YSP
風道浪漫


第87回
福岡市より伊万里方面へ
焼き物の里を訪ね、伊万里湾の小島に遊ぶ

 

 まだまだ風の冷たい季節。寒風を避け、再び九州の地に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。まずは焼き物の産地として栄える伊万里は大川内山へ。訪れた秘窯の里には、街に焼き物が溢れ、多くの窯が軒を並べる。古の風情を満喫した後は、玄界灘を巡る海の景色へ。歴史の里を歩き、海岸線の景色を楽しむ変化に富んだツーリングを楽しんだ。

 いろは島へ。絶景の海岸線を走る。

 先月に続き再び博多の街からのスタートである。九州の道だから、ルートに不足はない。ただし生憎の雨。落ち込みがちな気分を奮い立たせつつ、カッパを着込み、昨夜の賑わいを微かに残す博多の街を後にする。

 まずは九州自動車道に乗り、シールドを打つ雨粒と貨物自動車の起こす水しぶきに悩まされながら、長崎自動車道へと乗り入れる。

 やがて最初の休憩ポイントに決めた多久西パーキングに到着。冷たい雨から開放されたせいか、、メンバー達の顔は割と晴れやか。暖を取りつつ語らっていると、雨も小振りになってきた。目的の方向を眺めると、僅かに空も明るくなっている。もうすぐカッパを脱げそうな雲行きに、気分も新たに再び道に走り出る。

 トルクフルで安定感の強いXJR1300の走行フィールに身を任せていると、ほどなっく武雄北方面到着。高速道路を降り、古より焼き物の里として知られた伊万里の町を目指す。

 ここへ来てようやく雨も上がり、雲間に僅かに青空がのぞき始める。やや明るくなった日差しの中、濡れた緑が輝き、水面のさざ波に光がこぼれる。何気ない田園風景が一斉に輝きを増し始めたのだ。

 徐々に山深くなる風景に目を奪われていると、突然前方に濡れた岩肌をきらめかせた切り立った山の偉容が現れる。窯元の密集する大川内山の里に到着したのだ。

 焼き物で飾られた青磁橋を渡り、里のパーキングへとマシンを持ち込む。一服の後、かつては“秘窯の里”と呼ばれた大川内山の山里を散策する。陶器を売る店、あるいは窯の煙突などが目に入る。レンガ造りの煙突を見上げ、陳列された陶器を眺める。それにしても多くの窯。一通りお土産屋等を冷やかした後、次なる目的のルートである伊万里湾の海岸線へとマシンを向かわせた。

 そして、迎えた素晴らしい海の景色。穏やかな入り江に小島が点在する風景は、棚田の風情と相まって、まさに日本的とも言うべき絶景を織りなす。伊万里から唐津への道中、たまたま加えたルートなのだが、メンバー達も“初”とのことで、しきりに感心。

 ここはひとつ、訳知り顔での自慢を決め込もう……。

3回目を迎えたデジカメ写真館。平忠彦共々デジカメを持ち出すメンバーも多い。場合によっては本チャンの撮影よりもデジカメ撮影が優先されたりも…。ともかく楽しい写真がとれれば良しとしましょう。

● 今回のツーリングコース

絶景の伊万里〜いろは島の海岸線

福岡市内のYSP友泉をスタートし、九州自動車道から長崎自動車道を経由して大川内山を目指した。海岸線の202号線利用するよりは距離が延びるが、高速道路を活用した方が時間的なアクセスを短縮することができる。伊万里からは伊万里湾を望む海岸線の道を走り、東松浦半島の付け根を横断、唐津市内へと抜けた。唐津からは海岸沿いの202号線を通過して福岡市内へと戻った。

 

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