にブドウ園、あるいはワイン工場に地元ワインの販売所。さらには次々と現れる“ほうとう”の文字を看板に掲げる郷土料理の店。走り抜けるだけでも、郷土色豊かな街の風情を楽しめた。

 とりあえずその勝沼の街を抜け塩山方面へとマシンを向ける。今回はお花見気分のツーリングではあるが、広瀬ダム辺りを目標に、山里の道を楽しんでおこうという計画なのだ。

 その目論みがうまく当たってしまった。山深くなり標高が上がるにつれて、道脇の桃の花々が、その鮮やかさを増してきたのだ。遠方に目をやれば、山肌の至る所に敷き詰めたような桃色が広がっている。街中のピークは過ぎていたのだが、この山里辺りはまだまだ花の盛りを保っていたのだ。

 未だに残る冬枯れの色。その冬の名残の合間から沸き立つような真新しい緑と桃の色。春の季節ならではのコントラストが目に楽しい。TMAXの、オートマチックならではの気軽なドライビングに身を任せ、春の山里の景色を存分に楽しんだ。

 さらに140号線を雁坂トンネル方面に向かって走ると、やがて巨大な石垣が見えてくる。石を積み上げて作られているという広瀬ダムが現れる。その威容なダムを背に暫く走り三富の道の駅にて休憩とする。実はここにきて雨が落ちてきたのだ。コーヒー片手に思わぬ所でバイク談義に花を咲かせることになったのだが、幸い本降りとなることなく雨も収まりはじめた。

 もっとも、あとは名物料理を楽しみワイン工場を見学するという、お楽しみを残すだけなのだが……。

風道impression

● 協力ショップ

YSP杉並北


● 今回のツーリングコース


山里と渓谷の景色が楽しめる雁坂みち

朝の都内は特に環状7号線が混んだが、平日とあって中央高速に乗ってからの流れはスムーズ。勝沼ICで降り、まずは勝沼の街中を流したが、特に渋滞もなく終盤を迎えていたものの桃の花、ワイナリー、ブドウ棚などが各所で見られ風情を楽しめた。勝沼町内を抜け秩父へと続く140号線(雁坂みち)へ入ってからは1本道で、色濃くなった桃の花や笛吹川の渓谷、広瀬ダムなどの景色を楽しめた。最終的に秩父側へは抜けず雁坂トンネルの手前で引き返した。

 

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