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第78回
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ようやく天候も回復の兆しを見せ始めた晩春の頃、鹿島灘の海岸線に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。まずは旅情あふれる大洗のフェリーターミナルを訪れ、那珂湊して港町の風情を満喫。海の景色を楽しんだ後は、足を延ばし、関東平野屈指の高み、筑波山へと向かう。海岸線から峠の道へ。変化に富んだ充実のツーリングとなった。 はっきりしない天候の下、予定通り8時半を回ったところで葛飾区のショップをスタートする。まずは三郷ICより常磐自動車道に乗る。高速道路の流れはスムーズで程なく最初の休憩ポイントに決めた友部SAに到着。空を見上げると、雲間にわずかに晴れ間が見えている。どうやら天気は何とかなりそうだ。 再び高速道路へと乗り出し、友部の分岐で北関東自動車道へと入る。分岐からは感心するくらい実に真っ直ぐな道が続く。新しくなったTDM900のエンジンもすこぶる機嫌がいい。この快適な直線を楽しんだ後、水戸大洗ICで高速を降り、大洗の港を目指す。 やがて大洗の市街地へと入ったが、すでに潮の香りが漂い始める。前方にはランドマークたる大洗マリンタワーが見えている。そのブルーに輝くタワーを目指してマシンを走らせる。やがてタワー近くの大洗港に到着。とりあえずフェリーターミナルを覗いてみる。 案内板に“苫小牧/室蘭”の文字が見える。関東地方のライダーにとっては、お馴染みの北海道ツーリングの起点となる場所だ。「北海道行きたいな」などとメンバーたちと、言わずもがなの会話を楽しむ。 ツーリング話に興じた後、港を出て、海産物を売るお土産屋が並ぶ海岸沿いの道を走る。そのお土産屋が途切れるあたり、波の打ち寄せる岩場の上に小さな鳥居が見えている。荒々しい磯の景色にアクセントを加える神磯鳥居だ。 磯へ降りてみたのだが、この日の海は荒れ模様で、とても鳥居にまで近づくことができない。磯に佇み、時折押し寄せる大波の飛沫を浴びながら、それだけの景色が何故か面白く、暫し他愛のない時間を過ごす。 鳥居を後にし、美しい松並木を抜け、特に目的はないのだが、しばらく海岸沿いの道を楽しむ。海の景色を十分に堪能した後、常陸那珂湊あたりで引き返し、昼食場所に決めた那珂湊の市場を目指した。 その市場だが予想以上の賑わいで、飲食店なども多い。鮮魚や干物などを見て回った後、水産会社2階のレストランで魚料理を頂いたのだが、もちろん満足。帰りは筑波山へと立ち寄って、走りを楽しむ予定である。 何とも充実の1日ではないか。
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● 今回のツーリングコース
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