寒風吹きすさぶ季節。それでもツーリングを楽しもうと知多半島とその先の小島に風道(かざみち=ツーリング・ルート)を追う。当日は幸い天候に恵まれ、空と海の青とが輝く。
フェリーを使っての渡航も楽しく、到着後は、和やかな小島の風情を楽しむ。寒中にあって海岸と港町の情緒に浸る、心安らぐツーリングとなった。
空と海の青、島の風情に和む
見事に晴れ渡った空である。最初の休憩ポイントに決めた美浜のパーキングにて、缶コーヒーで暖をとりつつ見事な青空を見上げる。
確かに雲ひとつない澄み渡った空ではあるのだが、さすがに2月の風は冷たい。 山間部を避け、海を目指したのは正解だったようである。
メンバーたちと暫し談笑の後、再び知多半島道路へと乗り出す。 海hと突き出した知多半島を一気に先端まで突き進み、岬の港を目指す。船にて、小島へと渡り海辺の風情を楽しもうという計画なのである。
やがて目的の師崎港へと到着。小さな港ではあるが、ターミナル前の駐車場に車が溢れている。オフシーズンだが、休日とあって島へ渡る観光客が結構多いのだ。
港の船着場から、海を眺めていると埠頭を回ってフェリーが入ってきた。船体に赤錆の浮かぶ、かなり使い込まれた小ぶりのフェリーが、我々を乗せる船のようである。
我々のほかに乗り込む車は、島へと食材を運ぶリヤカー2台のみ。観光客の多くは高速船にて島へと渡っていくのだ。
確かに我々にしても、必ずしも大型バイクでドカドカと乗り込む必要はないのである。
ただそこは、愛車と海を渡るという、その船の旅情を楽しみたい。乗船後、船の甲板に上がり周りの海を見渡してみる。
それにしても、意外なほど、行きかう船の数が多い。観光客を乗せた高速船や漁船やタンカー。間近をすれ違う船と遠くにシルエットを見せる船。三河湾の海が、人々の生活の場として生き生きと輝いている。
船上にて、冷たくも心地よい風に吹かれていると、10分ほどで目的の日間賀島に到着。車両甲板にエンジン音を響かせ、島へと上陸する。
とりあえず浜辺にマシンを止めて、島の観光案内板などを眺めてみる。海をバックに記念写真を取り合うメンバーたちの顔も明るい。短いながら船旅の高揚感が、ツーリングの気分をいっそう高めているのだ。
やがて出発となるのだが、走るというよりは漁港や浜辺、所々にマシンを止めて、島の風情を楽しむ。
港付近を歩いていると干物を売るおばちゃんに呼びとめられた。急ぐ旅ではない、いくらでも話の誘いに乗ってあげようではないか。