YSP
風道浪漫


第88回 寝屋川市より月ヶ瀬方面へ

梅の花咲く
渓谷の道を走り
風情ある古都を訪ねる
 

 ようやく風も温み始める早春の頃、関西随一と言われる梅林で知られた月ヶ瀬の高地に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。迎えた当日は、見事な快晴。心地よい風を受け、渓谷沿いの道を走る。大阪を発し、奈良から京都。梅をめで、お茶の香りを楽しむ春を満喫する旅となった。

 お茶で知られた古都の風情を楽しむ

 目的の月ヶ瀬方面はそれほどの距離ではないのだが、それにしてもの渋滞である。

 ただし、そこは関西地方のいいところ。気がつけば先程のビルの景色と車の混み具合が嘘のように解消され、目前に広がる風景が、いかにも長閑な田舎町のそれとなる。

 古くから人々の営為を抱いた土地柄だからだろうか、板張りに瓦屋根の古めかしくも、どこか重厚な佇まいを見せる民家が多い。そして冬枯れの、どちらかと言えば侘しい景色の続くなか、チラホラと僅かに覗いた初々しい緑が目に眩しい。

 やがて最初の休憩ポイントに決めた関西本線の大河原駅に到着する。

 その駅員ひとりの小さな田舎駅のベンチに座り、缶コーヒーなどで一服。広がる川原の景色を眺めていると、2両編成のディーゼル車が駅へと入り、ハイカーだろうか、ひと組の年配の男女が下りてきた。メンバーと共に、幾分ゆっくりと流れる時間のなかで、寛いだ一時を過ごす。

 再び川沿いの道へと走り出し、いよいよ山深くなる景色の中、渓谷の景色を楽しみながら、少しずつ標高を上げていく。峠の隘路をXJR1300の軽快なステップでかわしながら、山肌を映し深い緑に佇むダム湖を通過。ようやく目的の梅の咲く高地に到着した。

 まさしく盛りの梅は美しく、初春の光は温かみを含み、風がそよぐ。ただしすでに昼近く。どうしても茶屋のおばちゃんの焼く炭火の餅に目がいってしまうのだが…。

4回目を迎えたデジカメ写真館。平忠彦共々デジカメを持ち出すメンバーも多い。場合によっては本チャンの撮影よりもデジカメ撮影が優先されたりも…。ともかく楽しい写真がとれれば良しとしましょう。

● 今回のツーリングコース

川沿いに懐かしい風景の続く163号線

まずは寝屋川市内のYSP寝屋川より163号線を使って京都方面を目指した。この伊賀街道と呼ばれる木津川沿いの道を走り、右折する形で名張川沿いを走る82号線に入った。目的の月ヶ瀬までは時折狭くなる峠道が続くが、渓谷やダム湖、あるいは山々の景色を楽しむことができる。月ヶ瀬で梅の花を楽しんだ後は、同じ道を引き返し163号線から82号線へと入り宇治へと向かった。宇治からは1号線(京阪国道)を使って寝屋川へと帰った。

 

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