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果てしないストレート雄大なワインディング 帯広の市街地を抜け、真っ直ぐに伸びる農道へと入る。マシンは黒のTRX850。左右に広大な麦畑が広がり、ところどころにカラマツの防風林が、これもまた一直線に気持ち良く配列されている。防風林を境に突然、畑の緑が濃くなる。ビートだ。もちろんメンバーに教えてもらったのだが、グラニュー糖の原料になるとのこと。この深緑のビートと、黄金色に染まる麦や牧草とのコントラストが楽しい。
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畑の間に、ぽつりぽつりとサイロを持った農家が点在。このサイロの景色も最近は少なくなったそうで、飼料の牧草は黒いビニールでラッピングされ、刈り取られた牧草地の上に放置されている。サイロに収めることをせず、その場で発酵させるのだそうだ。 この太めのドラム缶ほどもある牧草ロールが、草原のあちこちに転がっている様子も、今ではすっかり北海道の定番の風景になったという。それにしても良く整備されたきれいな道だ。十勝地方は、こういった立派な農道が基盤の目状に敷設されているから、方向さえ間違わなければ、あらゆるルールの選択が可能。農家の出入口ごとに植えられた花々もきれい。この辺の農道を、ぐるぐると走っているだけでも1日楽しめそうだ。
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ストレートの向こうに、逃げ水を追う。随分長い時間追い続けているような気がする。そういえば市街地を抜け、真っ直ぐな農道に入ってから、まだ一回も曲がっていない。かれこれ10Km。新嵐山の麓まで、およそ25Kmの距離だったが、結局2回曲がるだけでことが済んでしまった。とにかく道が真っ直ぐなのだ。 |
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新嵐山からいかにも豊穣な十勝平野を見渡す。なるほど地平線が丸く見える。後方には日高山脈へと連なる原生林がうっそうと広がっており、”そろそろ熊が出る”との冗談に、笑いながらも周囲を確認。そうそう”出る”はずないのは分かっているのだが・・・・・。 一服のあと士幌方面に向けて北上。今回は帯広を中心に周囲を時計回りにグルリと1周するコースで、農道がメインルート。道がいいうえに交通量が少ない。しかも信号もほとんどない。加えて見ているだけでゆったりとした、大らかな気持ちにさせてくれる雄大な景色。曲がらない道。ゆったりしすぎて、多少眠くなるのは致し方ない。1人だったら本当に寝てしまったかもしれない。気をつけなくては。
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士幌辺りの直線をひたすら走り、池田町へと入る。言わずと知れた十勝ワインの産地だ。観光名所のワイン城にて昼食にする。メニューはもちろん十勝牛。ワインを加えたいところだが、ここはぶどうジュースで我慢。いずれにしても旨い。 |
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ワイン城を後に、いよいよ最終目的地の豊頃町へ向かう。話に聞く”ハルニレの木”を見るのだ。”たいしたことはないよ”と地元のメンバーたち。いいではないか。木を見に行くなんて、ツーリングの目的にいかにもふさわしい。ちょっとキザではあるけれど。 |
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そして”ハルニレ”。広々とした河原の草むらに、ぽつんと立っている。なかなかの風情。河原へと降りて木のすぐ近くまで行ってみる。”立派な木ではないか”ツーリングのアクセントとしては十分に、ルートに加える価値がある。1人で納得しつつ帰途についた。 今回は、酪農地帯を中心とした大陸的風景を満喫。それにしても果てし無く続く、真っ直ぐな道路は印象的だった。時間を忘れ、自分がマシンを走らせていることさえ忘れてしまいそうな”別世界”がそこにはあった。文字通り”走り続けていたい”道だったのだ。
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