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走るにはいささか日差しの強い盛夏の頃、行楽客で賑わう伊豆半島の地に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。まずは古の温泉地、修善寺へ。雨の山里に和んだ後は山中の快適なワインディングを抜け港町戸田を目指す。訪れた浜辺は海に遊ぶ人々で賑わい夏の活気に溢れる。
浜辺にて夏の盛りを満喫する旅となった。
紺碧の海に広がる夏の道を行く
とりあえず集合地点に決めた修善寺へと入り、待ち合わせの喫茶店で一行を待つ。時折の薄日に気を良くしていると突然、豪雨が襲ってくる。到着した一行と相談の後、ともかく、この風情ある温泉地を散策しながら天候の回復を待つことにする。
歩いてみた修善寺は、さすがに古い歴史を持つ町だけに、どこか懐かしい落ち着いた佇まいを見せる。雨に打たれたせいで、町並みや寺の境内などがしっとりと落ち着いた輝きを放ち、その風情を醸し出している。
最近、訪れる人が増えたという竹林などで和みつつ、ようやく上がった雨に、そろそろ出発の気分となる。
修善寺を後にし、峠の道へと入って行く。しばらく走ると道が乾き始めた。どうやら豪雨に打たれていたのは修善寺付近のみだったらしい。
ウエットな路面を予測し、慎重に行かねばと思っていたが、道は全くのドライ。うれしい誤算にわずかにペースを上げて、快適な山中のワインディングを走る。
18号線に入り、戸田峠に到着。ここで左折をすれば西伊豆スカイラインで、このあたりは関東のライダーたちに人気の走りのスポットになっている。
峠を越え、ごぜ展望台を過ぎると、やがて道が下り始める。駿河湾を目指し、タイトなコーナーを幾つかこなしていると、遥かな前方に海が見え始めた。
港町戸田に着く頃には天候もすっかり回復。正確には修善寺辺りの悪天候から抜け出したということなのだが、むしろ眩い太陽が恨めしい。浜辺に溢れる涼を求める人々と、我らを比べてみると、いかにも野暮ったい。せめて海風にでも当たろうと、マシンを止め浜へと降りてみたのだが、またいっそうの場違いを感じてしまう。水着の人々で溢れる浜辺にライディングウエアはいかにも似合わない。早々に分相応のバイクのシートへと戻っていく。
気を取り直し、土肥方面に向けて海岸線を流したが、明るい日差しの下、道から望む海の景色はさすがに美しく、港町の情緒と共に西伊豆の風情を楽しめた。道の高みから紺碧の駿河湾を見やりつつ、それでも少し水着の人々が羨ましくもあったのだが…。
● 今回のツーリングコース
| 海を望む眺望も楽しめる戸田峠よりの道 |
YSP杉並南をスタートし東名高速道路に乗り沼津ICから伊豆中央道を経て修善寺へ。修善寺から18号線を使って、だるま山高原キャンプ場、戸田峠を通過して戸田へと至った。特にこの戸田峠から海へと続く下りの道は、ワインディングを楽しめるのはもちろん、かなたに駿河湾を望める絶景の道でもある。戸田に到着してからは眺望抜群の浜辺の道(17号線)を走り土肥海水浴場へ向かった。帰りは一部海岸沿いを走る127号線を使い沼津ICへと戻った。
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