YSP

風道浪漫

第80回
高知市より中土佐方面へ
絶景の海岸道路を走り、中土佐のライダーの宿を訪ねる

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 天候は何とか雨を逃れた薄曇り。それでも黒潮そそぐ土佐の海は、あくまで濃い青に佇む。その南国高知の海岸線に、山間に、風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。まずは水田と段々畑の広がる農村部を抜け、海辺の道から、今回の目的でもある、宿泊施設“ラーダースイン”を来訪。美しい山々と海。高知の旅を満喫する、内容充実のツーリングとなった。

 鰹で栄えた漁師町、中土佐久礼を巡る

 今回の旅にはあ、ちょっとした目的がある。中土佐の海岸線にあるライダー専用の宿泊施設“ライダーズイン”を訪ねることにしたのだ。

 まずは高知市内のショップをスタートし、路面電車の走る懐かしい市街地を抜ける。後は国道56号線をひたすら南下し、休憩ポイントの須崎の道の駅を目指した。

 この田園地帯を抜ける国道は、そこそこ交通量も多いのだが、やはり四国の山間といった風情にあふれている。山の斜面まで、あまねく耕し尽くされた段々畑。あるいは薄緑色に輝く若穂を湛えた水田の広がり。農村部の緑に目を奪われていると、今度は道の左右に一気に山が迫り始め、そして前方にも山。やがてその立ち塞がる緑の中に道が吸い込まれていき、トンネルの出口を迎えれば、また段々畑。

 景色を楽しんでいるうちに、いつの間にか目的地に着いてしまった。その道の駅で、“鰹のタタキ作り”の実演などを楽しんだ後、今後は海岸線の道へと入り、中土佐を目指す。

 この切り立った海岸線の道から見下ろす、土佐湾の眺望がまた良かったのだ。曇りがちの天候のせいもあって、海の青はあくまで深く濃く、岩礁や小島に打ち寄せる波の飛沫が一際白く輝く。ウォーリアのあふれるパワーに身を任せ、景色を楽しみながらクルーズするには絶好のロケーションだ。

 やがて道は海岸線を離れ、山中へと入り込んで行く。道幅もほぼ一車線という狭さなのだが、地元の人々の生活道なのだろう、意外なほど対向車がやってくる。やがて田んぼを横切るあぜ道に“ライダーズイン”を示す矢印看板。田畑の向こうにはすでに海が迫り、防波堤のすぐ横に、目的の施設のカマボコ型の屋根の連なりが見えていた。

 ついにライダーズイン初来訪。コテージタイプの宿泊施設には軒先きに十分なスペースが確保され、屋根の下にビッグマシンの2〜3台は並べられそう。ついでに室内を見学したが、簡単ではあるが考えられた設計で、何より“ライダー専用”であることが一際心地好さを増す。

 おもわずゴロリと横になってみたのだが、あまりの満足感に、ついつい瞼が重くなってしまった……。

風道impression

● 協力ショップ

YSP高知


● 今回のツーリングコース

横浪道は眺望抜群の快適ワインディング
まずは高知市内を出発し、国道56号線を使って須崎市の道の駅を目指した。田園地帯を抜けるこの道は、四国らしい段々畑の風景を楽しめるが、交通量は比較的多い。中土佐を過ぎてからは、25号線へと入ったが、時に一車線となるこの道は意外に交通量が多く対向車等への注意が必要。
 ライダーズイン中土佐までは途中、何カ所かの案内版があり迷うことはない。帰路は須崎市より横浪公園線に入り、断崖よりの海の景色とワインディングを楽しんだ。

 

 

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